岳行ノート

遠見山 260m/岐阜県川辺町

2020年1月10日(金)


見晴らし岩より東方展望

(飛騨川右岸に下麻生の町並みと国道41号線)

 
<岐阜のグランドキャニオン> 
グランドキャニオン
ホースシューベンドに似た光景と
2021年10月YAMAPで紹介され話題になっています。


 昨年の登り納めは、可児市金山です。その岳行ノートを作成時、近くの川辺町HPを確認すると町内の登山MAPが掲載されていました。

 米田富士、鬼飛山、遠見山の3山。前の2山は登頂済ですが、遠見山は未踏です。1年前の2019年2月に登山道が整備されました。


 山容の写真を見ると見覚えがあります。国道41号線を走るたび、飛騨川右岸に現れる大岩壁の岩山です。どう登るのか、確かめたい。

 コースタイム1時間ほどなのでW登山します。「山狂老人卍組」野良人さんと令和2年の登り始めです。

 美濃加茂バイパスから国道41号線に入ります。飛騨川沿いを3km北上すれば下麻生交差点。教科書は、「川辺町HP」です。
<駐車場>
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大きい地図  


北部公民館駐車場

トンネル登山口

P249m

見晴らし岩

遠見岩

▲遠見山

納古山展望

トンネル登山口

北部公民館駐車場

※赤線はGPS軌跡
●は主な分岐点


■この地図の作成に当たっては国土地理院長の承認を得て同院発行の数値地図50000(地図画像)数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである(承認番号 平17総使、第98号)」


江南発:午前08時50分   晴れ/6℃
駐車場:午前10時00分   晴れ/9℃
標高差:
(100m→272m)172m
往:55分(山頂まで、小休止含)
還:25分(ランチ無し)
所要時間:1時間20分

下麻生交差点より。迫力の大岸壁は、150mの高度です。
『これ登れるとは‥思ってもみなかった』写真左端まで辿ります。
中央上の樹林右が見晴らし岩です。(拡大/黄→

23.05 登山口変わってました。上の信号機左の舗装道を奥へ。
道標、ロープが整備され、土堤のトンネルを潜ります。

 北部公民館駐車場に車を停めました。近くのそば処山法師でランチして交差点から北50m先にある‥

 道標「遠見山登山道入口/駐車は北部公民館下で!」から奥へ。民家横を進むと‥      (13:15)


 JR高山線の土堤、お独り様トンネルが登山口です。こんな登山口は初めて。日常と非日常との境界を抜けると‥


 ワンダーランド。以前、道は荒れていました。行政から予算が出て、地域の方が案内板・階段・ロープなどを整備。


 右沢から左谷へと、道は山中をウネウネして尾根へ向かいます。急斜面なので階段がないと怖いところです。やがて‥

 尾根に乗ります。分岐標があり、右が「城池・秋葉神社→」ですが、ここは左折して「見晴らし岩→」方面へ。
(13:35)

 23.05 分岐標右に南天の滝へ降りる道が出来てました。


 その見晴らし岩は見送り、尾根を進むと樹林が消えて岩場です。高度感タップリの崖上を慎重に進みます。
(10:35)
期待通り展望は抜群です。飛騨川に沿った下麻生の町並み〜。
日本的な絵ですね。右下は飛騨川橋、その上流域が下麻生湊網場跡

 昔、伐採された木材は川で運びます。
この辺りで木材を集積して筏を作りました。村は随分栄えたようです。 

 さて崖上の道は狭く、小さなアップダウンを繰り返し、岩の間を縫います。幸いルートは分り易い。

 岩にステップが刻まれていますが、ここが一番怖い。下には足場があります。

 岩尾根の南端は、やばい急落地。進入禁止のロープが張られ、何か落ちていました。野良人さんが拾って、それを洗濯ばさみで‥(13:40)

 ロープに取り付けます。「ここから先は危険です! 断崖絶壁です。立ち入りを禁止すます!」 素直に戻ります。


 岩尾根南端ビューです。野良人さん『この山、楽しいな』 激しく同意。岩尾根の往復は、空身が良いでしょう。

 往きにパスした見晴らし岩へ寄りました。素晴らしい展望が楽しめます。(TOP写真) 岩上に座るのは容易ですが…

 立つのは度胸が必要。120m北の遠見山山頂から声が届きます。蕎麦処山法師で逢った登山命のご夫婦でした。
(13:55)


 見晴らし岩から北の山頂へ向かいます。

鞍部から20m高度を上げて城池に出合いました。10m×5mほどあり、意外と大きい。
 江戸時代、山頂には下麻生城が建ちましたが、この池が当時の面影を残しています。
どこから水が供給されるのか、枯れることがない不思議な池です。南30mに‥
(14:00)


 遠見岩。名の通り遠くまで見えるか? 岩尾根南端で見た景色と同じですが、残念ながら立木でスッキリしません。
(14:00)


 池に戻り山頂へ。途中、床板が朽ち始めた小屋が建ち、北西への登山道発見。縦走路計画がありますが、それかな?

そして遠見山260m山頂の秋葉神社、左の灯籠を、ここまで良く運びましたね。
祠前に新しい砂利が、キチンと敷かれています。
山頂は小広く下麻生城は砦のような造りだったのでしょうか。
(14:05)


 小屋の横で発見した北西への尾根道をちょっと辿ってみます。そして最初のコブ。もう少し行ってみましょう。


 次のコブで北に黒い納古山633m。この先、道はのこへ行くのか? 探査はここまでとし、下山します。
(14:15)


 降ると南東にW登山の権現山。下山中、登山命のご夫婦に会いました。見晴らし岩に寄ってないそうでもったいない。
駐車場着(14:30)
 
 
東海岳行
  “蕎麦と大福” 

 今回、登り始めに「そば処・山法師」(水・木/定休)で豪華ランチしました。駐車場の下麻生交差点から北へ80m。古民家を改装下お店です。屋根の両脇にうだつがあります。(下左) この裏が駐車場。野良人さんは、ここに来たことがあり、下呂方面の山行時、『おいしい蕎麦屋があるよ』と話していた処でした。

 2018年7月CBC{「花咲き「タイムズ」で紹介されました。私は放送を見ていません。いつも混んでいるそうです。入口で靴を脱ぐと、店内真ん中にグランドピアノが、ド〜ンと置かれ、非日常を演出。(下中) ご主人は毎朝3時から信州産の蕎麦の実を石臼で挽きます。 


 15食限定「おろし蕎麦・五平餅2本付」1450円を発注しました。(上右) 野良人さんはビール、私はノンアルで今年のハッピー・トレッキングを祈願して『かんぱーい』 蕎麦はほっそりとした実に美しい麺です。香りが良く、コシもあり喉越し抜群。21穀米の手作り五平餅は小ぶりで食べやすく甘すぎないのがいい。

 お食事後には、デザートとそば湯が付きました。また食べに来たくなる気持ち、今度は温かい蕎麦寿司セット1100円を食してみたい。この後、2山目の遠見山を下山して帰る途中、野良人さんが『川辺町の和菓子の銘店:養老軒に寄りましょう』と提案されました。『行きましょう』


 帰路、美濃加茂バイパスに移らず、県道371号線を走ると下川辺宮裏交差点北にお店はありました。(上左) ここで一番人気のふるーつ大福303円を頼みます。(上右) 因みにこの大福は、ふるさと納税の返礼品です。お餅の中に、イチゴ・バナナ・栗・つぶあん・ホイップクリーム

 和菓子のような洋菓子のような不思議なお菓子で11月〜5月の期間限定品です。賞味期限は2日間。大福だけでは物足りないので、生どらやきみるく小倉281円とみるく抹茶281円も購入しましたが、賞味期限は買ったその日。家に着く頃が食べ頃になるよう保冷剤で調整してくれます。

 家で早速、口にどら焼き運ぶ。とろけるように柔らかいもちもちの生地。生クリームが口の中で泳ぐとひよこさん『美味しい、美味しい』 これほど美味しいどら焼きは初めて『いや〜美味いな』 ふるーつ大福も抜群のうまさ。日持ちしないのでお土産に出来ないのが残念。また他の種類も食べてみたくなりました。

2020.01.15(水)13:25