岳行ノート

片知山/郡上市  標高966m

2005.8.27(土)江南6時20分発 
           曇り 26℃ 
登り:計3時間30分(小休止含)
降り:計2時間40分(小休止含)
 台風一過、残暑が厳しくなりそうです。滝のある沢道を辿る低山を探したら旧美並村(郡上市)にありました。未登頂の「片知山」です。復帰2週目のひよこさんには、ロングコースなのできついかもしれません。身体と相談しながら登ってみます。
 行ってみて感心したのは、整備されて間もない登山道です。今も「南岳」から「瓢ケ岳」は、工事中ですが、西側のふくべの森からの登山道と比べても遜色ありません。いいコースをまた一つ見つけました。

 ガイドブックは、山と渓谷社
「岐阜の山旅100コース美濃下」です。参考書は「山遊 LIGHT TREKKING CLUB」さんにお世話になりました。
 


沢渡り岩越えコース




美並カントリークラブP

南岳

展望台

片知山

美並カントリークラブ



※赤線は実測ではありません。
■「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)、数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平17総使、第98号)」
 決めたときから旅が始まる。
 
 知らない道を辿り
   知らない場所にたたずむ。

 思い出とエピソードを
   土産袋に詰め込もう。


 今日は知らない道です。国道156号線を北上し美並町の吉田小学校手前を川に沿って左折します。途中、「釜ケ滝」の案内マップを通り過ぎ15分ほど走りました。
 突き当たりに「美並カントリークラブ」の広い駐車場があります。係りの人は『登山の人がよく止めてるよ』と言われました。
 私達も断って一番はずれに車を止めさせていただきます。外は、じりじり暑い日差しです。向こうに今日辿る「片知山」方面の稜線が見えています。
(8:10)
 道を少し戻り、川の左岸を上るとすぐ登山道があります。猪止めの電線と網を跨いで入山しました。

※TMYさんより:『熊が出没したらわかるように設置したのだと思います。』昨年は、この地方にも熊が出たそうです。
 植林道の中、よく整備された道を辿ります。日差しが遮られ、横を沢が流れとても涼しい。
 突然ひよこさんが、手招きしています。リスがあっというまに消えました。
 沢を渡ると滝音が聞こえます。右岸に登る道があり上に小さな表示板がありました。滝見の展望地だと思い上り詰めると下の看板です。『意味ない!』と憤慨しても後の祭り。

 樹間から写真を撮り、帰りに滝に寄ってみます。










※TMYさんより:『2年前に名古屋の小学生が林間学校に来て、瓢ヶ岳に登る途中その付近で道に迷ったと聞きました。』
 何度も沢渡りで右に左に振られます。でもしっかりした置石があり助かりました。すごく感じがいい道で嬉しい。
 急登で土が軟らかいところは、丸太の土留め階段です。岩の横を登るこの木製階段も新しい。
 岩が転がる箇所は、ジグソーパズルのように岩を組み合わせた石畳になっています。すごく親切な道で気分がいい。
 ほら、ここも石段が終わると丸太の土留め階段です。行きずりの登山者にいつまでこのもてなしが続くのでしょうか?

小滝が時々現われ、周りは自然林が広がってきました。
 一人で持てない大きな岩を組み合わせた石段と巨木の間を登ります。いくら涼しいといっても急登が続くので汗が吹き出ます。
 2人とも手ぬぐいを忘れ汗だくです。瞬く間にポカリが減っていきます。
 ここで帽子を水に浸しました。飲んでみましたが、凍みるような冷たさはありません。
(9:20)

ミズゴケも瑞々しい。
 長い急登が終わりやっと稜線が見えてきました。
 ここでうっかり「片知山」の分岐標示を見逃し「南岳」に向かってしまいます。
(9:55)
 展望のない「南岳」頂上1086mです。どうして「美並岳」でないのか?
(10:00)
 その先の展望所は、帰りによるつもりだったのですが、ついでに寄ります。ここは粘土質なのでぬかるみますが、チップボードをひく工事中でした。

 “やしさん”が当掲示板に書かれたミニブルが休日です。「瓢ケ岳」まで整備するのでしょうか。

 展望所は、資材置き場になっていました。木が茂りほとんど展望はありません。
(10:10)

少し下った所から「瓢ケ岳」を見ていると単独の方が、上がってきました。
登ってきたゴルフ場からの道は、昨年から整備を続けているそうです。
私が『美並村が、郡上市になった記念事業でしょう』と言ったら笑ってました。
 
 先ほど間違えた分岐に戻り、ワイルドな笹道に入ります。その前にひよこさんが、かなり疲れてましたので『ここから帰ろうか』と言うと『大丈夫』とけなげな返事。行ける所まで行ってみます。
(11:35)
 「抜戸岩」への分岐です。随分前そちらの方から残雪の中を登ってきたことがあります。ここは当然「片知山」へ向かいました。

 しばらく進むとひよこさんが、黙って先を指差します。またリスが枝を走って消えました。スピードについていけない。絶対写真は無理です。
 覆いかぶさった笹の下には、木の枝や突き出た岩、おまけに動物の糞まであり緊張が続きます。私が先導し『枝がある!』『岩注意!』『大きい糞!』と合図を送りました。

 なぜか最後の言葉だけひよこさんは、聞こえなかったらしく靴の溝に、きっちり糞を埋めることになりました。『いやだ~』
 ピークを幾つも越え、最後の急登でやっと「片知山」966m頂上に着きました。以前はここに反射板があったそうです。今は背の高い草野原でまったく眺望はありません。

ここで草むらランチです。
(11:40)~(12:25)

左:こわもてですが、カメラを向けたら待機場所から逃げた以外とシャイな蜘蛛君
中:ホバーリングしながら昼休憩の交代を待っている。でも時間通り来ないのでご機嫌斜めの蜂君
右:表示板で威嚇中。でもとまるとき失敗して左後ろ足がねじれてかっこ悪いアブ君。
 帰路、笹道に横たわる倒木に馬乗りして休憩。
 分岐から降る途中の山腹道、ここもよく整備され歩きやすい。
 








 樹間から出発地のゴルフ場が鳥瞰できます。








 予定通り往きに寄れなかった落差22m「岩間の滝」の近くまで行きました。
(14:50)
 『しゅうりょう~!』万歩計は、20000歩です。ならば明日の予報は、晴れ時々筋肉痛と思われます。

  ここから「片知山」は、稜線歩きが結構ロングです。「瓢ケ岳」なら「南岳」から30分ほどなのでお勧めします。 

 
 御礼、まもなく10000アクセス

 トップページのアクセスカウンターが、間もなく10000カウントになります。その節には、訪問していただいた皆様に一席設けさせていただきますので是非お立ち寄りください。その日は、8月末日前後と予測しています。
 カウンターは、誰が考えたのか実にうまいアイテムです。発表したレポが客観的に評価されます。1時間・1日・1週間・1ケ月単位、おまけにレポごとにアクセス数をお節介過ぎるくらい知らせてくれるので手が抜けません。当然、私も一喜一憂です。HPを運営されている方たちは、どのようにこのカウンターを活用されているのでしょうか。

 面白いことがわかりました。登山もHPも趣味なのでお金がかかることは仕方がありませんが‥
◆7/31「伊吹山」を発表した週間アクセス数は491です。高速・GAS・駐車料・リフト代の費用合計は、4350円なので1アクセス当たり約9円のコストとなります。
◆8/14「八曽山」の週間アクセス数は464です。ガソリンだけなので費用は300円で1アクセス当たり  0.6円のコストと安上がりです。
 
 いずれにせよアクセスにノルマがあるわけではないし、少ないといって誰かに怒られるわけでもありません。私もアクセスのためにレポしてるわけではなく、それは結果です。でもその結果を謙虚に受け止め、よりよい形にレポが進化していけばいいなと思っています。