岳行ノート

   みうねやま    ふくらい
三棟山2〜福来 630m・685m/岐阜県下呂市

2020年6月2日(火)


この山も この里の景 風薫る 
(諒)



 下呂市金山町の三棟山は、飛騨川左岸にそびえ、好展望で人気がある山です。久しぶりの今回は、教科書で紹介された福来にも寄ります。

 駐車地は、教科書掲載の萬福寺さんの駐車場をお借りしました。下山すると車の横に注意看板、「当寺所有地につき駐車禁止願います 萬福寺」

 残念ですが、いつまでもご厚意に甘えることはできません。代替地は? 下の地形図の左上Pは広地の待避所ですが、駐車の可否は未確認です。


 7ヶ月前、「ごっちゃんの山楽記」さんは、飛騨金山駅北東1kmの岐阜部品金山工場南の空き地に駐車されました。萬福寺より、プラス7分。

 国道41号線で下呂市に入り、下原トンネル手前で右折。下原小学校を過ぎ飛騨川を渡ります。教科書は、風媒社刊「岐阜の山旅<飛騨>」です。
<駐車地候補>
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大きい地図


駐車地→▲三棟山→鉄塔20→▲福来→鉄塔18→駐車地

※赤線はGPS軌跡 ●は主な分岐点


■この地図の作成に当たっては国土地理院長の承認を得て同院発行の数値地図50000(地図画像)数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである(承認番号 平17総使、第98号)」


江南発:午前7時10分   曇りのち晴れ/23℃
駐車地:午前9時15分   曇りのち晴れ/24℃
標高差:
(250m→685m)435m
往:2時間55分(福来まで、小休止含)
還:2時間00分ランチタイム含まず)
時間:4時間55分


 3年前からの工事が終り、落慶した萬福寺。参拝に行くと桧の香りが漂う。宮大工さんの完璧な技は美しい。


 中津原の集落を奥へ登ると簡易浄水場右に登山口。ここから植林に入り、登山スタートです。
(9:45)


 左手の崩れた石垣沿いに行くとガッチリと積み上げられた石垣群。昔の水田の跡で、長さは200m以上あります。


 未明の降雨で濡れた道、鈴鹿だったら大変だ。手作り橋で左岸へ。中電の黄札や看板「三棟山頂上まで900m」が立ちます。
(10:10)
乱れ谷になりました。昨年の大雨で荒れたのかも。でも写真左上の登山道は大丈夫。
ソロの下山者が来られました。『ヒルに気をつけて』の一言で大慌てでチェック。

以前はヒル無し山でしたが、『今はどこでも居る』 チェックすると左靴にチューンと伸びるヤツ。
はじき飛ばしました。その後は、頻繁チェック。三棟山で起きた二つ目の残念です。


 更に谷沿いを進むと左:19鉄塔・佐見分岐。復路は左からここに降りれば調子がいいですね。往路は右に三棟山へ。
(10:25)


 「三棟山頂上まで600m」の看板を過ぎると谷分岐。直進は、谷を東南へ行きます。右折して谷に別れ、尾根道で頂上へ。
(10:30)

 そして三山大権現が祀られた三棟山630m山頂三等三角点です。北へ100m歩けば、この山自慢の‥
(10:50)

 230度パノラマ、雄大な展望地。収納袋に覆われた望遠鏡は使用可? ここでランチにします。その前にヒル・チェック。




『ホゲッ〜』 右足首に丸まったヒル! 
靴下の上で身体を動かしているので、余裕かまして撮影しました。
はじき飛ばした後、靴下をめくると右足首に2mmの血ドーム。『チッ』
左下は西に大船渡ダム(左下)、遠くの山は雲に隠れます。
ラッキーだと西南西:伊吹山1377m、北西:白山2702m、北東:御嶽山3067m。
ランチが済んだら山頂へ戻り、「お手洗い→」の指標から第2山福来
〜(11:15)


 壊れたお手洗小屋を過ぎると道がわかりにくく、磁石の方向を南に固定。鞍部に降りたら左折して黄札の鉄塔20へ。
(11:25)

 山腹道から鞍部に出て右折して尾根道へ。すると鉄塔20です。赤テープは、林業用のでしょうか。鉄塔を潜ると‥      (11:35)

 道は雑木林の中を延びていますが、両側にPPテープが貼られています。ここは松茸山? 歩くのには支障ありません。尾根道を降って行くと‥


 鞍部です。5コマ前の谷分岐からの道と合流しました。右折して山腹道を行きます。
(11:50)


 やがて地図にない林道に出合い左折。150m歩くと左の切り株に赤テープがあり、そこから山へ戻ります。
(12:00)
テープを追うと林道で破断された登山道に帰りました。
緩い溝道を15分ほど登ると鞍部に出ます。

そこから右山の山腹道へ。きちっとした道ですが、地形図には載りません。
やがてポコッと林道に出合い左折すると林道のT字分岐。そこで‥

 登られやすい箇所を探すもなく、削られた法面を強引に登ります。上には‥         (12:40)

 林道で切断された尾根道が残っていました。狙いを北東にしてピークを目指すと灌木の藪。抜ければ‥


 静かな福来685m三等三角点。樹林に囲まれ眺望はありません。お目出たい点名にタッチしたら来た道を戻ります。
(13:00)


 林道出合から3コマ上の山腹道を逆に辿りました。10分程でこの鞍部に着き右折。西方向へテープを追います。
(13:20)
騙し尾根に迷わないように尾根を登降すれば、鉄塔18です。

北東に顔を出した御嶽山3063m。左端は箱岩山1669m、その右が白草山1641m。
霊峰に満足して尾根道へ戻り、南西方向へ降ります。
(13:50)


 登山道沿いにPPテープが2重に貼れています。何のため? 鉄塔から7分、この派手な指導テープに引かれ尾根を左折。
(14:05)


 そのため当初の6コマ目の19鉄塔・佐見分岐に降りれませんでした。谷沿いの道を降り、登山口へ向かいます。
萬福寺P(15:00)
 
 
東海岳行
  “掃除機と靴下” 
 
 この前NHK「ためしてガッテン」の放送を見て、今まで思ってた常識がひっくり返されました。<掃除機のかけ方>をご紹介します。.ノズル回転ブラシがある掃除機のかけ方です。我が家では、ノズルを手前から奥に押す方式でした。

 ゴミを良く取るには反対にノズルを奥から手前に引く方式が正解です。(下左) 回転ブラシは、前回りで「押しがけ」すると軽い力で前に進み、抵抗がなく楽チン。「引きがけ」すると、ブラシが絨毯等の繊維に引っかるので力が少し必要。しかしその時こそゴミをかき出しているのです。

 例えると、クワで耕すとき、クワを手前に引くと土がどっさり掘れます。こんな理屈でしょうか。実際に掃除機で試すと「引きがけ」は、確かに綺麗になります。嬉しくなってきました。これからは、ホウキでゴミを集めるような感覚で掃除機をかけるようにしましょう。

   

 靴下の正しい洗い方は、<裏返して洗う> 子供の頃、裏返して脱ぐと母から注意され、洗濯機には、裏返さず入れていました。今でも習慣でそうしています。裏返しが良いのなら半世紀以上の勘違い。理由は、靴下は表と裏が異なる繊維で出来ています。表側は風合いの良い天然繊維。

 裏側は 靴下がずり落ちないよう伸縮する化学繊維を編んで使っています。(下左) そのため足の皮膚・角質が裏側に絡みやすいのです。そのたんぱく質の汚れは洗剤で落ちにくく、菌がエサにして増殖します。(下中) やがて洗濯してもイヤなニオイが残るのです。


 ところが、裏返して洗濯すれば裏側が他の洗濯物・洗濯槽にこすれ、汚れが落ち易くくなります。この洗い方なら表側も色落ち・毛玉発生がなくなり傷みません。実験で100回洗うと殆ど新品と変わらない状態でした。干すのも裏返しのままでOK。ただ乾いたものをひっくり返すのが面倒です。

 こんな大事なことを靴下メーカーは説明していないのでしょう。いやタグで留めた注意書にちゃんと「裏返しにして洗ってください」と標記されていました。(上右) 『ちっちゃ!』 因みに掃除機の取扱説明書にも「引いたときが良くゴミが取れます」と標記されています。知らんかった!

2020.06.14(日)23:10