岳行ノート
甚太郎山 1332m/長野県上松町

2021年9月25日(土)


野山で一番目につくノコンギク


 山のガイド本は、普通の登山者が登られる山が載っています。私の愛読書、「信州の山」には、ピークハンター向きの山が多いのです。

 登山道の有無を気にせず、山頂を目指す登山なので藪に出会うことは必至。×印を付けて、山行対象から除いていました。

 しかし、どんな感じか? 一度甚太郎山で試してみましょう。注釈にある「登山口がわかれば、ヤブコギなしで楽な山である」を信じたい。


 中津川ICから国道19号線を北上。JR上松駅手前で木曽川右岸へ移り、県道473号線で西進し8.3km走り、左折して林道へ。

 「人の行く裏に道あり、花の山」という格言のようなら嬉しい。教科書は信毎書籍出版センター刊、「新版・信州の山/南部」です。
<駐車地>
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大きい地図


ゲート前駐車地→登山口→ ▲甚太郎山→1332mピーク→下山鞍部→下山口→ゲート前駐車地

※赤線はGPS軌跡 ●は主な分岐点

■この地図の作成に当たっては国土地理院長の承認を得て同院発行の数値地図50000(地図画像)数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである(承認番号 平17総使、第98号)」


江南発:午前6時35分     晴れ/21℃
駐車地:午前9時25分     晴れ/18℃
標高差:(1100m→1332m)232m
往:2時間55分(1332mPまで、小休止含む)
還:2時間20分(ランチタイム除く)
所要時間:5時間15分


 悪路の林道を走り、木曽森林管理署の車両通行止ゲート前。路肩に置車してゲートを抜け、右の林道へ。
(9:40)


 中の沢林道は良く整備され、使い込まれています。御嶽山、中央アルプスの絶景が得られるはずです。


 北西の御嶽山3067mまでわずか15kmですが、昨日の降雨で雲が多い。中アも同様です。
(左)キベリタテハ (中)ウラギンヒョウモンアキノキリンソウ (右)ウラギンヒョウモンノコンギク

 長い林道歩きも蝶や秋の花に出会え、退屈せず歩けました。1時間後、西に行く中の沢林道に分かれ、赤ゾレ林道で南へ歩くと、やがて‥


 中部森林管理局の白看板(左)。写真右の木に赤テープがあり、ここが登山口です。『ササふかっ!』
(10:55)


 腰までの笹海に突っ込む。テープと踏み跡を探し15分泳ぐ。テープ不明になり、適当に尾根へ登ります。


 参考書では尾根まで「明瞭道」ですが、全然ですね。尾根に着いたら笹藪゙を分け、目標の鞍部へ辿りました。
(11:30)

鞍部から尾根筋になり、テープや踏み跡があります。
藪箇所は、歩きやすい所を探しながら進みました。



 巨木がゴンゴン現れ、その都度タッチして長寿のエキスを頂きます。


 そして四等三角点「中道沢」1325mピーク。展望はなく、休憩したら南東へ露岩の尾根を降ります。
(12:00)


 15分ほど進むと山頂前の鞍部です。笹藪で道不明になり、中央突破します。どうも右端にあったようです。
にわかピークハンター念願の甚太郎山1332m登頂。
三角点も山名標・展望もありません。
(12:35)

ピークハンターは、そんなの関係ない。東に降って道ミス5分。
戻って南西へ降ります。


 笹藪は頻繁に現れ抜ける都度、見える範囲でダニ・チェック。被害なし『よし!』 巨木も頻繁に現れる。


 まもなく1290m鞍部です。下山はこの大木から右、西の谷を降ります。それを確認して南のピークへ。
(12:55)


  1330mピーク到着。大木の根元が階段状に切られ、登れば‥ そしてランチタイム。
(13:05)~(13:40)
南東に90度、周辺が伐採されていました。右端は尾根続きの1400mピークです。
中央やや左、二等三角点1478m「真巣」、左の中央アルプスはドップリ雲をかぶって残念賞。

下山は、来た道を2コマ前の1290m鞍部まで降ります。
鞍部着(13:50)


 鞍部から笹に隠れた踏み跡を探し、降りていくと沢出合。小さな流れを追うと‥


 やがて笹藪の向こうに安心林道です。右折すれば、赤ゾレ林道の還り道。
(14:05)


 普通、ガイド本は登山道のある魅力的な山が載ります。ピークハント向きの山は、確かにテイストが違う。


 登山口(14:25)
林道分岐(14:35)
駐車地着(15:30)


東海岳行

  “30円の誇り” 

 我が町江南には、自慢のお店があります。「みたらし1本30円」 驚異的な安さ! 日本一じゃないか? お店は住宅街にあり、ちょっと分かり難い場所です。にもかかわらずひっきりなしにお客さんが来られます。

 最近もニュースの特集で紹介されました。五平餅焼き鳥もありますが、千来万客で暫くはみたらし一本槍のようです。五王製菓の直営店で、みたらし・五平餅を製造する工場は2kmと近い。工場もお店も家族で経営されています。

   

 五王製菓は1999年に設立され、みたらし価格は消費税が変更されても22年前から変わらず30円です。フランチャイズのお店は、尾張エリアで5店舗。さてお味ですが、二度蒸しした出来たてが焼かれ柔らかくフレッシュです。

 たっぷり付いた醤油だれで深みのある甘さとコクを味わえ、もっちりした食感はとても30円とは思えません。思わず感謝して一個一個噛みしめます。五平餅は1本60円、焼き鳥も1本60円とコスパが高い。

   

 江南店は10時半開店、水曜・日曜定休日です。でも売り切れたら閉店なので午前中に行きます。アクセスは、ナビの住所検索で江南市村久野町平松191です。

2021.10.03(日)22:00