岳行ノート

          おおもやま
大茂山 453m/岐阜県本巣市

2020年2月27日(木)


鉄塔77より、根尾川とせっかいの採石場

(中央右:雁又山430m、その右:滝谷山398m)


 教科書では外山小学校裏からのピストンコースが紹介されています。しかし、山頂から西尾根を降れば、馬蹄形の周回が出来そうです。

 山頂から地形図に載るふるさと林道を90分ほど歩けば周回できますが面白くありません。ネットにいくつか周回チャレンジが載っていました。

 時計廻り周回で西尾根を降ると、ルートには藪が所々あり、難儀をしたり、迷ったりと何だか容易でなさそうです。


 そこで西尾根を登り、鉄塔巡視路を降りにした反時計廻りの周回に挑戦してみます。本巣市の国道157号線を根尾川沿いに北上。

 樽見鉄道神海駅(コウミ)手前、宮谷に架かる橋を渡り、右折します。事前に駐車地を確認後、下山箇所も確認しました。 
<駐車地>
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大きい地図
 教科書は、風媒社刊「こんなに楽しい岐阜の山旅100コース/上」です。参考書は、本巣市観光協会発行パンフ「本巣の山」のお世話になりました。 


秋葉神社下・駐車地→春日神社・登山口→▲大茂山→鉄塔75→外山小学校裏・登山口→駐車地

※赤線はGPS軌跡 ●は主な分岐点


■この地図の作成に当たっては国土地理院長の承認を得て同院発行の数値地図50000(地図画像)数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである(承認番号 平17総使、第98号)」


江南発:午前08時30分   晴れ時々曇り/7℃
駐車場:午前10時15分   晴れ時々曇り/7℃
標高差:
(80m→453m)373m
往:1時間30分(山頂まで、小休止含)
還:2時間05分(ランチタイム含まず)
所要時間:3時間35分


 橋を右折したら路肩に置車。パンフ「本巣の山」で指定の場所です。右上の秋葉神社鳥居を見て、先の国道を左折。
(10:25)

 150m進むと春日神社の参道で鳥居を潜ります。本堂(1686年建立:有形文化財)に進み、左に立つ‥

 「七生報国」の塔、右側が登山口。道標はありませんが、赤ペンキ・テープが導いてくれます。 (10:30)


 急斜面に岩がゴロゴロ転がり、歩きにくいがルートは明確です。この状態が続くとやっかいだと思いましたが、、、


 10分ほどで傾斜は緩み、桧林の尾根です。すぐに雑木林のゆったりした登山道になり、嬉しくなります。


 迷う事なき登山道を進み、シダを分ければ、ひょいっと広大なヘリポートに出ました。ここは展望が素晴らしく‥
(11:05)
撮影タイム。代表画像は西方面です。

奥左の雪山:伊吹山1377m、中央:小島山864m、右端:ムネ山905m、下は根尾川です。

 ヘリポートの東端へ進むとふるさと林道に接続します。舗装道を左に急カーブすれば、次の‥

 右カーブ手前に分断された登山道。尾根左から登ります。これは振り返った写真。(11:25)


 尾根の境界杭を追っていきます。再びふるさと林道が、お目見えしました。道路を横断して登ると、しばらく林道と‥
(11:35)


 併走する形になります。最近、登山道沿いを伐採したようで切口が新しい。整備が有り難い。名古屋方面に展望有り。


 そして登頂前の急登をこなせば、大茂山453m三等三角点山頂です。東に防災無線施設と東屋が建っています。
(11:55)〜

 風除けランチしましょう。パンフでは、「南に文殊山を経て濃尾平野、東は恵那山、御嶽山まで望めます」
東方面を望んでみると‥右端奥:恵那山2191m、中央左に目立つ4つのピークが、かわいらしい。

左:紛陽寺山520m、その右:権現山516m、その右:天王山538m、その右:誕生山502m。
〜(12:10)


 下山は、東屋横から北へ尾根芯を降ります。15分ほどで右下に林道が現れました。少し並行して歩きますが離れます。


 こちらのルートは、テープがキッチリあり、整備された道です。ルートガイドのチーフは、鉄塔黄札になります。

 降ると右下に林道が現れ併走。一旦視界から消え、再度現れたら横断します。(12:40)

 そこで鉄塔73に出合い、3分後には再び林道横断。複雑ですが、案内があるので大丈夫。

 尾根は鉄塔R125-1を経由、左カーブします。鉄塔から10分、倒木のコブを南下してこの分岐点。「外山小へ→」右折。

 ※直進は、鉄塔74で行き止まり!
(13:05)
10分で突然の大展望、鉄塔75です。

東方面、1時間ほど前にランチした大茂山
その右肩にふるさと林道のガードレールが見え、その右がヘリポートです。
(13:15)

 10分ほど降ると鉄塔77。北西に右奥ピーク:魚金山(ヨウキンヤマ)921m、左手前:宇津志山681m(ウツシ)、中央奥左:高尾山932mです。

 西は、一段と目を引く山容の妙法ヶ岳667m。さてこの最後の鉄塔77で展望を楽しんだら、植林の道へ入ります。


 NHKのアンテナ施設を過ぎると「ゆめの丘」休憩所。ここから整備されたジグザグ道ですが、長さが結構あります。
(13:50)

 外山小学校登山口に下山。舗装道を左折し、駐車地へ歩きます。パンフでは、右の小学校駐車場は駐禁です。
(14:10)

 めでたく周回完了して駐車地着。
(14:15)
 
 
東海岳行
  “本巣の山ゲット” 

 今回の山行は、本巣市観光協会発行のパンフ「本巣の山」が教科書です。2018年、能郷白山開山1300年記念行事の一環で「本巣七名山巡り」が企画されました。そのとき発行されたものです。企画自体はすでに終了していますが、パンフをを手に入れたい。

 観光協会の事務所は、「道の駅 織部の里もとす」にあり、行けばパンフが手に入ります。しかし遠い。そこで観光協会公式HPを開けると、「パンフレット請求はこちら」のページにメールフォームがありました。必要項目を入力してパンフの郵送をお願いします。するとすぐ封書が届きました。


 A3の裏表に本巣七名山の絵地図が載っています。@文殊山A大茂山(オオモ)、B倉見山C岩岳D大白木山(オジロギ)、E雷倉(カミナリクラ)、F能郷白山/能合谷コース・温見峠コースです。私が未踏なのは、A大茂山(オオモ)とE雷倉の2山なので今回大茂山を登るきっかけになりました。

 各山のコメントや注意事項は、役立ちます。大茂山の駐車地と駐禁地は、パンフを参考にしました。「まだまだある名山」の紹介が、登山のモチベーションになります。全14山で「藪、踏み跡なし」のコメントは、よい参考。例えば、明神山1136m中越山1157mは、やめときましょう。


 魚金山921m(イオガネ)やや難宇津志山681mやや難日当山745m(ヒナタ)やや難などは、挑戦できそうです。大茂山の帰り道に「道の駅 織部の里もとす」へ寄りました。大きな門の隣の建物に協会入口があります。パンフ・ラックにちゃんと「本巣の山」は置かれていました。

 実は頂いた封書に、親切にもう一枚「西美濃の名山」のパンフも同封されていたのです。内容は、西美濃の山絵地図とその92山のリストです。。「岐阜百山」「続岐阜百山」「ガイドブックの山」「地元で登られている山」から選出され、登山済の山をマーカーで消し込みしたいと思います。

2020.03.09(月)00:15