岳行ノート
権現山591m・天狗塚566m・高根山541m
岐阜県瑞浪市

2025年11月3日(月・祝)


権現山一里塚石畳(東海自然歩道/旧中山道)


 NHKBSで11月、「中部ネイチャーシリーズ/木曽川」を見ました。番組で瑞浪市の天狗塚展望台から隆起準平原の絶景を眺めています。  天狗塚・隆起準平原は知りません。スーパー低山なのでお隣の大湫宿本陣山533mとのW登山がベストコースですが、3年前に周回しました。  そこで権現山591m、高根山541mのグレーピークを併せて登山します。(YAMAPの地図は、ルートのない山頂のマークは灰色です) 東海自然歩道の見所、権現山一里塚北野神社も行きましょう。以下の順番です。
権現山一里塚
△権現山(三角点なし)
△天狗塚
(三角点なし)
北野神社
▲高根山(三角点あり)
権現山駐車地
ドラッグスクロールで移動

大きい地図


登山口前P

石祠

刈安神社

▲権現山

烏帽子岩

登山口前P


※赤線はGPS軌跡
●は主な分岐点

江南発:午前8時15分     曇り/13℃
一里塚駐車場:午前9時35分 曇り/9℃
権現山登山口P:午前10時  曇りのち晴れ/9℃
往:35分(山頂まで) 還:40分(小休止含む)
所要時間:1時間15分
高低差:130m(470m→600m)

<東海自然歩道見所>
 手前の駐車場から歩き、石畳のある権現山一里塚を訪問しました。1604年中山道に築かれたものです。
(往復15分)


 一里塚から500m東に走り、刈安神社入口の路肩に駐車。石段は立入禁止で左の迂回路を登ります。
(10:10)


 急峻な参道は工事中で、ぬかるむ箇所もあります。降るとき、石段で滑るのを防ぐための立入禁止でした。


 この山は、刈安城跡で石垣の遺構が残ります。真ん中の石が崩れたようで、右に落ちていました。


 道を整備するコンボが置かれていました。今日は祝日なので重機もお休みです。

600mピークの城跡には刈安神社が建ち、背後に巨岩の烏帽子岩
写っていませんが、左の大きな籠所は崩壊寸前で、来月解体されます。
廃材の運搬のため、参道整備されているのですね。山頂へは、社殿の左右から回り込めます。
(10:30)

 山頂への西尾根は、一本道です。

 権現山山頂592mは展望なし。(10:45)


 烏帽子岩の裏は急傾斜でなく、踏み跡を登ります。岩頭は東に若干展望がありますが、恵那山は雲の中です。

 神社から降ると分岐があり左折します。石祠が2基あり、神社の基盤である強烈な岩壁が望めました。

駐車地着(11:25)
 駐車地から南のR19に出て南西に走り、中大島交差点を右折。r65(旧中山道)で北上し、大湫病院を過ぎ最初の交差点を右折。

駐車地着:11時55分/11℃ 晴れ
駐車地発:12時05分
所要往復時間:35分

 天狗塚手前の路肩に駐車します。ここが本日のメインイベント登山です。入口へ歩き…
(12:05)


 右に天狗のお面が睨みを利かす「天狗塚」の標柱、左に「天狗塚展望台入口」案内板。奥に登りだすと…


 両脇に次々天狗が現れます。あっという間に…


 天狗塚566mの山頂広場。明和5年の十一面観世音石碑やベンチ設置完備。展望はアメージングです。
(12:15)


 上の露岩を右から回り込むと北東に御嶽山3063m。薄い雲をかぶっています。

絶景です。笠置山1128mを中心の構図で、中央に木曽川笠置ダム
笠置山左の秋葉山788mは9月に登り、黄金の坂折棚田を展望しました。
 
 道々のお面を見つけるのが楽しい。天狗以外にも参加しています。
駐車地着、ここで車中ランチしました。(12:40)~(13:10)

<東海自然歩道見所>
 
鳥居近くの駐車場から参道で登ります。北野神社は1614年創建、菅原道真公が祀られています。
(往復25分)

駐車地着:13時55分/13℃ 晴れ
駐車地発:14時00分
所要往復時間:35分

 牧草地沿いの舗装終点の路肩に駐車。300kgの牧草ロールが、畑に並んでいます。
(14:00)

牧草地越し、東に恵那山2191m。冠雪は確認できますが、薄い雲がかかっています。
すぐY字分岐があり、右の牛舎方面は進入禁止です。左の草道に入ると…

 右手に牛舎が見え、モオ~の鳴き声が大きい。

 左斜面にピンテがあり、直登します。(14:10)


 方向を定め、雑木林を緩く20m標高を上げれば…


 はい、高根山山頂541m三等三角点(右下)。少し奥に…
(14:15)

 土堤が囲む石仏さん。「高根山」の彫字があります。前に崩壊した小屋掛け。道ミスに注意して下山します。

駐車遅着(14:35)


東海岳行

  “隆起準平原”

<天狗塚展望台より木曽川下流の眺望>
 上の写真は、NHKBS「中部ネイチャーシリーズ/木曽川」で紹介された天狗塚展望台から見た隆起準平原です。それは大昔、平坦だった土地が地殻変動により隆起した地形を言います。そこを流れていた木曽川も一緒に隆起しました。(下左)

 すると木曽川による永年の浸食で平原に深いV字谷が刻まれたのです。(下右) 木曽川中流域には、八百津高原・瑞浪高原・飯地高原といった標高600m前後の隆起準平原が広がっています。

   

 以前、八百津町にある展望台から見た景色を今も覚えています。周囲の山の高さがデコボコしていなく、揃っているので変わっていると思いました。それがこんな地形の歴史があったとは…悠久の木曽川ですね。
2025.11.09(日)21:50