岳行ノート
下呂御前山 1411m/岐阜県下呂市

2006.8.11(金)江南6時50分発 
          晴れ   28℃ 
往路:2時間35分(小休止含)
復路:1時間30分(小休止含)

 以前、「下呂御前山」に行ったとき、あるガイド本とおりに駐車地へ置車しました。他にも2台停まっています。
 
 登り終えて戻るとそこは私有地で全員が、注意されました。それは誤記なのか所有者移転なのかは不明です。

 同じ過ちは、繰り返せません。上の林道まで車が上がれるので今回は、まず駐車地探しから始めます。単独となりました。
  
 教科書は、山と渓谷社刊「名古屋周辺の山200」です。(あるガイド本では、ありません)
駐車場周辺図


霊峰を遥拝 展望の頂上


林道P

五合目

(空谷山)
下呂御前山

五合目




※色線は実測ではありません。
■「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)、数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平17総使、第98号)」

 


 江南市内の有名スーパー隣接地にやぐらが組まれました。近所の噂話では、温泉掘削とのこと。

 家から比較的近い場所です。なら、私も1日に1mくらいなら手掘りできるでしょう。365日×1m、5年も庭を掘れば、一攫千金!
 さて、ガイド本の脚注には、上の林道までの道順が、大まかに記載されてます。しかし『わかりづらい』の注意書きどおり30分も費やし到着です。
(9:55)


 不安な工事箇所、荒れた地道もあり、帰りは違う道にしたい。
(最後コマに見つけたいい道を記載しました。) 
 道標に従い遊歩道を進みます。植林の広い道です。
 五合目の標柱で90度左折すると尾根道に変わります。もう1本違う方向からの道が、ここへ上がってきいる。どこから来たのか気になります。
(10:15)

虫食い穴から覗く夏の太陽が、爽やかに見えてくる。‥不思議だ。
木陰を歩くのでうだるようなことはありません。
 六合目を過ぎ、シンプルなベンチに休憩を誘われました。さすがにここまで歩くと汗ばみます。 
 不意に空が開け林道に出ました。ここまで1時間。道標が次の方向を教えてくれます。
(10:55)
 すぐ「お助け水」の分岐です。100m行けば、塩ビ管から細い水が落ちています。往復5分の寄り道です。
 岩の転がるジグザグ道で高度を稼ぎます。『おっと』キツネ似の犬が降りてきました。飼い主が『展望が良くて1時間半頂上にいた。』と言われます。

 そういえば、狸は出遭ったけど狐は未見です。
 展望台の矢印板で階段を上がると‥

下呂市街が、大岩から見下ろせます。
 八合目の峠は、落ち着いた気分の広場です。石仏の前で一休みします。
(11:50)
 時々出遭うこの蜘蛛は、けしからないほど足が長い。私は胴長短足、日本伝統の固有種です。歩む距離は、いつも動きの割りに少ない‥。
 峠から続く尾根道は、広くなが---い。ここが辛くガンバリ所です。左が雑木林、右が植林のハッキリ分木嶺になってます。

 トラロープの端を左に入ると‥。
 高岩大権現神社が、岩上に南向きで祭られています。













 素朴な石神様です。手を合わせた後、頂上方向への道を進みます。
(12:20)
 立派な頂上石標、山名板、三角点と賑やかな頂上です。四周の展望を楽しんだらランチに取り掛かります。
(12:30)〜(13:35)

 地元では「空谷山」という大きな名で呼ばれていたのが、何故「下呂御前山」の方がメインになったのでしょうか。

真正面の「御嶽山」が、ずしんと重い。

のんびりセスナが、流れ去ります。

 この「乗鞍岳」の左には「焼岳」と先週の「穂高」が霞んでいました。
 頂上は、トンボやチョウなど昆虫で賑やかです。ここは「御在所岳」のトンボみたいに人馴れしていない。カメラを近づけるとすぐ逃げます。

 やっとヒョウモンチョウが撮れたので下山です。

 帰りは路傍の花撮影。デジカメのお陰で素人の私も大助かり。フィルムじゃないので何枚でも撮れます。マクロ撮影で見られない世界を覗く。

特に私の好きなのは、昆虫がいる花写真です。
花は、その魅力で虫を引き付け自信に溢れる。
虫は、カメラも眼に入らぬほどお仕事に夢中だ。(ネジハナ)
 五合目まで降りてきました。右に折れると朝、登ってきた道です。やや左方向に下りていく“気になった道”を降ってみました。
(14:55)

植林の急斜面の下に林道が見え安心しました。マイカーも光って合図を送っています。
 朝方、進んだ遊歩道に降りました。車止めチェーンから10mくらいの所です。道標と反対方向に上がるのでこの道を見落としました。5分短縮し帰着。
(15:05)

[上登山口への道]

国道41号から「帯雲橋」を渡り
257号との合流点を左折。

下呂市街に約3km向かい
「下呂松葉」を右に探す。

※地図に載ってない道も一部有ります。
@「下呂松葉」を右に巻くように右折。
 やがて「益田南高」を左に見て、沿って走る。








       A右の黒い建物は「黒戸森会館」
B坂を登りすぐの分岐を右折


           C大林集落のはずれを左折
                  黄丸は上の道標


D黄丸は傾いた道案内直進すれば上登山口
 さて帰り道、川に佇む太公望を大勢見ました。今日の釣果はどうでしょう?

 ところでマグロが、太平洋インド洋にいるのはわかります。しかし川魚の岩魚(イワナ)山女(ヤマメ)が、全国にいるのが不思議だ。

 川はつながっていないのに‥。





  川の魔物 

 以前、街の水泳チームに入っていた頃のことです。ある8月コーチから木曽川の鮎パーティに誘われました。家族でおにぎり持参で行くと河原に10名ほどの集いです。川漁師の方が獲った鮎を塩焼き、天ぷら、刺身に料理しみんなで美味しく食べます。

 腹が膨れたら大人も子供も川遊びです。私は、足ひれを付け流れを往ったり来たり。ひと泳ぎして上がり、身体を拭きます。幼稚園の娘が、岸辺で20cm位の深さにしゃがんでいる。水中のキレイな小石を探しています。身体を起こし足を進めようとしたとき、突然身体が固まり悲鳴のような泣き声を発しました。

 私が慌てて走っていき『噛まれたの?』と聞いても泣きじゃくるだけです。水中に蛇がいるのか‥。見ても何もいなく、わけがわからない。とりあえず抱いて引き上げようとすると『いやだ!いやだ!』と更に泣き声が大きくなる。困った。みんなも周りを取り囲み心配そうに見ています。

 娘の泣き声は止まらない。仕方が無い。『上げるからね』と言い、ゆっくり抱き上げる。再び火のついたように泣く。足が水から出ると理由がわかった。アキレス腱近くの薄い皮膚に釣り針が刺さっている。糸が岩に引っかかり、肉を引っ張っていた。急いでかえしのついた針を慎重に外します。
 
 車で家に一旦戻り、手当てをしました。その後、気を取り直してパーティに戻ります。もちろん、もう水遊びは誰もしません。

 夏になると水辺に近寄ることが増えます。思わぬ魔物も潜んでいますので充分ご注意ください。釣り人は、切れた釣り糸の始末をお願いします。