48     “35mの星空

 9月に入った今週は、台風12号が日本を縦断したため、残念ながら山登りのお天気ではありません。そこで大道草となるのですが、この内容に興味がある方には、ちょっと嬉しいニュースを最後に掲載してあります。



1.超人気の名古屋市科学館

 夏休みも終わりに近い日、鈴乃助(小学一年生)の思い出作りに名古屋科学館へ家族で出かけました。今年3月19日(土)にリニューアルオープンしたのですが、新しいプラネタリウムは超絶人気、今だに観覧券を求める行列のすざましさは衆知のことですね。

 若宮大通で駐車し白川公園を横切ると球体がビルに挟まっています。(下左写真)支えが外れれば転がって来て鈴乃助はインディ―ジョーンズさながら。その科学館の左端から回り込むと全長200mの強烈な行列(下右:10時15分)。球体下は入口前広場。そこで驚くのは折り畳んで圧縮された人の数に驚きます。

   


 夏休み最終イベントの親子連れが殆どです。科学館自体は9時半開館ですが、プラネタリウムの観覧券だけは午前中に売り切れると聞きました。私たち家族は特別で列を横目に入館し観覧券を購入します。(下左黄線) 展示室+プラネタリウムの組合わせで大人800円、中学生以下は無料です。

 イベント会場で「黄河大恐竜展」が8月31日まで催され、目ざとい鈴乃助『これも見たい』と言います。彼のマイブームが恐竜なので当然でしょう。それも見学すれば大人1600円、子供は500円。プラネタリウムの投影時刻まで1時間ほど余裕があるのでまず恐竜展に向います。

  


 いつも思うのですが、恐竜の剥製があれば盛り上がるでしょうが、だいたい化石展です。でっかい全長27mのダシアティタン(上右)など60点以上を見学しました。科学館展示館生命館・天文館・理工館からなり、見るだけでなく参加・体験するものが多く楽しい。しかし短時間ではとても周りきれません。

 ほんの一部だけでしたが、鈴乃助は目を輝かし夢中。中身はとても面白く充実しています。彼は竜巻ラボ(下左)など見るだけのものより、ネジの原理とか自分で動かすことが出来る物に興味を示しました。少し進んで『これなに?』小学1年生の好奇心は尽きません。ママは『もう一度来てもいいね』と洩らします。

   


 さっ!いよいよリニューアルオープンして5ヶ月待ちに待った憧れのプラネタリウムへ入館です。8月末までの午前中はキッズアワーとして子供が理解できる平易なプログラムになっています。世界最大を謳うドームは、直径35mを誇り、巨大空間に期待は高まりました。(上右)手前の女性は、解説員の方です。

 プラネタリウムは1923年ドイツで発明されカール・ツァイス社が制作し、4500個の星が投影できました。日本のプラネタリウムは1937年の大阪市立科学館が最初です。名古屋科学館の投影機は日本製が導入されたかと思いきや、前機と同じカール・ツァイス社製の新型光学式でした。(下左)

  


 肉眼で見ることが出来る9100個の恒星や太陽・月・惑星を映します。光ファイバーで投影するのでとてもシャープで明るい星像です。さらにデジタル式もあり、10万個の恒星が表現できます。席は座席指定方式でファーストクラス風の大型リクライニングシートは、左右30度づつ回転可能です。(上右)

 全350席ですが、以前より館内は広くなりましたが座席数を減らしたためゆったり感があります。隣の方に伺うと、お爺ちゃんが、孫のため6時から並び入場券を手に入れたと言われました。私も毎週、パソコンで申込んだとは言えません。投影が始まると撮影禁止です。

 太陽が沈み満点の星空が出現。ちびっこたちから歓声が上がりとときめきを覚えます。私が小学1年生の七夕に見た天の川が天空を流れ懐かしい。開館特別プログラム「太陽系大冒険」が始まりました。夏の星空の特徴や星座の話など40分間の星空旅行は短く、朝日が昇って終わりが近づくと寂しくなります。



 終わってエントランスホールへ戻ると掲示板には「本日分観覧券は、11時50分で終了」 係員に聞くと最後に購入した人は、9時30分から並んだ人で2時間以上待ったわけです。この人気いつまで続くのでしょう。

 そして名駅地下街の喫茶店コンパルでエビフライサンド&ポークカツサンド&タピオカ入りミルクコーヒーでランチしました。



 2.プラネタリウムを並ばずに入場できたわけ

 科学館黄河大恐竜展が7月16日に開幕した翌日、新聞にその様子が載りました。そこにプラネタリウムを目当てに連日500人〜1000人もの長蛇の列ができるとあります。その記事の最後に「夏休み中の子ども向け上映に限りネット予約を導入」‥これは見逃せない。

 そして夏休み。科学館のHPを見れば当然その応募ボタンがあると思いましたが「表紙」「プラネタリウム」のページを見ても探せません。予定が変わったのかとしばらく待っても同じこと。うかうかすると8月に入ってしまうので時間をかけて調べ、やっと見つけることができました。

 1週間単位の受付で外れても外れても毎週申込をし、最終で当選メールが届いたのです。子供に家族が付き添うという形で計5人までの受付です。上から2段目の左写真、写っている掲示板に「電子申請当選者」となっているのがハッピー印です。



 その対応は8/31で終了しましたが、科学館に行った時、グッドニュースを見ました。それは、引き続き9月以降もプラネタリウムの個人予約を行うという知らせです。1組5名以内で、各回最大10組(50名分まで)で1日合計20組(100名まで)を受付けます。

 8月末まで投影時間は40分でしたが9月から50分です。HPでその個人予約は見つけにくく、興味のある方は下のイラストをクリックし、科学館の説明をご覧下さい。下段の「予約申込方法」のアドレスから申込み出来ます。(申請する→主催者から探す→文化施設→科学館:休館日:月曜日は申込不可)

 夏休みが終わったので月曜を除く平日の午前中が狙い目でしょうか。9月以降の一般向けプログラムは「世界の星座たち」、10月「衝突する銀河」、11月「地球の影と月の影」、12月「クリスマスの星」となっています。)

                                       

2011.09.04(日)23.:50