岳行ノート
鎌ケ岳/三重県四日市市  標高1161m

2006.4.29(土)江南7時10分発 
             曇り   16℃ 
登り:計2時間55分(小休止含)
降り:計3時間05分(小休止含)
 まだ山を始めた頃、ある登山ショップでの出来事です。そこのオーナーが『先週、カマに行って来ました』と話してくれました。良く分からないので『‥そうですか』と生返事。帰って調べると鈴鹿の「鎌ケ岳」のことでした。それ以来、私は「鎌ケ岳」のことをカマと呼びます。いかにも山慣れた感じでいいですよね。

 それを応用して「竜ケ岳」の時はリュウに行った、「釈迦ケ岳」ならシャカに行ったと言ってます。でも「御在所岳」は、ザイショに行ったと言うと『親戚に行ったの?』と突っ込まれるのでNGです。

 教科書は、中日新聞社 西内正弘著「鈴鹿の山ハイキング」です。


ガレ場の岩群

駐車場周辺図





鎌ケ岳

雲母分岐



雲母分岐



(緑線は予定の帰路)

※色線は実測ではありません。
■「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)、数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平17総使、第98号)」

 
 ゴールデンウイークがやって来た。それなら遠出して滋賀の山へ行こうと朝早く高速を走ります。『あちゃ!デジカメを忘れた』関が原ICでUターンです。昨夜、Mr.ガーミンに地図を入れ、必死でチェックしていて跳んでました。しょげた気持ちを抑え家に戻ります。再度滋賀に行くには、時間が足りません。そこで第二候補のカマへ向うことにしました。

 カマは、北のスカイライン側から登ったことはあります。しかし、今日は南の宮妻峡のカズラ谷道〜雲母峰縦走路の周回です。昨年単独のとき、国見岳で見た空前のアカヤシオをひよこさんにも見せてあげたい。
 
 
さて山里の春は、暖色と寒色がミックストーンで萌えています。
曇り空でもレンゲソウが華やかです。『いいぞ!』
 宮妻峡奥の駐車場に駐車します。
『いかん!』25000分の1地図を忘れました。心配ありません。GPS・Mr.ガーミンがあるから‥。

 スイッチを入れると地図が出ない。
『あかん!』昨夜、滋賀の山はダウンロードしたけど、カマの辺りはしていません。よくあることです。

 ガイドブックのコピーを携え、傷心の出発‥。
(9:00)
 林道を数分上れば、鎌ケ岳登山口に着きます。ここにも5台ほど駐車中。沢に降りていきます。
 渡渉すると『さすが鈴鹿、登るぞ!』と元気が戻る空間です。
 渡渉は、最初に内に3度あります。ここは2度目ですが、少し進むと滝音が聞こえてきました。帰りに寄りましょう。
 やがて道は、深い溝道となります。花崗岩質のざら砂で滑って登り難いことこの上なし。

 土壌が雨で流れ、この木は根っこの先だけでがんばって立っています。
『私も脳みそが流れたようで忘れ物が多いけど、がんばらなっくては‥』
 ほぼ中間地点の所に来るとに細い流れが、登山道を横切っていました。最終水場です。
(10:10)
 いくらでも溝道が続く。このツルツル直登は、困難なので右にひよこさんは逃げています。

イワカガミが散見できましたが、もう瑞々しさはありません。
でも残っていたイワウチワ美人三姉妹を見ながら小休止です。

◆mayonekoさんより: 同じ場所なら、かならずイワウチワ→イワカガミの順です。
(花オンチの私には、勉強になります。)
 溝道からやっと抜け出て尾根で開放されます。ガスっていて展望は残念賞。アカヤシオももう一息です。
 また溝道になり「雲母分岐」着きました。
(10:55)

 帰路は、ここを右に「雲母峰」方面へ行くのでチェック。
 笹が多くなり、岩の転がる道を登っていきます。ひょっこり、峠のようなところに出ました。ご夫婦が休憩中です。

 直進に降り道、左手に登り道。私たちは、登り道を選びました。前を行く人、後続の人が同じ選択です。

◆ガイドブックには、ここが笹峠で道標があるように書かれています。『?』
 登っていく途中、この写真の方に間違いを指摘され、上の写真の箇所に戻ります。雲が無ければ、行く手にカマが見え、誤らないそうです。

 笹道をトラバースするとこの「岳峠」の道標に出会いました。
 『こんな所登れるの?』という積み上げたような岩壁が立ちはだかっています。

 風が冷たく慌てて着込みました。実はこの写真は、その間に一瞬雲が消えて撮ったものです。ほとんど眼前は白く、道筋が見えませんでした。

 右に回り込み登っていきます。
 頂上は、大勢の人です。山頂標前の撮影は、順番待ちしなくてはなりません。
(11:55)
 岩棚ランチは、なんとオデン。
寒いので嬉しい。でも展望は寂しい。
〜(12:50)
 帰りとき、降る人登る人を切り替える一本道。
 北面の斜面に残雪発見!連休まで残るか?
 「雲母分岐」まで戻り、東に延びる尾根道を進みます。往きと違い歩きやすい道です。
やがて大迫力のガレ場に着きました。雲が流れときどき展望が明らかになります。
ページトップの写真にあるように岩群が、斜面に立ち並んでます。
こんな素敵な場所は、ガイドブックに表示されているはずですが‥。載ってない。

時計を見ると分岐から20分過ぎています。15分ほどで次の分岐があるはずだが?
『おかしい、この尾根から分かれる「雲母峰/三岳寺」の分岐標を見過ごしたかな?』
25000分の1地図がないのが痛い。ひよこさんが、ここから降りるのを怖がってます。
 この先の鞍部にご夫婦が休憩中です。私が道を尋ねに行きます。『雲母峰への尾根は、知りません』
しょうがありません不安なルートは進めないので来た道で帰ります。ひよこさんは、ザレた急坂を登るとき『こわ・こわ・こわ』と念仏を唱えています。こうなると身体は、ガチガチで引っぱったり押し上げたり‥。
 戻りながら「雲母峰/三岳寺」の分岐標と道を探しますが、ありません。1時間近くの無駄骨にしおれてトボトボ歩行です。


◆帰宅して地図を見ると上の写真正面のピークを右に進むのが正解でした。あと5分ほど行けばよかったのです。二人で苦笑い。

 時計を見て20分経過していたのは、休憩や撮影で10分くらいとったのを計算に入れていなかったからです。
 往きに過ごした「不動滝」まで来ました。全体は写ってませんが、高さは30mほどあるでしょうか。
(15:50)
 登山口に着き、林道を歩いていきます。

 若い緑と淡いピンクのハーモニーが、山肌で弾んでいます。この時期ならではの山の勢いを見て元気復活です。

終日、曇り空でアカヤシオ浴は、またの機会になりました。
駐車場に着くと、朝あんなにあった車も1台しか停まってません。
(15:55)                         

その山側を見たら小さな登山口の案内板が、くくられていました。
植林の中にもガイドテープが、見られます。
『ほんとは、ここへ降りて来るんだった。』と二人でしみじみ見つめる。

アバのCDを聞きながらハンドブレーキを外します。『ダンシンクィ〜♪





  曼荼羅寺の藤まつり


 我が江南市では、4月22日〜5月5日まで藤まつりを曼荼羅寺で開催中です。

 4月30日(日)にひよこさんと自転車で行ってきました。なぜなら車では、駐車代が500円(私設駐車場は、3時間1000円)必要だから。

 開花は、平年より遅いようで5月の連休あたりに満開になるでしょう。期間中、夜9時までライトアップされます。

 藤棚を一通り散策したら公園を囲む九院のお寺を回りましょう。それぞれ見事な庭園や本堂御開帳もあり楽しく過ごせます。屋台もたくさん出て賑やか。

 
親子地蔵         捕われたキッコロ     右の地蔵さんをクリックして詳細をご覧下さい。