岳行ノート
北山 908m/岐阜県山県市

2007.4.21(土)江南7時05分発 
           曇り 17℃
往:2時間10分  (小休止含)
復:1時間50分


せせらぎを渡って山頂へ


 春花が華やかなこの時期は、山選びも悩ましい。予報は丸一日曇りで展望は望めません。そこで未踏で花の多い北山に決めました。

 必携のカッパをリュックに入れ、二人で探春岳行に出かけます。でもこの天気で可憐な花達をうまくデジタル化できるでしょうか‥


 教科書は、風媒社刊「岐阜の山旅100コース美濃下」です。参考書は「可児からの山歩き」さんにお世話になりました。
駐車場周辺図



78鉄塔

最高点

北山山頂


ランチ

79鉄塔

谷分岐



※色線は実測ではありません。
■「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)、数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平17総使、第98号)」


今日の雲は、太陽を隠す意志が相当強いようです。

山肌は若い緑のパッチワーク  谷空に重い群雲不安マーク
五七調で韻を踏むのは中々難しいものです。
 国道256号線から県道196号線に移り、北へ疾走。廃校になった柿野小を過ぎ、この落合橋を左折します。
 ぎりぎり林道では自転車速度。落石もなく舗装されているのが救い。柿野川を遡ること3km、運転は極めて慎重に、極めて緊張して。

 登山口の「西洞の人家分布図」の石碑前に着きました。準備していると敏感なフロントガラスが、微雨に反応します。『どうする?』心配そうなひよこさん。

 進退を懸念していると二人のご夫人が隣に停車されました。笑顔の挨拶で不安が割引され、後ろの登山口から山道に入ります。
(9:05)

左)シャガ               中)川沿いの白い花         右)ヤマザクラ

沢に沿って行けばヤマブキがお迎えです。木々の傘の下、緩やかに登りました。
住居跡らしい石積みをいくつか過ぎます。昔はこの辺り昔に大理石の採石場もありました。
そして登山道沿いにたくさんの野花が現れます。

左)ヤマブキ              中)ニリン草              右)ヨゴレネコノメ草
:沢道のY字分岐を右へ降り、涸沢を渡れば杉林です。(9:50)
:斜面のジグザグ道には、鋭角の分岐があり上方を選択します。(9:55)

左)ヤマルリ草           中)モミジイチゴ(4/24書込み感謝) 右)スミレサイシン

植林地を抜けると自然林の斜面がいい感じ。
でも杉傘が無くなり弱い雨粒を受けます。急いでカッパの上着を着用。
たくさんのカタクリが、春の陽光を欲しがっています。
:やがて第1目標の78号鉄塔が左上に見えます。登山道は直進ですが鉄塔へ直登して休憩です。
(10:25)
:先ほどのルートへ戻るには、南へ道を降るのですが
:私達はテープに誘われ東へ登ってしまいました。あの大木を目指して‥

それはさておき、この鉄塔では西から南へ展望があります。
が、今日はこんな感じで雲の中。
 さてすぐ違うルートだと気づきます。地形図で確かめれば、どうやら最高点につながる尾根です。

 いい間隔でテープのお導きがあり、ここから登頂することにしました。途中カタクリ、ヤブレカサなど楽しみも散りばめられ、緩やかな登りで喜ぶ‥
 と、ところが時々、カヤの低木を避けなければなりません。チクチク葉の軽やかな痛みを脚に受け、泣きたいほど楽しめる針灸道となります。
 ヂグジョー 『小梅太夫か!』
 それでも鉄塔から30分で最高点に到達しました。おや地形図では925mですが、この表示は?岩が転がる木立の中、展望も何も無いと思ったら‥
(11:15)

足元には、一人静の群落です。『ご褒美だ』
 沢山の一人静を見ながら南へ歩きます。登ってきた尾根と違い、こちらのルートは歩きやすい。小虫がうるさく飛び顔を刺すのでフードを被ります。

 ‥よく刺される日だ。
 三等三角点の山頂に着くと名古屋のご婦人がランチの最中でした。私たちも空腹ですが、若干ここでも虫がいます。
(11:15)
 何としても虫のいない所でランチとしたい。反射板のところでもだめ。ヘンスを右へ行き、さらに場所を探しながら降りました。
 広い尾根に好適地を見つけやっとランチ。
コンロがないので温めものはなし。雨は降っていないけど肌寒くカッパが脱げません。
(11:40)〜(12:00)

暖かい冬の後、寒い春で地球がバランスをとっているようです。さあ来た道を戻ります。
いいひらがな、いや‥いいかんじの自然林に春の光があったら素敵と思う。

左)キクザキイチゲ          中)なんとかスミレ          右)ハルトラノオ
 たくさんの花々と出会え楽しかった。それに思わぬ周回ルートを歩けて良かった。
 やがて駐車地のヤマザクラが見えます。終日曇りでしたが、雨が本降りにならなくて“よし”です。
(13:25)
 下山後は甘味が欲しくなります。早速、お気に入りののコンニャクグミを食べましょう。

 グミは赤ちゃんがふくむ乳首と同じ柔らかさに作られています。手の中、口の中、その感触で男心を捕らえて離しません。

 このネーミングもうまい。マルKで1袋125円‥お高めなのが難点です。 





 
    入手しました!


 甘味と言えば‥ついにとんねるずの番組で紹介された羽二重餅をゲットできました。先回、道草でお知らせしたようにそのお店松屋長春は朝8時半開店です。そこで4月14日8時に店頭へ着いたら警備員も出て20名ほど並んでいる。120名限定なので慌ててひよこさんが後ろにつく。

 10分ほどすると列が前に進み出します。『お!開店を早めて販売か』と思ったら“84番”の札を渡されました。午後2時以降、商品受け渡しだという。しょうがないので所用を済ませ夕方に来ると店は商品売れ切りで閉まっています。

 戸を開けてお一人様二箱20個を買いました。車で箱を開け早速‥指に触れる感触の気持ちよさ。
『赤ちゃんの耳たぶみたい』
『こんな柔らかい皮でよー餡を包めるなあ』
 ほお張ると
『皮がとろける。甘過ぎず、いくつも食べられそう』
『餡は粒とこしのミックスみたいだ。口の中がトロトロ・ワールドじゃ』

 翌日、持ち越して食べるともうあのトロリ感はなくなっていました。鮮度がこれほど生菓子にとって大事なものとは知りませんでした


 さて最新情報、4月21日(土)松屋に出向いた友人から聞きました。朝7時15分に到着し“53番”札の引換券を手に入れ、11時に現物を購入できたそうです。なるほど開店の8時半には、もう売り切れていると言うのは本当です。でも配り始めは“40番”札からだったそうで色々あるのでしょう。
2007.4.23.18:15