岳行ノート

天神山〜鳩吹山  314m・314m/犬山市・可児市

2005.2.25(金)江南8時発8℃ 曇り   登り:2時間40分(小休止含)
鳩吹を犬山から辿り背骨を登る 下り:1時間55分(小休止含)


第5展望台から見る鳩吹山
 
  木曽川を犬山城から上流に上って行くと、「モンキーパーク」、もみじの「寂光院」、そして「桃太郎神社」の順に見所が続いてます。でもその先が、どうなっているのか知る人は少ない。
 

 「桃太郎神社」の先には、木曽川河畔を辿る「栗栖ラインロード」という素敵なウォーキング道があります。その終点近くの「川平遊歩道」を登り、県境越えをして裏方向から「鳩吹山」まで行ってみます。

 風邪で1ヶ月、山に行くことが出来ませんでした。ひよこさんは、私からもらった風邪がまだ治りきっていませんので単独のリハビリ低山岳行に出かけました。

 ガイドブックは、「名古屋周辺の山200」です。参考書(HP)は、「きさくの山歩録 展望の山 鳩吹山」にお世話になりました。
 

「登山口→天神山→西山→西山休憩舎→鳩吹山

→一休さん→天神山→登山口

※赤線は実測ではありません。
■「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)、数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平17総使、第98号)」
 ここが、愛知県のミステリースポット「桃太郎神社」です。
 
 道は、この先も片道1車線ですが栗栖集落で細い道になります。集落入口までに数箇所木曽川側に駐車場があります。足慣らしに20分ほど歩けば登山口です。

 往きは「川平遊歩道」、帰りは「桃山遊歩道」にすると都合よく駐車場に戻ります。
 栗栖集落の突き当りまで進むと「川平遊歩道」入口です。一応ここも車は通れますが、200m先の登山口は、崖状で狭く車の転回が困難です。乗り入れは、避けたほうが無難でしょう。
 登山口です。丸木橋を渡るとジグザグの登山道が始まります。
(9:15)
 汗をかく間もなく第1展望台に着き、ここから穏やかな木曽川が見えます。時間が合えば、ライン下りの舟がフレームに入るでしょう。絶景です。
※これは、帰路に撮ったものです。

 道標の区間タイムは、登山口(7分)第1展望台(6分)第2展望台(17分)第3展望台(23分)第4展望台(10分)第5展望台となってます。
 第3展望台からしばらく進むと「栗栖鉱山跡」の道標があります。リュックを置き3分ほど急降下すると崖ギリギリに高さ1mちょっとのトンネルがあります。

 マンガン採掘坑道と道標に表示されてましたが、『よくここを見つけたなあ』『ここからどうやって鉱石を運んだのか』と不思議に思います。

 ライトがあれば中に入っていけますが今日は単独なのでやめます。
 「天神山」頂上です。北方向に展望がききますが、曇っています。対岸の「城山」さえはっきりしません。お茶を飲んで一休み。
(10:10)

 この遊歩道は、よく整備されて歩きやすく、尾根を辿るため松の木が目立ちます。次の第4展望台は岩場の上にあり、やはり北面に展望が利きます。



 第5展望台に向かう途中、左手の木に小さな標識[1600m]があり、そこから20m先、左手の木に黄色のテープが三重に巻いてあります。
 
 ここを遊歩道から離れ、崖側に向かうと展望のいい岩道となり、途中キャンピングテーブルなんかがあったりして楽しめます。
 その道を進むと岩盤の第5展望台に出ます。ここが最も展望がよく、天気が良ければ「御岳」「恵那山」など遠くの山を見ることが出来ます。ここでページ巻頭の「鳩吹山」の写真を撮りました。
(10:30)

 西山分岐で「西山」に向かうか、「鳩吹山」にするか悩みます。少し右ひざの腱に疲れはあるけど、時間も早いし「西山」にしました。
 分岐から10分足らずで「西山」340m頂上です。あっけないくらい早く着けたので気持ちに余裕が出来ました。四等三角点があります。眺望はありません。
(10:50)
 「西山」を降っていくと時計のかかる立派な「西山休憩舎」があります。ここで男女3名の地元の方と話をしました。大昔は犬山から先が海で、木曽川が運んだ土砂で濃尾平野が出来たとか、昭和62年「鳩吹山」の山火事が3日間続いたとか‥。どおりで火の用心的な掲示が多いわけだ。
 
 県境を越え可児市側に入ると道標がとても高級なものになります。この一帯には、年間数万人も訪れるそうで道標も随所に立てられています。
 稜線を行くと目印の2本アンテナが見えます。「鳩吹山」の背骨のように走る登山道を最後に登れば頂上です。
 
 三等三角点の「鳩吹山」頂上314mに着きました。テーブルに遠くの山の名が表示されてますが、曇り空では、可児市街と木曽川の蛇行を楽しむだけです。 ひよこさんに眺望写真を添付したメールを送信しました。
 
 やっとランチです。豚汁とお握りを食べたあと、単独行の男性と楽しくお喋りをして過ごしました。
(11:55)〜ランチ〜(12:45)
 帰路は、同じ道を戻りますが「西山休憩舎」まで行かず、途中の分岐で「一休さん」に向かって降ります。
 すると鞍部の沢にかわいい木橋が、架かっています。沢の上流にも下流にも滝があるようですが、危険なようで、いずれも通行止めになっていました。
 このコースは、変化に富んでいます。木橋、シダに挟まれた岩場、ちょっと横道の展望が楽しめる所などお勧めコースです。
 コースを登りきると「一休さん」という展望所があります。右膝が痛くなってきました。やはり風邪による1ヶ月間のブランクは、山用筋力を衰えさせました。山登りを始めたころと同じ痛みです。
 「一休さん」から少し行った所に蛙の展望所があります。ここからいったん降り、往きに通った西山分岐まで急登をこなします。『つらいなあ』ぼやきも出ます。
 分岐までくれば、あとは往きと同じ道を戻るだけです。この写真は、少し晴れ間が出たとき「天神山」から対峙する「城山」「明王山」方面を撮ったものです。 膝もなんとか登山口までもちました。
(14:40)

 駐車場までは、のんびり歩いて帰りました。リハビリには、もう少し短時間コースが良かったかな。
 ドロジュンのたまご

 テレビも無い遠い昔‥。子供は、いつも外で遊んでいました。

 私が小学1年になったころ、ドロジュン(泥棒巡査)という鬼ごっこに近い遊びが、はやってました。私は、「たまご」と呼ばれる捕まるだけの泥棒の役で、近所のお兄さん達の遊びの輪に入れてもらいました。一番小さくて足が遅い私は、当然すぐに捕まってしまいます。「たまご」は、巡査の役をやらしてもらえません。でもお兄さん達の仲間に入れてもらって遊べることが、楽しくて楽しくて暗くなるまで走り回っていました。
 
 当時を思い出すと「たまご」は、子供が考えた仕組みだけど優しさと思いやりに溢れています。この文章を作るとき、捕まるまいと真剣に逃げ回っている自分の姿が浮かんで来て、なぜか胸が熱くなりました。