岳行ノート
荒神山2 284m/滋賀県彦根市

2025年5月18日(火)


曽根沼湖岸緑地の落羽松呼吸根

沼近くの落羽松に鍾乳石のようなものが突き出ています。呼吸根というものです。
根を水面から出すことで酸素不足を補います。初めて見ました。




 荒神山はわずか284mのスーパー低山ですが、お楽しみポイントが多く楽しめそうです。琵琶湖湖畔にあり、登山口は10ヶ所はあります。

 お楽しみポイント①曽根沼緑地公園、②落羽松、③100mのロープ場、④荒神山古墳、⑤千手寺、⑥遥拝殿・大鳥居、⑦石室

 ⑧荒神山神社、⑨ハンググライダー発射台、⑩蛇岩…コンプリートしましょう。他に近くの「あのベンチ」「彦根麦酒醸造所」にも立ち寄ります。


 教科書は、「荒神山ウォーキンマップ」です。名神高速道路彦根ICで下り、西南の曽根沼湖岸緑地へ走ります。 
駐車場
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大きい地図



曽根沼湖岸緑地P


Aコース登山口

▲日夏山

△荒神山

ハンググライダー(HG)発射台

曽根沼湖岸緑地P



※赤線はGPS軌跡
●は主な分岐点

江南発:午前7時30分 晴/24℃
駐車場:午前9時25分 晴/24℃
高低差:214m(70m→284m)
往:2時間55分(荒神山まで、小休止含む)
還:50分(ランチタイム除く)
所要時間:3時間45分


 荒神山北山麓にある曽根沼湖岸緑地駐車場に置車しました。緑地内を沼沿いに北上します。
(9:25)


 手入れされた草地が拡がり、気分良く歩けます。落羽松、湿地の花、そして沼上の橋で荒神山を撮影しました。


 北端の階段を上がり、車道を横断するとAコース登山口です。丸太階段で尾根へ急登します。
(9:50)

尾根道に乗ると、すぐ35m標高を上げる長いロープ場です。低山でも急斜面は容赦ない。
緩やかな道に変われば、風とツツジで山歩きを楽します。林道を横断すると…

 可愛い展望台。遠景は霞んでいますが…
(10:25)

 近景は大丈夫。左上は小さな多景島、手前に曽根沼、右は琵琶湖に注ぐ宇曽川です。


  岡のような荒神山古墳が現れ、右から回り込みます。国指定史跡で全長124m,、大和時代の巨大古墳です。
(10:55)


 古墳の東に日夏山(ヒナツ)山頂262m三等三角点。展望地があり…
(11:05)


 北東に開け、彦根市街の奥に右上:霊仙山1094m。それでは南東の登山道を降ります。

 林道近く、地形図にある千手寺への登山道にストッパーがありました。仕方なく… (11:40)

 鉄階段を降りて林道を歩きます。千手寺参道に出合い石段を登れば…

味わい深い千手寺。奈良時代開創、ご本尊は千手観音ではなく釈迦如来でした。
奥へ進み、墓地を抜け南へ行くと…
(11:50)


 地形図にある尾根道に出合います。


 間もなく変形4差路。左の階段でなく、鋭角に右折して右へ。荒神山表参道(本坂)に出合い、左折すれば…
(12:15)


 文化財の荒神神社遥拝殿大鳥居。ベンチでランチします。荒神山古墳群の地図看板があり…
(12:25)~(13:15)

 看板の写真(↑)A支群1号墳へ行ってみましょう。参道から森に入り、小祠(↑)を発見。石室は、シートで保護されていました。周囲はシートだらけ、発掘しているのでしょうか?  (13:30)

参道に戻りました。道幅の広さ、丁寧な石畳に信仰の厚さを感じます。


 参道が林道で分断された所に腹切地蔵。怖い名ですが、袈裟懸けに切れ目があります。また参道を登ります。
(13:55)


 山頂284mの荒神山神社。かまど(台所)の神様です。左奥が駐車場と展望台でNHK中継所が建ちます。
(14:10)


 林道を南へ降ると風待ちのハンググライダー10機。殆どが中古機体で50~100万円で購入したそうです。
(14:25)

発射台から写真中央の着陸場まで高低差160m、縁に行くと怖い。
パイロットが風を読んでいます。空中散歩はまだのようです。

 林道を300m降ると左に案内板「ADコース 小山に登る」 ここが下山口です。 (14:35))

 20分で車道の荒神山通りに着地。緑地公園駐車場は目の前です。  (14:55)


東海岳行

  “下山後に”

 荒神山北西2kmの湖岸には、知る人ぞ知る「あのベンチ」があります。昨年2024年1月に訪れました(道草)。月日は経ってないのでまだ変わらないと思いますが、近くなので寄ってみました。やはりあの時のままで、今も訪問者は多いようです。


<石寺町湖畔-あのベンチ>センダンの木
 
<彦根麦酒荒神山醸造所>

 今回の山行は曽根沼湖岸緑地の駐車場に置車したのですが、その西に「彦根麦酒荒神山醸造所」が建ちます。(上右) 2021年5月オープンしたクラフトビールの製造販売所です。壁は琵琶湖のヨシ、材料の大麦やホップは敷地の畑で作ります。

 
<ハンググライダー(HG)着陸場>
 
<墓地手前のスペース>

 彦根麦酒から南を見ると、荒神山山麓のハンググライダー着陸場。(上左) 入門者は高さ5m・長さ100mのワイヤーラインで滑空できます。(2万円) さて荒神山南の山中に知る人ぞ知る地元の守護神「へび岩」があります。蛇は今年の干支ですね。

 山行コースから離れているので、下山後に車で行きました。清崎町浄宗寺から200m北西に墓地があり、その入口のスペースに駐車します。(上右) 写真中央の墓地奥へ行くと扉があり、開閉して入林しました。(下左)

 
<墓地奥の扉>
 
<蛇岩参道>

 丸太階段の蛇岩参道で登ります。左カーブすると2つの巨岩が上に並んでいました。それは大小の蛇の頭。上の大蛇岩は長さ6m・高さ3m・幅3mあります。地元では石神様として12月にしめ縄を取り換え、正月に鏡モチをお供えしてお祀りします。


<左/大蛇岩・右/蛇岩>

<浄宗寺/清崎町から蛇岩>
 (上右)は浄宗寺から蛇岩へのアクセスですが、このページTOPの地形図一番下に赤丸で蛇岩の位置を示しました。駐車地からは往復10分。御利益頂けると幸せです。
2025.05.25(日)21:35