岳行ノート
高見石 2275m/長野県小海町

2021年10月7日(木)


紅い縁取り白駒池

(標高2115m、ボート:2000円/30分)



 白駒池は、ネットの紅葉スポット・ランキングで長野県2位です。全国でも12位で日本一標高の高い池であり見頃になると凄い人出です。

 因みに1位軽井沢雲場池 3位戸隠高原鏡池通。13年前に白駒池中山2496mの周回に失敗しました。今回はリベンジでしたが‥


 寝坊して出発が遅れ、高見石周回に変更。中央自動車道諏訪ICで下り、国道299号線を東進します。紅葉見頃・好天気の日曜山行。

 案の定、麦草峠P・有料駐車場は満車で順番待ち長い列。教科書は、信毎書籍出版センター刊、「新版信州の山/中部下巻」です。
<駐車地>
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大きい地図


林道前駐車地→信州自然歩道口→青苔荘→白駒荘→▲高見石→かもしかの森→林道前駐車地

※赤線はGPS軌跡 ●は主な分岐点

■この地図の作成に当たっては国土地理院長の承認を得て同院発行の数値地図50000(地図画像)数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである(承認番号 平17総使、第98号)」


江南発:午前07時20分     晴れ/23℃
駐車地:午前10時55分     晴れ/15℃
標高差:(1980m→2285m)305m
往:1時間35分(高見石まで、小休止含む)
還:1時間30分(ランチタイム除く)
所要時間:3時間05分


 本日を逃すと今週の好天気はありません。有料駐車場は20台の列にトホホ。更に東進すること2.2km走ります。


 国道には「路上駐車はしないでください」看板。路上でない林道入口の広いスペースに停めました。
(11:05)


 国道を西へ歩き、道標「信濃路自然歩道→」から白駒池林道へ左折。150mでこの自然歩道入口です。
(11::20)


 このルートは初めてで、いきなり苔と針葉樹の森。案内板「ヤマネの森」が立ち、原生林を進みます。

 ニュウ分岐を分けると、営業中の青苔荘(セイタイ)に出会いました。南に池と桟橋が見えます。
(11::50)

・コーヒー¥430 ・カレーライス¥800
・いわな塩焼き定食(きのこ汁付)¥1300

白駒池2115m。紅葉は落葉始めですが、十分素晴らしい。
桟橋には登山者・観光客が次々訪れ、景色だけを撮るのがムズイ。

原生林には赤が殆ど無く、池を縁取る赤が不思議ですね。
独特の景観は人々に愛され、秋になると足を運びたくなります。木道で池縁を西へ辿れば‥

 白駒荘新館本館が並び建つ。この本館下にヒカリゴケが生育するそうです。本館の西南裏に回り‥
(12:05)

・焙煎コーヒー600円
・ケーキセット 1300円
・ワンプレートランチ2000円


 ニュウ分岐を分け、「高見小屋・高見石→」へ登り始めます。石がキチンと並べられていますが‥
(12:10)

すぐ木道となり、歩きやすくなりました。
「高見の森」案内板に、代表的な苔はコセイタカスギゴケとなってます。


 次第に勾配がきつくなりました。おまけに不定型な石ゴロで、足場を探しながら登らなければなりません。

 池から30分、高度を170m上げれば高見小屋です。風があり気温14℃は肌寒い。ここでランチします。
(12:40)~


 リュックをデポして小屋東裏(右端)へ行くと巨岩を積み上げた高見石2275m。マークを追い、頂点に立てば‥


 四囲に大パノラマ。森に浮んだ白駒池からキノコ雲が生まれています。初めて見ました。



 池左端が桟橋です。周囲の山々は雲かぶり。下山は、小屋西端「渋の湯・白駒池→」を‥
~(13:35)


 数分行き、「丸山・麦草峠」分岐を分け、右折して「白駒池→」へ降ります。
(13:40)


 こちらの「カモシカの森」コースは、登りの「高見の森」コースより傾斜が緩い。木道が長く楽に歩けます。

案内板「カモシカの森」が立ち、セイタカスギゴケが代表的苔と表記。
BS放送ではこのエリアにヒカリゴケは3箇り、それはもののけの森丸山北尾根道です。


 ゆっくり降れば、白駒池北西の四つ辻着。白駒の森を訪ね、青苔荘に向かいました。
(14:45)


 青苔荘からは、往きと同じ道です。その前にもう一度、白駒池に寄り、別れを惜しみます。

駐車場着(15:05)

 2000mの秋を満喫。曲がりくねったメルヘン街道(国道299号線)の黄葉並木を走ると‥

 蓼科別荘地で前の車が急に停まりました。鹿がゆうゆうと道路を横切ります。慣れたもんです。


東海岳行

  “ラ・コリーナ” 

 ラ・コリーナ近江八幡は、2015年1月オープンしました。当時、マスコミで盛んに報じられ行くつもりが、スーパー混雑に恐れをなしはや6年。今や滋賀県観光人気№1です。緊急事態宣言が解除され、ならばとひよこさんと出掛けました。

 ラ・コリーナは、150年続く和菓子の老舗たねやのフラッグ・ショップです。名神高速道路八日市ICから15km走り、400台の大駐車場に着くとほぼ満車。平日ですよ! 核心部は垣根で見えません。入場は無料で垣根の門から入ると‥
 
 長いアプローチ。広い草原の奥に独創的な建物、屋根一面が芝生の草屋根。アイデア凄い! この強烈な印象を生んだのは、建築家藤森照信氏。八幡山272mを借景にしてます。建物や垣根で周囲の日常風景は見えなくし、メルヘンの世界観。

 ラ・コリーナ
は、イタリア語で「丘」の意味です。エリアは八幡山に繋がる小高い丘に見えます。総面積は甲子園3つ分あり、厚生年金休暇センター跡地は23億円でした。屋根の芝生には、上部から水が供給され樋で受けています。(下左)

   
 
 入口を入ると中央は吹き抜け。(右上) ガラス越に職人がバームクーヘンを焼き上げる工房から甘い香りがします。それは、70年前から製造を開始し、改良を続けるこだわり商品です。工房前で焼きたてを買うお客さんが長い列を作っています。(上右) 

 和菓子・洋菓子の売場があり、2階は焼きたてバームクーヘンを味わうカフェ。裏庭は円形の畑です。(下左) 畑縁の屋根付き通路で進むとフォトスポットの土塔。(下右) 幼児しか通れない小さなドアが可愛い。背後の長い建物はたねやの社屋です。

   

 右端で屋根を巨木が突き抜けています。左方では囲いの中で新店舗を建設中です。繁盛してますね。通路の途中にフードコートがあり、「カステラ卵のオムライス」(750円)を注文。雑穀米を卵3個でふわふわに包み、トマトソースの酸味が合います。(下左)

 木のスプーンで最後の一滴まで完食。周りの人たちも完食。美味しい証拠ですね。しかし、腹は7分ほどで物足りなく、隣のショップでコーヒー&バームクーヘンを追加。(下右) ふわふわ・しっとり・優しさを感じます。素材が良いのでしょうね。

   

 お土産に買いましょう。隣のガレージ・ショップでバームクーヘンなど購入しました。(下左) この後、カステラ工房のある別棟に行き、「焼きたて八幡カステラ」432円を車中おやつ用に購入。滞在は、1時間的0分ほど。まだまだお客さん来ます。

 車でインターヘ走る途中、広大なコスモス畑が見え大勢の人が農道で見物しています。思わず私たちも車を停め、カメラマンになりパシャリ。(下右) 後ろは観音寺山433mですね。小さな秋のツアーは、腹も心も喜ばしてくれました。

   

2021.10.17(日)23:55