岳行ノート
巖立滝巡り 820m/岐阜県下呂市

2025年6月21日(土)


巖立-県指定天然記念物

5.4万年前、御嶽山が大噴火し、溶岩流で出来た柱状節理の岸壁(高さ72m・幅120m)




 5/31(土)、NHK「ウイークエンド中部」厳立が紹介されました。19年前、三つ滝までのショートコースで周回しています。

 放送では、厳立頂上や御嶽山展望地も案内。厳立の上に行けるとは驚きです。参考書はありませんが、行けたら行きましょう。


 そして足を延ばし、未訪の中崎台湿地へ歩きます。R41で下呂を超え、飛騨小坂で右折。小坂川沿い南東のがんだて公園駐車場
駐車場
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大きい地図
 駐車場→三つ滝→厳立ピーク→中崎台湿地→あかがねとよ・唐谷滝→行者橋→駐車場

※赤線はGPS軌跡  ●は主な分岐点

江南発:午前07時35分 曇り/27℃
駐車場:午前10時15分 曇り後晴れ/24℃
高低差:150m(680m→830m)
往:1時間30分(中崎台湿原まで、小休止含む)
還:1時間20分(ランチタイム除く)
所要時間:2時間50分


 小屋で環境維持協力金300円を支払い、ルートの情報を得ました。青い幟が小坂の滝めぐり入口です。
(10:35)


 巖立峡の清流の瀬音がすごい。鉄の遊歩道は、圧倒的な力強さで身を委ねます。赤い行者橋を渡ると…

三つ滝の中・下の段が姿を現し、轟音と飛沫に襲われます。
計器では、気温20℃・湿度78%で納涼滝巡りサイコー! 滝の左側に解説板があり…
(10:45)

 元禄時代、円空が女性問題に悩み三つ滝の岩上で坐禅。不動明王の暗示を会得しました。

 時は流れ、S61年遊歩道が完成し、この三つ滝不動明王を祀ります。


 鉄の遊歩道は、とんでもない場所に架かかり、感動的です。根っ子で岩にしがみつく木も感動的。


 登山道三叉路。右は下山に利用する「行者橋」方面です。往きは、直進して「一合目」へ登ります。
(10:55)


 すぐ1合目標識(御嶽山まで続く)。その先がこの鉄塔分岐で、左折して鉄塔№66方面の巖立台地へ。
(11:10)

 森の登山道を辿り、西端まで行きUターン。№66№67の黄札が立つこの辺りが巖立最高点?
(11:15)

 濁河川側の崖縁を歩きます。木の窓から西の1280mピークしか見えません。御嶽山展望地があるのですが、未発見です。

御嶽山遥拝地かと思ったら休憩地でした。昔は台地で炭焼きをしていたそうです。
湿地へ行くため登山道に戻ると説明版がありました。
(11:30)


 溶岩流の台地は原八丁と呼ばれ、幅は100m~200m、断崖は70m高さ。両岸は濁河川椹谷(サワラ)です。
(11:35)


 途中カタクリ増殖地鉄塔№67を過ぎます。緑陰の直線一本道は、傾斜がなく涼しく快適。


 T字分岐に出ると直進の旧御嶽登山道は、立入禁止です。右折して湿原へ。
(12:00)

中崎台湿原の木道を歩き、池を半周。ノハナショウブは終わったようです。
 初夏の夜、おびただしい蛙が湿原で産卵をするのでどんびき(蛙)平とも呼ばれています。
どんびき平小屋でランチして椹谷へ降ります。
(12:05)~(12:30)


 歩行者専用のしもべり橋。川音が聞こえますが、木が茂り流れは良く見えません。
(12:35)


 林道の行くと唐谷駐車場があり、そこから川へ降ります。木橋を渡り、本日のグランドフィナーレ。
(12:50)


 あかがねとよは、落差14mの斜め滝。「あかがね」は銅、「とよ」は樋。渇水期に滝はなく名に滝は付きません。


 すぐ隣の唐谷滝椹谷本流にあり、落差15m。右方がドーム状で滝の轟音が響き渡ります。林道で戻ると…

 五反門の下戸向(ゴタモンノクダリド)。椹谷の流れが最も狭い場所です。下流には三つ滝があります。

 そのため往時は、川で運んだ木材をここで台地に引上げ、反対側の濁河川へ運び降ろしました。
(13:10)


 滝見遊歩道出入口で林道に分かれ、三角の行者橋を渡ります。6コマ目の登山道三叉路に戻りました。
(13:30)

往きに歩いた鉄の遊歩道で戻ります。暑い日は滝巡りがベストだ。
駐車場(13:50)


東海岳行

  “牛の鼻づら”

 がんだて公園駐車場から濁河川(ニゴリガ)下流を見ると(下左)、写真左に小巖立が見え、右に巖立橋が架かかります。 大昔、巖立小巖立は繋がっていましたが、溶岩の弱い部分が流れに浸食されました。

   

 巖立橋に行き巖立を撮影。(上右) TOP写真もここで撮りました。公園駐車場より好きなアングルです。絵地図(左下)にがんだて公園左に牛の鼻面があり行きましょう。小巖立の道路沿い、「牛の鼻づら」案内から石段を15段上ります。(下右)

   

 岸壁前に巖立地蔵解説板が立ち、両サイドに牛の鼻づらの洞穴。(下左) 左から洞窟に入り右から出ます。スマホライトを点け(下右)、一周して巖立地蔵(2つ下左)に願を掛ければ吉都願いが叶う…巖と願がかかってる。期待できますね。

   

 帰宅後、駐車場の地図(下右)を見直すと…右上に「桐の木穴」何? 「御嶽岩」見逃しました。御嶽岩近くでは、御嶽遠望ができるようです。とても気になります。我慢できなくなったらもう一度行って探索してみましょう。

   
2025.06.29(日)20:50