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 ゲリラ豪雨は、狭いエリアに集中的に大雨が降り、大きな被害を局所的にもたらすこともあり数年前から話題になっています。狭いといっても広い日本、そのピンポイント攻撃を受けることは、確率的には低いはずとのんきに思っていました。すると我が街江南市がピンポイントでゲリラに襲われたのです。

 22日の夜11時過ぎに寝たのですが、確か雨は降っていなかった記憶‥どうも日が変わった23日(火)の0時過ぎ雨が降り出し、1時頃大雨に加え雷がピカッ、ドシャ〜ン!と鳴りだし眼が醒めました。『ヒヤ〜』と飛び起き、慌ててパソコンやエアコンなどコンピューターが搭載された電化製品のコンセントを外します。

 普通、雷は10分もあれば収まるのですが、30分過ぎてもドンパシャ、ドンパシャ。雨音もまるであられが降るようなにすざまじく『こりゃすごいなあ』と思いつつ、耳栓をして眠りました。朝起きてひよこさんが車で出かけて帰ってくると道中の街の様子がおかしいと話します。



 道路の中央で車がエンコしていたり畑の土が道を覆ったり。私も様子を見に行きました。未明の豪雨で浸水被害が市内のあちこちであったようです。レッカー車が車を引き上げています。少しの間に3台も見ました。

 たまたま愛車の点検が近くなったのでディーラーと逢ったのですが、電話が朝から鳴って忙しいとのこと。我が家の周りの道路にも水が溢れたのですが、駐車場のエクストレイルは車高があり幸運にも床上までは達していません。ディーラーの話だとマフラーが浸かるとエンジンに水が逆流し殆ど廃車になるそうです。

 車の床上浸水ではカーペットに汚水が沁み込み、張替しなければなりません。ドアを開け乾かしている車を見ました。乾いたようでもどこかに湿気は残り、ドアを閉めて置くと夏の暑さに車内から窓ガラスが曇るそうです。大変なのは、その後乗ってられないほど汚水の強烈な匂いに襲われます。何十万円も修理費がかかるなら買い換えねばなりません。



 しかし家の浸水は重大事です。私は伊勢湾台風で経験したのでその大変さは身にしみています。知人の所に水見舞い行ってみました。家屋には被害はなかったのですが、その周辺では床下もあれば床上浸水もあります。

 左写真ではフェンスに流れ着いたゴミが付いています。これなら車は完全に床上浸水です。家屋は言うまでもありません。2時間ほどで水は引いたと言います。

 さてその昔、江南は田圃が多かったのですが、そこが埋め立てられ住宅地になりました。当時建てられた家の床高は、周囲に比べても充分あったでしょう。道路はまだ整備されていず、小さな用水があるだけです。やがて田圃は埋め立てられ、家が建ち道路も舗装され整備されました。



 以前は雨が降ると地面が吸い込んだのですが、開発が進み地面は激減しています。環境が変わると川や用水、側溝に雨水が殺到します。その排水処理能力を越えると水は溢れ道路は冠水。その場所を補修するとそこは改善されるけど他所に水が周り別な場所が冠水することが想像されます。

 最近建築された家でも道路からバリアフリーのお宅は、基礎が低いため被害を受けられたようです。ゲリラ豪雨の翌日の新聞では、降水量が1時間に66mm、次の1時間に99mmと記録的短時間大雨です。もし被害を受けたら水害で補償される火災保険(住宅総合保険)がありました。我が家のを調べなければなりません。

 また被災後役所に連絡すれば、床下や周囲を消毒してもらえます。(江南は無料です)車は、車両保険に入っていればまず大丈夫です。そんなことをネットで調べていたらその4日後の27日も同時刻に大雨と雷。『まさか』と眠れない夜。幸い1時間ほどで収まりました。右写真はもうすぐ溢れそうな用水。



 1時間で82mmの降水量でした。その時真剣に考えたのですが‥雷がドンシャンしている時、車を高台に避難させることはあり得ません。

 最低限マフラーに浸水させないためには‥ゴムボールを突っ込むか、ゴム風船を二重にかぶせればいい!と気づきました。いい大きさのものを探しましょう。

 家は、基礎の換気口から浸水します。コンクリートの窓にネズミ返しの網、ここには何を詰めればよいのか?‥まだ思い付きません。何かいいアイデアがあれば教えてください。


 ※「kisaku2の山風景」さんでゲリラ豪雨の写真が8/24に掲載されました。各務原市や犬山市が襲われていてすごい迫力です。是非ご覧下さい。(雨の手前にあるのが伊木山で雨の左端が明王山、そして八木三山と続き、左方のひときわ大きなビルが江南厚生病院です)

2011.08.30(火)22.:15