岳行ノート
宮山 910m/岐阜県東白川村

2025年7月13日(日)


五介の滝



 東白川村を探索していたら大野峠から東と西に登る宮山無反山を見つけました。眺望も有り、お楽しみポイントがある宮山に決定。

 一般的には両山を登るようです。登山前に五介の滝御嶽山展望地に寄りたく、宮山登山だけにしました。


 R41を北上し白川口交差点で右折。白川沿いにr62を15km走り、新大口橋を右折。林道を4km南へ上ると…

 大野峠北の林道が、7/14~8/8は工事通行止ですが、土日祝と峠南の道は通行可能。(通行規制看板) 参考書は、YAMAPのレポです。
駐車地
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大きい地図
五介の滝(車)→御嶽山展望台(車)→大野峠P(無反峠)→▲宮山大野峠P

※赤線はGPS軌跡 ●は主な分岐点

江南発:午前7時30分 曇り/29℃
滝駐車場:午前9時00分 曇り後晴れ/25℃
高低差:280m(630m→910m)
往:1時間40分(宮山山頂まで、小休止含む)
還:50分(ランチタイム除く)
所要時間:2時間30分

 大野峠から林道を北東へ1.5km走ると御岳山展望地です。中央左に遠望できれば…

 こんな御嶽山眺望ですが、厚い雲で残念。左写真で左の斜面は小秀山です。


 大野峠に戻り、ソロの方が出かけるところでその前に駐車します。御岳山展望地の案内板が登山口です。
(9:55)


 登山道はキッチリ有り、藪はなくガイドテープは要所に付いています。


 岩がごろごろ、急斜面です。気温は26℃、風が少しあり、ゆっくり上ります。
(10:45)


 そして軽快な尾根。この木はよく見るのですが、ブナに似た樹皮で何でしょう? いつも謎のまま。

最大の難所、巨岩の壁。左の細い木の上に赤テープが見えました。
迂回路は左にと、近づけば…
(11:15)


 岩壁の左端に数本の根っ子がしがみついています。岩の足場があり、頑張れば登られます。


 上に乗ると、もう厳しい岩場ではありません。「金毘羅」の石塔が祀られています。設置年が判読しにくい。


 その先の階段を降ります。


 奥の院へ向かう参道に出合い左折。つまりは、車で山頂近くに行くことが出来ます。
(11:20)

 参道右に展望台。上の手摺に珍しい…

 測機社の測量機K2です。壊れています。

南東に好展望。左端:二ツ森山1223m、中央右:鹿遊1080m面白い名です。右端:箱岩山979m。
(11:25)


 里からの3kmの林道(参道)は、20年かけ2002年完成。1825年造営の佐久良太神社奥の院です。
(11:35)


 創建は1300年前で、仰ぐと見事な彫刻。地元黒川村の棟梁が作りました。社殿右の石段を登ると…


 奥本社は、2024年に建設された鞘堂に護られています。中に入るとヒノキの香りがしてピカピカ。ここが山頂です。


 その裏の樹間から、小秀山1982m。その右に御嶽山3063mですが…雲で見えません。ランチします。
~(12:35)


 奥本社裏の参道を降ると、駐車場が展望台です。親切な眺望転回写真があり、楽しめます。


 下山途中のびっくりマムシ! 最近、我が町でウォーキングしている時にも出合いました。

林道から登山道に入るとすぐ岩場。上に赤い手摺の階段が見えます。
最大の難所、巨岩の壁。降りは怖いかと思いきや、あっと言う間に降りられました。
(12:45)


 ピストンの下山は早い。大野峠に下山。無反山から下山したソロの方は、「眺望は全くなし」でした。
(13:25)


東海岳行

  “五介の滝”

 今回の宮山登山で下調べをしていると登山口手前に五介の滝があることを知りました。五回や五階、ましてや誤解でなく五介って何? 謎解きに寄りましょう。大野峠へと林道を走ると峠手前に駐車場五介の滝案内図が立ちます。(下左) 

   

 中央にある階段で川へ降ります。(上右) 流れに沿った公園を歩くと東屋が建ち、また偽木階段。降りて流れを転石で渡渉します。(下左) するとそこは滝口で、はなっから上からを見下ろせました。更に滝つぼへ遊歩道で降りていきます。

   

 滝のすぐ横に東屋があり(上右)、写真のアングルに必ず入り込み、諦めて入ること前提に撮りました。滝つぼ近くに木橋があり(下左)、正面から迫力ある画を狙えます。(TOP写真) 五介の滝は、久須美川にかかる落差20mの分岐瀑です。

   

 黒光りする岩盤に白い筋を描き、今日は水量があり意外と滝の音は大きい。飛沫も多く涼しい。変わった滝名は、300年前、五介という山賊が滝近くの洞窟に住み、部下とともに暴れていました。

 隣村の鉄砲名人又右衛門が、殿さまに腕を買われ五介を征伐、目出度し目出度しの伝説です。帰路、公園の東屋に寄ると子供が書いた絵馬がどっさり。「ほたるいかをたべれますように」切実な願いだ。10分の滝巡りでした。
2025.07.20(日)22:20