岳行ノート
大洞山/三重県津市  標高1013m

2006.4.22(土)江南6時5分発 
             曇り   8℃ 
登り:計1時間55分(小休止含)雌岳まで
降り:計1時間55分(小休止含)
 奈良県も近い三多気は、さすがに大遠征の感覚になります。でも江南から140kmなので充分日帰り圏です。以前からこの山には、行きたいと思ってました。「倶留尊山」の帰りにこの辺りに寄った事がありますが、そのときは桜の季節ではありませんでした。今日、桜はどうでしょうか‥期待します。

 教科書は、山と渓谷社「名古屋周辺の山200」です。


大洞山をトラバースする石畳

駐車場周辺図



時計回り周回


登山口

大洞山
雄岳

雌岳

倉骨峠

桔梗平

林道出合




※色線は実測ではありません。
■「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)、数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平17総使、第98号)」

 


 国道368号線から「大洞山」を見ます。ほら貝を置いた形に似ているのでその名がついたといわれてます。


◆美杉村三多気は、平成の大合併で06年元日より津市美杉町三多気なりました。
 三多気に入るとすでに地元の方やガードマンが、要所で交通整理中です。駐車場に誘導されました。

 『おはようございます。』挨拶に来たおばちゃんに桜保全協力金500円を払って出発です。
(8:45)
 
 ここの参道には、山桜の古木が立ち並んでます。国の天然記念物で「日本さくら100選」にも指定されました。そろそろ桜は散り始めています。

 すると何か異様な気配を感じて‥

見るとカメラマンが、田んぼに並んでカメラを構え私たちを狙っている。
有名人の気持ちになります。『今日はプライベートなので‥』
 違います。後ろを振り返るとカヤ葺き屋根の家。私たちが邪魔のようでした。

 桜まつりのため、田に水を張っているそうです。この家を取り込んだ写真はよく見ます。
 伊勢国司北畠氏ゆかりの「真福院」に着きました。899年創建された真言宗の古刹でが、織田勢に攻められ再興されたものです。

 安全祈願して境内を左に抜けます。
(9:00)
 キャンプ場を抜け林道に出ました。この道は東海自然歩道でもあります。左折して50mほど上ると右手に登山口です。
(9:25)
 登山口のベンチで一休み。

 『ウヘッ!なが〜』
植林の中を急な石段が続いています。登らなくては始まりません。
 まだ登る。

 苔の緑は、眼に優しい。そんな余裕はありません。どこまで続く‥ひょっとしたら頂上?
ベンチがあると必死の休憩。
 まだまだ登る。

 しかしこの石段を作るときは、大変だったでしょう。感謝しながらため息をつきます。
 30分の石段歩きから開放されると視界が開けました。「大洞山雄岳」985m三等三角点頂上です。
(10:10)

 四周に広がる展望を満喫できます。山名板もあり「高見山」「局ケ岳」「倶留尊山」などが望めました。でも霞んで写真写りが悪い。

 この山は双耳峰です。ベンチの向うに見える「雌岳」に向かいます。
 一旦、鞍部に降りますが、石段ではなくホッとしました。途中「倶留尊山」の展望を楽しむ場所があります。

「倶留尊山」の三重県側です。あの麓は「太郎生」「中太郎生」「上太郎生」の地名があります。
何と読むのか謎です。「生」は何を意味するのでしょうか?
裏側は奈良県です。稜線から麓までのススキの銀波景観が最高です。それで2度登りました。
 「雌岳」山頂は1013mです。15分休憩しました。
(10:40)

 向うの「ケ岳」の頂上から続く登山道が見えます。双眼鏡で見るとこちらより大勢の人が降りていました。(近くにある「ケ岳」と紛らわしい!)
 まだランチには、早いので更に歩きます。「大洞山四ツ峰」894mの大岩を避けながら進みました。
(11:20)
 ねじりん棒。幼木のとき何があったのでしょう。その後、持ち直して素直に育ったようです。
 「倉骨峠」からは、右折して東海自然歩道を歩きます。この先の道は、ひよこさんには秘密です。
(11:35)
 







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   素晴らしい石畳!
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 熊野古道よりも苔むしている。ひよこさんも大喜びだ。

 斜面には大洞石が、ゴロゴロと手のつけられないほどあります。
『誰か片付けてくれ!』と言っても無理です。
 まだ続いています。
自然歩道自慢の道は、2kmも続くのです。
誰がいつ作ったのか、大変な事業だったでしょう。
 まだまだ続きます。
標高800m線の辺りを平坦に歩くので疲れません。ベンチがあったらランチにしたいけど見当たらない。
 ちょっと崩壊している箇所もロープで大丈夫。
 「桔梗平」の手前で石畳は終わりました。

 ベンチがあるのでやっとランチです。
この下にあるキャンプ施設「スカイランドおおぼら」から来た勤労青年と少し話をしました。
(12:25)〜(13:10)
 植林地を降ると林道に出会います。50mほど先の分岐を左に下りました。
(13:25)


◆分岐を右に進めば、往きの登山口に着きます。
 しばらく林道を進んでからまた植林の中に入ります。「Mr.ガーミン」のGPSテストです。すると山道を見つけることができました。『さすが!』


◆そのまま林道を行けば、キャンプ場経由「真福院」で帰ることができます。そのほうがかえって早いでしょう。
 やがて三多気の集落です。桜まつりの喧騒から離れた道をのんびり歩きます。 

 ひよこさんは、「Mr.ガーミン」のGPSテストで変な山道を歩かされお疲れ模様。
『サークルKで北海道ミルクのソフトクリームを食べようや』とご機嫌をとります。
 やがて桜の咲く駐車場が見えてきたら今日の山旅も終わりです。





  リラックス岩盤浴

 岩つながりですが‥。
 
 会社の女子の間で岩盤浴の話題が出ていました。『何、それ?』と尋ね、調べると一宮にもあります。10日前にやっと予約ができ、ひよこさんと行ってきました。

 手ぶらコースでお一人1300円也(タオル・パジャマ持参なら1000円)。男女別のロッカー室で裸になり、渡された作務衣風パジャマを着ます。岩盤は、女性用は8人分、男性用は2人分でその差は、美追求の差でしょうか。時計を持ってほのかな明かりの浴室に入りました。

 一人分の岩の上にタオルを敷きます。岩はポカポカ、部屋はミストで満たされていますが、熱気はありません。「うつ伏せ浴5分」「仰向け浴10分」「休憩室5分」を3回繰り返す1時間コース。回を重ねると塩っぱく無い汗が滴り落ち、ゴロゴロ腸が胎動します。もらったミネラル水を500ml飲み干しました。

 1時間入っても温泉と違い長湯疲れもありません。またサウナの熱さ我慢もなくリラックスできて爽快感がありました。「うつ伏せ浴」は、弱った内臓に効きそうです。「仰向け浴」は、コリや筋肉疲労に良さそう。

 流れ出た汗は、不思議にベタベタしてなく、拭くだけでシャワーは浴びません。自然のクリームだそうです。外に出ても30分ぐらい身体がポカポカして汗が出てきます。お肌はつるつるになり、ひよこさんの化粧は、私が見ても分かるほどノリがいい。『これから何かの集いがあるときは、事前に岩盤浴しよっと。』

 我が家にもあると嬉しい。けど岩盤だけでも100万円以上はしそうです。リサイクルショップで10万円以下なら買ってもいい。でも部屋に置くと床が抜けるでしょう。我が家で置ける場所は、玄関しかない。それでは、宅急便の人が来たらきっと驚いてしまう。