岳行ノート

夕森天然公園・田立の滝/長野県南木曽町  標高1560m
2004.7.24(土)江南6時発 
      曇り 28℃ 
登り:計3時間40分(小休止含)
降り:計2時間45分(小休止含)
 日曜、憩いの夕げに新鮮な「山たまご」を届けて15週、とうとう連続記録が途切れました。梅雨には勝てないけれど、いいように考えれば脚休みです。それでも折角、当サイトにお越しいただいた方のため、昨年初夏に行った「田立の滝」をアップしました。鮮度はありませんが、良かったら見てください。

 ガイドブックは、山と渓谷社「名古屋周辺の山200ベストコース」です。参考書は「せきすいの山遊録」にお世話になりました。

※土砂崩れ工事のため(07.10.11:中日新聞)2008年春から3年間「田立の滝巡り」が出来なかったのですが、工事が完了し2011年4月より、粒栗平駐車場から通行可能となりました。但し、最上流の「そうめん滝」より先は、木橋が流失したままで進入禁止です。

 詳細は、岳行ノート11/06/08の「田立の滝2」をご覧ください。
「天然公園」へは「不動岩展望台」経由のルートで行くことができます。
(2011.06.08現在)


田立の滝「不動滝」




粒栗駐車場

天河滝

不動岩

林道

夕森天然公園

林道出合

不動滝

粒栗駐車場

■「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)、数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平17総使、第98号)」
 南木曾町の田立から大滝川(坪川)を北上し、キャンプ場を過ぎると林道終点の粒栗駐車場に着きます。

 夏は涼しい滝巡りと考えてここに来ました。右にあるトイレも丁度地元の方が清掃されたところで綺麗です。

 清掃協力金200円を払って、赤い旗のところから山道に入りました。
(8:35)
 太いヒノキが登山道沿いに次々現れます。汗を吹き吹き原生林を登っていきました。これから惜しげもなく使われたヒノキの階段や橋を歩くことになります。
 『この木橋、大丈夫なの?』チョット不安げなひよこさん。
 空中に架かる木橋をおっかなびっくり渡りました。
表情が硬い。
 この吊橋は、大丈夫そうです。

 今日はロングコースで先を急ぐため「らせん滝」「洗心滝」は訪れません。すべての滝を見ると1時間ほど上り下りに時間がかかります。
 「霧ケ滝」を脇に見て更に登っていきました。 
(9:50)
 右上に見える休憩所は倒壊しています。 

花崗岩でできた「天河滝」 40mの落差があり岩肌が白く美しい滝です。
(10:00)
 登山道を上がっていくと、この滝の上部に出ることができます。ここは展望もよく、水がどんどん吸い込まれるように落ちていくのを見ていると不思議な気分になります。

 実は丁度1年前もここに来て、ひよこさんが滝上で滑って尾てい骨を痛め退却しました。

 この写真は、その因縁の場所を確かめて戻るところで、また流れを飛ぼうとしています。こっちはヒヤヒヤだ。


  シモツケ草
 次に巻頭の写真「不動滝」に出会い、吊橋を渡りました。
 「雲上橋」を右に渡り、不動岩展望台に向かいます。
(10:20)
 この木橋も隙間が開きすぎて怖い。濡れていたら‥と考えると血の気がスーッと引きます。
 不動岩展望台です。強がって登ってみましたが明らかにビビってます。なにしろ岩の下は、100mはあろうかという絶壁だから。
(11:00)
 「不動岩」からいったん降って登り返します。
 すると広い地道の林道に出て、岩盤をくりぬいたトンネルを潜りました。滝沿いは涼しかったけど、ここから暑さが堪える道を50分ほどひたすら歩きます。
 林道終点の「夕森天然公園」登山口にやっと着きました。お腹はペコペコです。ここは一般車進入禁止なので2台の車は、林業の方のでしょうか。
(11:52)
 1560m頂上に着きました。展望台が壊れたと聞いてましたが、再建中です。あの車の持ち主は大工さんでした。
(12:15)〜

大工さんたちもそろそろ昼食です。私達もベンチでランチです。
 『登ってもいいですか』と訪ねたら棟梁が『いいよ』と応えてくれたので、まだ床のない展望台に登りました。でもご覧のとおり曇り空で眺望は、期待に応えてくれません。
(13:05)
 乾燥化が進んでいる湿原の木道を歩いて帰路につきます。

ヒノキの巨木の中を降って林道に向かいました。
(13:25)
 林道出合から再び沢沿いの道に降るとすぐに「丸淵」です。
(14:00)
 すがすがしい流れを見て一本道を歩くと気分も良くなります。
 「箱淵」は、信じられないような水の色です。俗にエメラルドグリーンといいます。我家には、エメラルドがありませんので、その比喩は良く分かりません。 
(14:25)
 四葉ヒヨドリとアサギマダラ
 滝らしくない「そうめん滝」から再び滝が頻繁に出現しますが、それらは往きに見ている滝です。
 「龍ケ瀬」に着くと同じ世代のご夫婦が、私達を見て驚きます。奥さんが『登山の準備してなきゃだめじゃないの?』とご主人に言う。見るとご主人の足元はなんとスリッパ!!『箱淵へ行けますかねえ?』」とご主人に尋ねられたので『ここまで来れたので行けるでしょう』と励ましてあげます。
 「雲上橋」まで戻ってきました。朝は、ここを左へ渡ったのです。
 「不動滝」の少し危なげな「千鳥橋」をジグザグ降りました。
 登山道からピークまで登った「不動岩」を見上げます。今日はこんな山奥で21人もすれ違いました。山屋もいれば遊歩道気分の危なげな人達もいます。

 駐車場に着くとご婦人2人が、タクシーを携帯で呼んでいました。もちろん圏外です。歩ける距離ではないのでJR田立駅まで車で送ってあげました。大阪の方で驚くことに明日は「恵那山」だそうです。中年のねえ様は元気だ。
五木ひろしとオフコースとHP 
   

 昔々、ラジオから演歌が流れてきました。“横浜 たそがれ ホテルの小部屋‥”なんと名詞を続けているだけだ。そして“あの人は行って行ってしまった‥”サビで文章に切替わり“情景描写から心情へ”と一気に場面転換している。こんな唄は初めて聞いた。見事なプロの技です。<横浜たそがれ>

 ある日、ラジオからオフコースの曲が流れてきました。“今なんて言ったの?他のこと考えて君のことぼんやり見ていた。”そしてサビは“君を抱いていいの?好きになってもいいの?‥”なんと全曲、口語体で相手に語りかけています。このアイデアはすごい。<YES-NO>

 二つの歌は、HP作りに参考になります。山行レポの語り口やその展開を1本調子でなく変化をつけることなどなど。

 昨年12月にHPを立ち上げるとき、お気に入りの「山のHP」が10サイトありました。それぞれ好きな理由があります。見やすい・読みやすい・分かりやすいなどなど。その中でとてもマネできないのもあれば、参考になるのもあります。
 
 私もとりあえず人マネから入りました。独自性は順時出していければと思ってます。それでも頭で考えたものが100%できるわけも無く「半分できればいいや」と力みません。でも今は、山登りの時間よりHP作りの時間が多く主客転倒状態です。

 先日「お手本にしてHPを立ち上げたいです。」と書込みをいただきました。嬉しいけど恥ずかしくもあり、まだ未熟でとてもそんな身ではないのですが、私の立ち上げが参考になればと書きました。

            

                                

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