岳行ノート

▲上本郷  231m/岐阜県美濃加茂市

2020年4月2日(木)


高さ100m、壮絶な断層崖



 美濃加茂市に「みのかも健康の森」という森林公園があります。2017年12月、公園内の高木山344mと山之上富士山357mを登りました。

 そこにすざましい崖縁の道に驚愕。どうもこの辺りには、低山の厳しい岩山が点在しているようです。そこでネットをサーチして情報を得ました。

 山名は無くピークの三角点点名で表します。山友の野良人さんをお誘いしたら、野良人さんの山友よこさん御夫妻も参加いただきました。


 東海環状自動車道美濃加茂ICから県道63号線で北上。関也交差点を右折して県道97号線に移ります。車で県道を走ると壮絶な断層崖が見えました。

 『え!ここ、登ること出来るの?』と思うほどです。川浦川を渡ったら鋭角に左折。参考書は、YAMAP「ひとり山歩き倶楽部」さんのお世話になりました。
<駐車地>
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大きい地図







災害復興記念碑駐車地


水神様

上本郷

鉄骨橋

災害復興記念碑駐車地

※赤線はGPS軌跡
●は主な分岐点


■この地図の作成に当たっては国土地理院長の承認を得て同院発行の数値地図50000(地図画像)数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである(承認番号 平17総使、第98号)」


江南発:午前8時00分   晴れ/12℃
駐車地:午前9時35分   晴れ/12℃
標高差:
(100m→231m)131m
往:50分(三角点まで、小休止含)
還:25分(ランチタイム含まず)
所要時間:1時間15分

県道97号線を走ると右にみのかも健康の森・高木山344mが構え、
ピークに「よろこびの砦」が望めます。左の山、突き出た峰が、目指す▲上本郷です。


 断層崖を左に見て、川浦川の橋を渡り鋭角に左折。災害復興記念碑の建つ空き地に駐車しました。奥へ歩くと‥
(9:40)


 「天王用水取水口」の標柱後ろに水神様が祀られています。その左から入山。
(9:45)


 少し登ると右斜面上に‥


 石積みに乗るコンクリの祠? 中にパイプがあります。取水装置の一部でしょうか。この右側を登り、岩の上に出ます。


 そして岩尾根の右を辿りました。足下は若干藪いていますが、問題ありません。巨大な岩壁が前にそびえるので‥


 手前の急勾配を這いつくばって渾身の登り。そして‥

 山頂南のピークに着きました。
高度100mのスリルの下は、伊深町の穏やかな田園風景です。


 一旦、北へ鞍部に降りるとほっとスポット。これだけの土壌が出来るのに如何ほどの季節が過ぎたのでしょう。
すぐ東に絶賛の展望地があり、みのかも健康の森の尖峰が眺められます。
ここはTOP写真の断層崖の頂き辺りで前には出られません。

右は、45度斜面の高木山西峰330m、その左後ろに山之上富士山357m。
左奥遠くで小さく覗く納古山633m。山麓に沿う川浦川さくら並木が少し見えます。


 展望地の先には、山の骨をむき出しにした10mの岩壁。角度はありますが、ステップがあるので苦労はしません。


 そして三角点上本郷231mです。登山はわずか50分でしたが、メチャクチャ達成感があります。展望は2こま前と同じ。
(10:30)


 三角点から北へ下山します。こちらも岩場かと思いましたが、意外とそうではありません。降ると‥


 すぐ踊り場があり、突然のヒカゲツツジ。4人は『お〜!』と歓声’S!! 両側に圧巻の群生。

ヒカゲツツジは日陰で多く生えますが、実は日陰だけで咲いてるわけではありません。
道に立つと低木なので花に取り囲まれた様になりちょっと嬉しい。


 花びらが頬に触れるとタオルケットのような優しさです。薄いクリーム色の花びらがカワイイ。


 お花畑を過ぎると日陰の雑木林です。ルートはハッキリで余裕で降りていけました。こちらからなら簡単に登れます。


 尾根筋を緩く進むと、右に谷が見え移ります。用水に出合ったら鉄骨橋で左岸へ。


 野原に出て草藪の少ない所を探して歩きます。車道に出ると左が駐車地です。
(10:55)
2山目に向かう途中、川浦川沿いを走ると「牛牧地区のさくら並木」
健康の森の裏側にあるので穴場的な存在です。岩場の展望地から見えました。

昭和43年(1968)の集中豪雨で川浦川が決壊しました。
その土堤に50本のソメイヨシノが植えられています。
 
 
東海岳行
  “入学祝” 

 YAMAPからニュースレターが届きました。緊急自体宣言を受け、極めて良くない現状を認識して、『登山も例外でない→結論:今はおうちにいよう』と訴えています。ただ地域や置かれている状況も個別に異なるので、登山をするなら‥ということで登山の仕方によるリスクが、分類されていました。

リスクの高いのは見知らぬ人でグループを作り、公共交通機関を利用し、山小屋泊する登山。

●リスクの低いのはソロ(家族)で、マイカー(自転車・徒歩)で、自宅から近い山を日帰り登山。

 4/10に愛知・岐阜・三重で新型コロナに対する緊急宣言が発出され、暫く登山を控えなければなりません。登山が生きがいの人はつらいですが、我慢のしどころです。しかし、コロナ後に日本や世界は、どうなるのでしょうか‥


 春は入園・入学・進学と子供が、大きな転換期を迎えます。家族にとって子供の成長シーンは嬉しいものです。お祝いしましょう。私の心に残るのは、大学入学時、親戚のおじさんが自動巻きSeiko 5をプレゼントしてくれたことです。初めての腕時計、就職してからも壊れるまで愛用していました。

 さて中学三年生の鈴之助が正月に来たとき、今春高校の入学祝いに大阪へ遊びに行き、アネロのリュックをプレゼントしてあげると話しました。彼の欲しいのは、今のトレンド、ボックス・リュックでしょうね。

 すると3月、娘(ママ)からLINEが入りました。『今日、お店に行ったら気に入ったリュックがあり、入学時期の今、残り一つしか無く購入した。替りに時計が欲しいです』 『O.K. 時計ね』と返信。



 そして先日、鈴之助と大型ショッピングモールへ行きました。『ソーラー電波を選ぶといいよ』とアドバイス。最初に入った店で、いくつか時計を出して貰いました。

 腕に付けていたのですが、鈴之助から気に入った感じは伝わりません。『とりあえず、水を飲もうか』と言ってお店を出ました。希望を聞くと『デザインはシンプルで大きくなくて、色はブラックかシルバー』 い決意で妥協は、しないようです。

 BabyGGショックを取っ替え引っ替え試す。『これがいい』と思いと一致するGショックを選びました。バンドを腕の大きさに合わせて貰い満足顔。私に『ありがとう』 



 翌日、娘からLINEが届きました。『昨日、お風呂から出ても時計をはめていて、寝るときもはめたまま寝た。朝起きてからもずっと時計したままでいる』 腕に青春の輝き。

 返信します。『Gショックにそれだけ愛情を持ってくれたのは嬉しいな』

2020.04.12(日)21:20