45 花の北街道-美瑛編-

 いままで北海道旅行は、オフシーズンのお値打ちツアーで行っていました。どうしてもトップシーズンでいかなければならない季節モノがあります。雪まつり/流氷/花の利尻島・礼文島、初夏のテッパンツアー美瑛・富良野花の丘巡りなどです。彩りの丘・ラベンダー畑は、一度は見たいと思っていました。

 おいしい花の時期は7月上〜中旬ですが、今年は遅れているようです。そんなとき新聞広告に7月下旬の格安ツアーが載りました。ラベンダー観光の定番地、冨田ファームのシーズン週末は、けたたましくほど道路が混むので平日を選択し、楽しみにその日を待ちます。
美瑛町(ケンとメリーの木辺り)


 しかし出発の19日は、台風接近で朝から雨と風。運行中止ではないので一応家を出ました。セントレア空港に着くとアナウンスがいくつか中止案内を流しています。



 12時頃、搭乗すると滑走路に吹きつける大雨、機体を揺らす強風に心細くなりました。しかしANAの機長の腕は大したもので何事もなくあっという間に雲の上へ出ます。

 しして1時間40分後には千歳空港に無事着陸できました。レンタカーに荷物を積み札幌を目指します。ツアーは3泊4日の個人旅行でホテルは札幌市内です。

 チェックインまで時間があるので市内のスポットに行ってみましょう。よろしかったらお付き合い下さい。




 最初は、中心地の西側にある大倉山ジャンプ競技場。昭和47年の冬季オリンピック会場です。
リフトに乗り展望台を目指しますが、恐ろしい角度。高校生ジャンパーが練習をしていました。
写真には飛び立った白いV字形が写っています。上方に見える丸山球場は高校野球の試合のようです。



 次は中心地の南方、羊ヶ丘展望台。「少年よ大志を抱け」クラーク像と同じポーズでひよこさんの写真を撮りました。

 すると順番待ちした次の観光客から同じことをすることになります。右後ろで銀色に輝くのは、札幌ドームです。 



 ツアーは朝食一回のみ。そこで夕食はジンギスカンとタラバ蟹陶板焼き等、豪華絢爛割引券付の宴にします。

 いい羊肉は柔らかく事を知りました。ホテルは15階の広いツインで格安にしては中々です。駐車料がいるのが難点。




 
翌朝、上天気に上機嫌。150kmを2時間ドライブして美瑛(ビエイ)北西のパッチワークの路に入りました。

 気温は21℃爽快な北海道の風景、大麦ジャガイモの花が新鮮です。



 パッチワークの路の3銘木はセブンスターの木,親子の木,ケンとメリーの木。丘にぽつんと立っています。

 ここで老けたケンとメリーは、小腹が空いたのでじゃがバター揚げイモでエネルギー補充しました。





 そして北西の丘展望公園で北の大地を360度眺望します。次に‥

ケンとメリーの木近く、国道沿いの大きな花畑ぜるぶの丘へ走ります。
その名は「かぜ」「かおる」 「あそぶ」の後ろの三文字から「ぜるぶ」と名付けられました。
ここで小腹が空いたのでワイン生キャラメルを購入します。




 
これから麦の収穫期です。丘は美しいのですが、農業には面倒な地形でしょう。農家の方が作ったこの風景に感謝です。





 
美瑛駅前に寄りました。町の景観が統一され電信柱が一本もありません。南エリアのパノラマロードへ向います。




 大腹が空いたので丘にあるウッディなレストランへ。オムカレーってまろやかで美味しいんですね。



 パノラマロードのお花畑、四季彩の丘です。入場は無料。広くてアップダウンが多いのでトラクターバスに乗りました。


2001年にオープンして美瑛の代表的スポットでカラフルで楽しくなります。
どこを撮ってもヴィジアル的に素晴らしいのでカメラマンは忙しいです。

私はTシャツですが、日陰で風が吹くと若干寒さを感じました。





 教会のようなとんがり屋根が見えます。美馬牛小学校(ビバウシ)の校舎で写真家の前田真三氏の作品で有名です。





 新栄の丘展望台の牧草ロールの人形はテレビで見たことがあります。ここにも中国の観光客がいて驚きました。





 拓真館へ向います。美瑛の風景を世に広めた写真家故前田真三氏の作品が展示されています。





 1986年発刊の写真集『丘の四季』1991年発刊の『塔のある丘』(美馬牛小学校校舎)は有名です。庭が白樺の道でした。






 いくつか名前の付く木の中で哲学の木の名付は抜群です。木が頭を傾け何かを考えているよう。夕日の名所です。


十勝岳へ向う途中「青い池」に寄ります。平成元年に作られた防災用の堰堤に水が溜りできました。
不思議な青色は、水に含まれるアルミニュウムが原因という説があります。
青い色に立ち枯れのカラマツの景色が中々幻想的で多くの観光客が訪れていました。





 十勝岳2077mは、日本百名山・花の百名山。その望岳台は標高930mですが、山頂も噴煙も雲に隠れています。



 ジャージの高校生が集団で下山してきました。運よく田中澄江氏が紹介したイワブクロが咲いています。

 16時半、そろそろ札幌へ戻りましょう。今夜の夕食は控え目に抑え目に味噌ラーメンですね
2011.07.26(火)14.:10