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林道終点の駐車場に着くとこの有様。途中、帰っていく車と何台もすれ違ったわけだ。トミさんが「先生どうしましょう?」
私に決断を促します。行けるところまで行き雨が強くなったら戻ろうと決めました。
(11:10) |
最近の台風の影響で橋が壊れたのか、架け替えの工事をしています。ご苦労様です。 |
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登山道から夜叉壁が見えてきました。福井県からどんどん雲が流れて来ています。 |
ブナの大木が、なだらかな登山道脇に林立し最高のプロムナード。トミさんもここまでは余裕たっぷり、
彼の足下はスニーカーで登山靴を買う決断がまだ出来ていません。山男の道に入るかどうかの分岐点に来ています。 |
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雨は止み、ブナの向こうにそそり立つ夜叉壁がはっきり見えます。これなら行けそうだ。3年前、あの壁を始めて見ました。
「え?本当にあの上に行けるの?」と半信半疑っだったことを思い出します。 |
「幽玄の滝」です。出発から1時間ほどですがまだ高度を100mしか稼いでいません。
(12:10) |
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滝の周囲にいた蟹と蛙です。 |
登山道周辺に咲くリンドウ。花の名前は、本当に難しい。他のHPでは、小気味よく花を名指ししていますが、当HPでは‥ |
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岩場を慎重に登り、夜叉ケ池に到着。木道が祠まで続いています。池の水量が多く木道が無かったら歩けない所でした。
(12:45)
パトロールの方、『池は福井県に属している。川が無くので水の入替えが無く汚すと取返しつかない。火は使えない』と言われた。
※ここは「水生昆虫生息地保護林」です
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木道の上から人なつっこい「ヤシャゲンゴロウ」と「イモリ」が観察できます。 |
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増水した池の周りに座る場所は少なく、登山者もいっぱいだ。ランチは「夜叉ケ池山」頂上でしましょう。
(13:00) |
岩壁のギリギリ登山道でトミさんは、恐怖で体が硬直してます。私たちは一度ここを登っていますので恐怖感は薄い。
スパッと切れた崖は、初心者のトミさんには強烈過ぎたか。しかし、ひよこさんが着いてくる以上は進まなくてはならない。
このとき、一瞬雲が切れ陽が差し、崖の東側の広大な眺望が展開します。 |
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岩のコブのところで池の全景を撮りました。紅葉にはまだ早く、「三周ケ岳」は雲の中。 |
成長したクマザサに道が隠れ難儀です。「夜叉ケ池山」1212m山頂に着くと小虫が猛烈に飛び回り食事は出来ません。
(13:20)
ほうほうの体で下山し、池の稜線で手早くお握りだけ食べます。 |
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雲が厚くなり、雨が降りそうなので急いで下山。 |
左に「昇竜ノ滝」を見て降ります。 |
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迫力のある夜叉壁。岩にへばりつく木々は、原生林でしょう。 |
橋のところまで来れば、あと少しで駐車場です。トミさんも今日は、興奮と感動と疲労のミックスジュース。お疲れ様‥
初心者のトミさんが、今日で山登りを好きになったは分からない。でも体験で得た「思い出ビタミン」を心の栄養にして欲しい。
トミさんが、スニーカーを登山靴に変えたときが、山を好きになったときだ。
(15:10) |
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思い出ビタミン
◇10/11 岳行の夜ちょっと心配なので山たまごよりトミさんへメール送信◇
「体重は?今日はハードだったので、明日は筋肉痛かな。でもそれは思い出ビタミンが、心に染み込んでいくときの痛みだガマンガマン!」
◆トミさんのメール◆
『体重は500g減った。筋肉痛予防にストレッチとチールで被害を最小に。今日は楽しい思い出ありがとう。m(_)m足手まといでなければ又よろしく』
いいぞトミさん!今日の夜叉ケ池でへこたれなかったんだ。
◆2週間後‥トミさんのメール◆
『の購入考えている』
◇すぐに山たまご返信◇
「次の岳行はを買ったら御在所、まだなら簗谷山ですね」
◆その翌日‥トミさんのメール◆
『土曜日は、御在所に決まりましたのでお知らせ致します』
いいぞトミさん!登山靴を買ったんだ!
こうして彼は、東海岳行の特待生になりました。御在所編は、04/10/31の岳行ノートをご覧ください。
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