岳行ノート
金華山六道一筆書 329m/岐阜市
2006.9.16(土)江南7時10分発 
       曇り時々雨  23℃ 
周回:4時間55分(小休止含・大休止除)

 三連休に台風が上陸しそうでいつ雨が降るかわかりません。今日しかチャンスはなさそうです。こんなときは近場の低山にきまり。

 人気の低山は登山道が多い。以前「天王山」で全登山道を一筆書きして登ろうと考えました。地図で考えてもその方法が、見つかりません。

 それならばと「金華山」であれこれ考えると西方道だけなら出来そうです。天気も悪くこれにはひよこさんを誘えません。で、単独です。

 参考書は「金華山ハイキング案内所」さんにお世話になりました。
駐車場周辺図


岐阜城で金華山は誰もが同定名人


岩戸公園P

@七曲り登山道

A百曲り登山道

BRW(ロープウェイ)

  C瞑想の小径

D馬の背登山道

食堂(展望レストラン)

E東坂登山道

P

※色線は実測ではありません。
■「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)、数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平17総使、第98号)」

 


 8時前に岩戸公園駐車場に着くと9割がた埋まってます。街の山は、地元の人には体力作り等日常的なものでしょう。心配な曇り空で出発です。
(8:15)
 ドライブウェイを上って行き、曲りばなで山道に入ります。鬱蒼とした森の中、地元の方から『おはようございます。』と元気な声を掛けられました。

 一旦車道に上がり、右に折れて掘割の山道に入ります。

すぐにつぶらじいの大木が立つ@七曲り登山道合流地点です。
25000分の1地図にも載る長々と続くコンクリート階段を登ります。
昔の大手道でお子様も大丈夫。足の長い小学生にドンドン抜かされる。
(8:35)
 一汗かいてリス村着。階段を数えながら登っていた女の子に聞くと『350くらいかな?』
隣の階段からA百曲り登山道で下山します。
(8:50)
 この道は岐阜公園への最短コースです。岩盤が多くちょっぴり大人向き。途中、小雨が降ってきました。カッパは持ってきたけど傘は無い。

 傘を杖に登ってくる人がいる。『なるほど』 
 コンクリート道を行けば百曲り登山道入口に降り立ちます。木の葉のアーケードが無くなり本気雨だとわかりました。右折すれば岐阜公園の南口です。
(9:25)

公園内には、昆虫博物館・歴史博物館・美術館、近くに岐阜大仏と一日楽しめます。
今日の天気では残念ですが雨天見学中止です。木立を雨除けに歩いて‥。
 本日の最恥コース、Bロープウェイ券売場で片道700円を払いました。1時間に4本出ていて20名の観光客と一緒に乗り込みます。
(9:35)

 お姉さんが、登山スタイルの私を見て『何でロープウェイ?』と言いたそう。
 30年前ひよこさんと乗ったときは、同乗者は老夫婦だけ。見ると何と横井庄一さんご夫妻!!!

 3分でリス村横に到着しました。無料の貸し出し傘を借り、城へ向かいます。

再び山頂に到着。雨の中でも輝く岐阜城
30年前、ここでひよこさんと写真を撮りました。
あの頃、私たちも若さに輝いていた。でも歳を重ねた今も二人は輝く‥にぶく。

左:ヤブミョウガ        中:ツユ草        右:ハナトラノオ     (トミさん花名同定感謝)
 登山者が展望所で食事中です。人懐っこいヤマガラがおねだりしてます。

 城入場口に行くと「補点」‥ここが三角点かな?
 
 昭和31年復元され、入場料は200円と格安です。でも本日はパス。
 城から北東に下りればすぐC瞑想の小径入口です。祠は金華山御嶽神社。昔からのあった道で家族向き、降りに適しています。
(10:50)
 百々ケ峰長良川の眺望がいいのですが、いかんともしがたい。下から運動会のアナウンスが聞こえます。雨の中ご苦労様です。

 同様に雨の中を傘持ち登山の私に向け『ご苦労様なことです。』とアナウンスされたような‥。
 道々に名言が掲示されています。「なんというすばらしい傑作だ 人間という奴は!シェークスピア」「心の中に平和のとりでを ユネスコ憲章」それで瞑想の小径なのか。  サポーターズの方達が、写真の注意ボードとロープを設置されてました。あちこちでショートカットされ、どれが本道かわからない。山をグチャグチャにしないよう歩きましょう。
 伊奈波神社旧跡烏帽子岩が見えました。
D馬の背登山道への合流点です。左折し山頂を目指します。小腹が空きチュウチュウを吸いました。
(10:50)

この急峻な岩道が濡れていたら最悪でした。ありがたいことに木立が覆ってくれています。
岩盤にはステップが刻まれ、これもすごく助かる。
カッパを着ての雨中訓練になるかと思っていたら、雨があがりました。
 ハイキングコース図のある遊歩道にひょっこり。これで3度目の山頂到着です。完璧に腹が空きました。展望レストランへ下ります。
(11:35)
 牛丼定食700円を注文。今日の荷物は、徹底的に軽量化を図りカッパと飲み物2本だけです。

 ここで地図を出して地元の方に三角点の場所を尋ね、教えていただきました。
(11:45)〜(12:10)



 城へ上る途中、派手目な看板「平成ひょうたん発祥の地」があります。

 上の祠から右に進むと地味に二等三角点がありました。
 その後ロープウェイ乗り場まで下り、傘を返します。また城方向へ上りE東坂登山道に着きました。行ったり来たり。さあ最後6本目の道で下山します。

 ん?ロープウェイは、登山道ではない。索道とも言いますのでお許し下さい。
(12:35)

途中、尾根道と山腹道に分かれてます。軽装の人が、軽快に尾根道を降りていきました。
私も続きます。すると驚くほど素晴らしい展望が待ってました。晴れなら北アルプスも‥。
『樹海だ!』後ろを見ると白壁の岐阜城が顔を出しています。
 やがて小広い鞍部です。ここを右折します。
左は達目(ダチボク)登山道です。蚊に狙われたので休憩もそこそこに‥。
(13:00) 
 そして広い遊歩道を降れば、一筆書き結びのドライブウェイが見えます。左折してすっかり車の退いた駐車場に帰着しました。『六道一筆書完了』
(13:35)
ここに岐阜城

 岩戸公園を車で過ぎ振り返り、小さくなった岐阜城にお別れ。今度また違った道で訪れましょう。

 明日は敬老の日です。何年か前の同じ日、中日新聞の特集記事を見ました。この金華山を72歳から登り始め85歳で2800回も登頂している方が載っていたのです。72歳には、まだまだなので勇気付けられました。




  コレジャナイロボ           


 
小学生の頃、小遣い銭をもらうと本屋さんに一目散します。月刊漫画誌「少年」を買うためです。「鉄腕アトム」「鉄人28号」「矢車剣之助」などが連載されてました。八大付録などと称して別冊漫画、手帳、カードが挟み込まれてます。その中でも一番楽しみにしていたのは組立付録です。 

 それは毎号の目玉で日光写真、連発銃、顕微鏡などにワクワクしました。一ヶ月が待ち遠しかったけど、概ねせこいものです。ある月は歩くロボットが付録で、夕食も食べず夢中で組立てたのを覚えています。厚紙を切り抜き折り畳んで糊付けします。小さな金具をはめ動力源の長ゴムを付けました。大きさは25cmくらいです。

 完成したら茶の間で弟たちに得意満面でお披露目します。紙ロボットは、カタカタとぎこちなく30cmほど進みコトンと倒れる。この繰り返し。素晴らしい速さで延々と進むロボットを想像していた少年の夢は急速にしぼむ。『ちゃっち‥』

 しかし来月号の予告ページを見ると組立付録は、幻灯機になっている。子供は立ち直りが早い。『すごいなあ!』映画のように大スクリーンで映すことを発売まで一ヶ月間夢見る。そしてその期待は‥間違いなく裏切られる。


 時は変わり、いま人気沸騰のコレジャナイロボ(紙グレード)」をネットで買いました。500円でデータを送信してもらい、クラフト用のA4厚紙用紙にプリントアウトします。4枚1セットで何枚でも可能です。

 子供(2歳未満男児)を連れて遊びに来た娘に手伝わせます。切取りは私、糊付けと組立ては娘と役割分担よろしく2時間の奮闘努力。大小2体あり頭を抑えると手が連動して動く。こんなアイデアは昔は無かった。

 『出来た!』ちょうど孫も昼寝から覚め、みんなで外で遊びます。糸をつけて空を飛ばしたり写真を撮ったり‥。孫が欲しそうな顔をするので『大事に遊ぶんだよ。』と言ってあげました。

 帰った娘からメールが届く。『コレジャナイロボが、ちびっちょにボコボコにされた。 (;^_^A 』

 すぐ返しのメールを打つ。『、オムツ星人! でも可愛いから許してあげる。 (^▽^)/ 』