岳行ノート
     きおとし
鬼堕ロングトレイル 328m/愛知県田原市

2022年1月16日(日)


トレイルは自然林の登山道


 渥美半島中央部、光岩登山口から半島最高峰の大山を結ぶ、「鬼堕ロングトレイル」が2017年春に地元の「たらめ会」により開通しました。

 大山の南麓白山比咩神社から出発して光岩登山口まで逆方向で縦走します。登山口と下山口間は7kmもあり、たたみ君2号を頼ります。

 坂道の多少を考慮して登山前に東から西へ走ります。幸い太平洋の海岸線沿いには、自転車専用道路が設けられ快適に走れそうです。


 トレイルの名、「鬼堕」(キオトシ)は強烈。教科書は、東三河山ぽ会編「三河北遠 ふるさとの山」です。

 国道42号線で太平洋沿いを走り、赤羽根中学校西で右折。北上して赤羽根環境センター手前の「光岩入口」を左折すれば駐車場です。
<駐車場>
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大きい地図

光岩駐車場(たたみ君2号)→白山比咩神社→▲大山→▲鬼堕→
猿田山→▲西日山→西山→光岩→光岩駐車場

※赤線はGPS軌跡 ●は主な分岐点


■この地図の作成に当たっては国土地理院長の承認を得て同院発行の数値地図50000(地図画像)数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである(承認番号 平17総使、第98号)」


江南発:午前5時20分    晴/-1℃
駐車地:午前7時35分    晴/3℃
標高差:(3m→328m)325m
往:3時間05分(山頂まで、小休止含)
還:2時間55分(ランチタイム含まず)
所要時間:6時間


 光岩駐車場に向かう途中、キャベツ畑越しに西山218m(左ピーク)が朝日を受けています。風が結構強い。

 「光岩入口」の看板で進むと広い光岩駐車場です。右に光岩の解説板、ここに下山します。
(7:35)着

 車をデポし、たたみ君2号に乗って出発。池尻川右岸を走り‥
(7:55)発
赤羽根漁港の南西に着くと、「渥美豊橋サイクリングロード」の入口看板が立ちます。

太平洋海岸線沿いを約4km走り、雄大で美しい風景を満喫しましょう。ここで風が消えました。
先に停められた車と海に10名ほどのサーファー。この寒さでも波が欲しい若さが眩しい。
(8:20)

 国道42号線に出て右折、「越戸運動公園→」から北上します。先に鳥居が建ち、左がP。たたみ君をロックして階段を上がります。(9:05)

 60m上の白山比咩神社(シラヤマヒメ)で安全祈願。しかし、自転車走行の予定は7km30分、16インチタイヤのためか1時間もかかりました。

 神社150m上の御嶽神社にも寄ります。裏山から10分登れば、大山328m一等三角点(標柱右)です。展望台から‥
(10:15)

※「渥美半島10名山№2」


 西は渥美半島の先端伊良子岬。白い砂浜は恋路ヶ浜です。左上奥は三重県:朝熊ヶ岳555mと神島


 「雨乞山方面→」へ進むと「くちなし岩」の岩場が3段であり、いずれも登られます。上は好展望で‥
(10:30)

北方向、写真左は雨乞山233mの東尾根。
正面奥、渥美湾対岸に三ヶ根山321m、右上奥のピークは遠望峰山(トボネ)443mです。

 野生イノシシの生息状況を把握する自動撮影カメラが森に仕掛けられています。

 道中にはテープ、「たらめ会」の私標があり心強いです。更に北へ進むと‥ 


 常緑樹の自然林に「鬼堕ロングトレイル終点」 起点を目指します。シダが多いけど問題ありません。
(10:50)

イノシシ防護柵を開閉(11:10)
■古い看板「松茸山につき入山を禁ず10/1~11/20」(11:45)

「鸚鵡岩」分岐を分け「光岩」へ(11:50)
■この「鬼堕三角点」で右折します。森の道はクネクネでテープに感謝。(12:00)

 そして格調高い鬼堕156m山名板と四等三等三角点です。展望なしですが落ちつけるのでランチします。
(12:10)~(12:35)

 食後、上のコマの分岐に戻り右折。北上するとすぐ山腹左の迂回路ですが、テープがしっかり導きます。

 猿田山手前の鞍部で直進したらしっかり藪。右に迂回が正解で、10分ロスしました。見晴岩に出会えば、程なく猿田山160m。 (13:45)

 数分降ると尾根を横切るイノシシ防護柵に出合います。開閉して降ると‥



 堀切のような溝が横切る小菩薩峠です。石仏と石祠は時代物のように見えます。
(13:55)

 峠から分岐尾根でミスして12分ロス。鬼堕LTの法則:テープがなくなったり、藪があったら道を外している。

 3mほどの巨石が鎮座する西日山160mを通過。もう間違えんじゃろ。
(14:30)

 更に東方へ辿ると西山219m三等三角点。右上の山名板には、赤羽根西山です。南に少し眺望があります。
(14:55)

※「渥美半島10名山№5」

 いい道を調子よく行くとテープが見あたらない! 5分ロス、テープが沢山付くこの下降点まで戻り、北へ高度を下げます。

 7,8分降ると「鬼堕ロングトレイル起点」の案内板。『あった!』 すぐ下の光岩上部に出れば、好展望です。

北東に正面:滝頭山256m(タキガシラ) 「渥美半島10名山№7」
すぐ左:衣笠山278m 「渥美半島10名山№8」


右から岩の下に回るり込むと岩肌が光っています。
光岩は2億年前のチャートです。表面は、断層運動の摩擦力でつるつるに磨かれました。

このコースは、起点から終点を辿ったほうが、道ミスは防げると思います。
(15:15)


 散策道で駐車場へ歩きます。ウバメガシシイ等、手つかずの自然を満喫しました。たたみ君2号を回収します。
(15:30)


東海岳行

  “菜の花まつり” 

 今回の山行前日1/15(土)、ニュースで渥美半島・田原市の「菜の花まつり」が始まったと知らせてました。一面に広がる菜の花畑は壮観で、早春の風物詩だと思います。春を待ちわびる気持ちはポケットに一杯あるので下山後訪れましょう。

 翌日、鬼堕ロングトレイルでたたみ君を回収して10km西のメイン会場「伊良子菜の花ガーデン」に走りました。会期は1/15~3/31、開園時間9h~16hです。半島一帯では、遊休地など50箇所で菜の花を咲かせます。


   

 無料駐車場に着いたのが16時過ぎ。(上左) 開演時間は過ぎてるので空き空きです。小腹が空いたので売店へ行くと全部売り切れ、楽しみにしていた大あさりもなし。本日は日曜日、TV放映もあり多くの来客があったのでしょう。

 

 写真だけ撮ります。満開だとまっきっきですが、これで4部咲きです。(上) 椰子の実バックでハワイアン・テイストにしてみました。その後ろはダイヤモンドヘッド232mに見立てた城山139m。本家より93m低いだけです。

   

 撮影スポットが至る所に設けられ、ファミリーやカップルは楽しいでしょう。(下左右) 「映えハウス」(上左)、「幸せの黄色いポスト」(上右) 他に空中廊下「菜の花ランウェイ」、「菜の花ジャングル」、「ブランコ」、「花*花スポット」

 「河津桜」、「なっちの丘の芝すべり」、「菜の花狩り」と盛り沢山です。会場は入場料無料ですが、入口で菜の花基金100円を投げ銭で入れました。春よ来い早く来い。

2022.01.23(日)23:35