岳行ノート
雲母峰 888m/三重県菰野町
2007.2.10(土)江南6時45分発 
      曇り時々晴れ 10℃
往路:2時間10分(2峰・小休止含)
復路:2時間15分


登山口手前の岳不動


 暖冬で鈴鹿の山も雪が少ないと思いました。雲母峰(キララミネ)なら1000m以下なのでまず無いでしょう。
 
 今日は単独です。万一のことを考え帰路、林道へエスケープできるルートにします。天気予報は今日は温暖晴天、明日から冬模様です。

 ならば三連休初日でもあり、持って来いの山行日和と出かけました。
 
 教科書は、中日新聞社刊 西内正弘著「鈴鹿の山 万能ガイド」です。
駐車場周辺図

→道標→鞍部→雲母2峰雲母峰→木柱→蛇不老山
※色線は実測ではありません。
■「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)、数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平17総使、第98号)」




 名駅のルーセントタワー(輝きの塔)に行きました。40階建180m、屋上のツノと反り上がったデザイントが個性的。そのお陰で電波を空に反射し障害を防御します。

 展望階は無く,オフィスビルです。2階〜地下1階がお店フロア、そこでお茶しました。ビルも高いけど、お支払いも2千円とお高めです。
 湯の山温泉駅を過ぎると前方に雲母峰が見えてきます。夜半に雨が降ったようです。雲が多く晴れの予報が望み薄になってきました。
 岳不動から少し走り、瀬戸川手前の路肩に置車。体勢を整えリュックを背に道を戻ります。
(9:10)
 岳不動に水場があり、飲用不適の注意書です。以前は銘水でした。ポリタンクに注ぐ人がいる??ここから100mほど奥に上り右へ入山します。

杉の植林は薄暗い。小沢沿いの道を登ります。
ガイドブックでは、左折点の道標は右にあり注意していました。
しかし、どうも行き過ぎたようで戻り道します。
 すると道標は無く、表示板だけが根元に置いてありました。見渡すと標柱は左です。ここで左折しました。

 伐採された木々が目くらましになり道を探しながら進みます。右に尾根を見て直角に曲がれば山腹道です。
 谷までかなりの高度。『わっ!』崩壊してます。先人の足跡を慎重になぞる。渡りきると上に迂回路有り。単独でのリスクは避けないと‥反省。
 それからは倒木を潜ったり、踏み跡を探したり、戻ろうかと思ったり‥この10分間が長かった。
コーナーの木橋を渡れば安定した道になります。

 右上に見えた林道へ上がると‥
(10:25)

 堰堤手前にロープが、頼りなげにルートを示していました。

 鈴鹿らしく苔岩の転がる斜面に出ます。
始めは岩の右側を歩き無くなる頃、左へ移りました。
 少し谷に寄りながら登ると再び林道出合です。道を渡れば、登り口の道標があります。
(10:50)
 やがて林道終点の広場に着きました。すると作業用モノレールがあります。

 立ち木に「雲母林道終点駅」の表示板。行き先は「雲母山頂駅」、林業も中々洒落ている?
(11:00)
 そこからワンパターンの植林斜面に“Z”を刻んで登ります。

                     ZZZZZZ
                                 Z
                               Z
                             Z
                           ZZZZZZ

 上方に“逆さへの字”の稜線が見えたら待望の鞍部です。雪原が出現しました。折角なので持って来た軽アイゼンを‥着けない。
(11:25)
 雪解けの泥道を登れば2峰です。向こうに888m山頂が見えます。ここで単独者のアルプス武勇伝を聞きながらのランチ休憩です。
(11:30)^(12:15)

好展望地ですが、霞んでいます。
鎌ケ岳の冠雪も少ない。

ここからパラグライダーでテイクオフするのか‥
ならば、あのモノレールは運搬用だ。
 さあランチは終了。泥の坂道でひっくり返り、恥ずかし泥ズボンで雲母峰山頂に着きました。展望も無く帰路に‥。
(12:25)
 道を戻れば、直ぐこの木柱です。ここから左の北東尾根を降ります。
(12:40)

テープやこの境界杭を目印に植林と雑木の境を歩きました。
 そして林道に降りると反射板が目に入ります。道をカーブすると1mほどの岩有り。そこからまた斜面に降りました。
(13:05)
 15分ほど降るとちょっとしたピークです。そこから方向を若干左にとります。不明確な道が続き、泣きそうになりました。林道が見え涙君さよなら。
(13:40)
 ここまで来たら大丈夫。林道を行けば正面に蛇不老山(ジャフロウ)です。名が不老ならノフロウ(登ろう)‥縁起物だ。道標も見えます。
 その先、岩の間からノフロウました。5分もすれば頂上です。不老を祈願する祠が無いのは残念。
(13:55)  
 再び道標に戻り、あとは明確な谷沿いの道を降っていくだけです。
(14:05)
 駐車地間近でブルブルと大型犬が発するような音が聞こえました。ストックで身構えて‥。こんな場所で馬に逢うと驚きます。近くに乗馬クラブがありました。
(14:30)
疲労感が付いた服を着替え、ドリンクを飲んだら車を走らせます。
菰野では菜の花が、早い春を知らせているようです。

2月14日は、そうだバレンタイン・デー。
独身者は一つでもいい、愛がタップリのチョコが欲しいでしょう。
私は一つでもいい、埋蔵量タップリの油田が欲しい‥。


 
        ドイツ生まれの椅子 

 物の価値というのは高い安いで決められません。しかし先立つものは、やはり銭・銭・銭!

 例えばテレビ、薄型で20万円したとします。二人で一日6時間見て7年の寿命とすれば、一人1時間当たり8.5円です。(電気代は6万円程度) シングルの夏冬布団セット3万円で一日8時間お世話になり10年間使用したとします。(長いかな?)一人1時間当たり1円です。(洗濯代は含まず)布団は安い!

 
さて椅子の価値はどうでしょう。家具屋のチラシで1万8千円が半額!台数限定で売切れでした。売り場にあるすべての椅子に座ってみます。最高の椅子を発見しました。ドイツの教授が考案した理論で作られています。が、私の考えていた椅子の価値とは随分開きのある価格です。

 実は、腰痛の原因の一つは椅子ではないかと思いました。20年前に買った子供のものを使用していたのですが、軸がぐらぐらしてます。それをカバーするため不自然な力が腰筋に入ったようです。座り方も悪かった。正しい腰掛け方は、大腿部と床が平行になる位置に座面を調節し、臀部と太ももで上体を支えるのです。

 さてどうするかと1ケ月悩みに悩み、ちょっとコネのある家具屋さんに話したらオマケすると甘い誘い。買ってしまいました。一生ものです。
 どうです、この解剖学的なフォルム!

◆ヘッドレスト上下調節    ◆背もたれ上下左右調節 
◆アームレスト上下調節    ◆座面をガスシリンダーで上下調節
◆ロッキング機能強弱調節   ◆6本キャスターで安定

 調節する箇所が多過ぎ、身体に合わせるのに1週間もかかったほど。二つの稼動する背もたれが、ピタッと背中を支えロッキングが心地よい。また座面は臀部と太ももが、はまるように凹んでいる。そのためチョイ座りは出来ません。

 40年間使用すれば、やっと布団並みの価値です。今もこの椅子に座って岳行ノートを作っています。DUOREST(デュオレスト)といいドイツ製ではなく韓国製です。いずれにせよ価値の少ないものばかりの我が家ではトップクラス。だから油田が庭にあると嬉しい。
2007.2.11.19:15