岳行ノート

毘沙門岳・1386m/郡上市
鷲ケ岳  ・1672m/郡上市

2007.5.9(水)江南6時45分発
        晴れ 18℃
往:1時間50分(小休止含)
復:1時間10分


毘沙門岳山頂が間近


2010.08.13[美濃一人]さんのHPより
毘沙門岳は、檜峠から登り口に向かう林道までの区間が
進入禁止になっておりますので登ることができません。

<白鳥観光協会>


 登山が終わるとガイドブックの目次を開け、その山名にマーカーでチェックを入れます。いつか全部の山名がマーカーで塗りつぶされて‥

 『登り尽くした!この本には登る山がもう無い』と嘆く。それが夢ですが、情けなくまだ一冊も実現していません。

 それなら、エリアの中で達成したい。今回のガイドブックで「美濃・南飛騨」エリアは、54コース。しかし依然として10コースが未踏です。


 今日はその中の2コースにチャレンジ。教科書は山と渓谷社刊「名古屋周辺の山200」、参考書は「せきすいの山遊録」さんにお世話になりました。
駐車場周辺図





毘沙門岳




水色線は林道
※色線は実測ではありません。


■「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)、数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平17総使、第98号)」


 飛騨街道を走り、道の駅白鳥で休憩。裏の長良川は、「泰澄桜」のフレッシュな緑。

 この付近は見所一杯。白山長滝神社、若宮家住宅、阿弥陀ケ滝などなど。

 檜峠に向かう途中、寄り道しました。日本棚田百選「正ケ洞の棚田」展望地です。

 もう田には水が引かれていました。のどかに見えますが、働く人は大変です。

 檜峠を過ぎ白鳥高原CC手前、左の地道を降ります。道標が電柱に隠れていました。

 500mも行かないうちに登山道口です。2台ほどのスペースに停め出発します。(9:20)

沢を渡り、杉林の急登。虫を心配しましたが、気になりません。唐松林でなだらかになります。

左)ヨゴレネコノメ     中)ハシリドコロ(有毒)     右)ショウジョウバカマ


 東からの支尾根と合流すると毘沙門岳が見えました。緑陰がなくなり暑くなります。
(9:50)


 切り開きの先にスキーリフト終点の小屋。道はスキー場を避け、左へカーブします。


 タムシバが純白のドレスでお出迎え。花の中に鼻を入れると良い香りがします。


 尾根道は、落葉樹の楽しいプロムナード。1201mピークから一旦鞍部へ50m降ります。


 頂上への直登を見上げ『やれやれ』と思う。登らなければ山頂へは行けません。
(10:30)

息が切れたら振り返り、登った高度を確認。
『おお〜』立ち枯れ木の向う、今だ雪を溶かさない大日ケ岳が大きい。


 直射日光燦燦。ひよこさんが、バテてきました。気温が高くなり水分を沢山補給します。

 辿り着いた山頂は切り開かれ展望はGood。でも今日は逆に日を除けたい。

 木陰でランチします。四周を望みますが、今日は霞んで近望だけ。
(11:10)〜(12:15)


 あの西峰へ行きたくても道が見えません。残雪のように見えるのはタムシバでしょう。

 帰りは大展望が楽しい。野伏ケ岳願教寺山‥登ってないので今ひとつ親しみがわきません。


 スキー場に着くと鷲ケ岳が大きい。雪があればスキー場、融けたらゴルフ場と無駄が無い。
(13:00)


 ピストン道の帰路は軽快。下にカーブが見えたら着替えず次の山に向かいます。
(13:25)
 
 前谷集落から振り返りました。毘沙門岳は、名前のわりに意外と柔らかな山容です。

※毘沙門天:鎧、兜を着け、矛を持ち仏法を守護する四天王の一つ

 県道452号線を東へ。

鷲ケ岳・1672m   往:30分 復:20分 (小休止含)


林道阿多岐鷲見線入口

P
↓↑
鷲ケ岳

水色線は林道 ※色線は実測ではありません。
■「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)、数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平17総使、第98号)」

 県道から林道阿多岐鷲見線へ入ると荒れた地道で、4.8キロの道のりです。
(14:20)

 削られた山肌にカモシカが一頭いました。車は、埃を舞き散らしドンドン登ります。道はやがて舗装され伊吹山のようなドライブウェイに? 
 林道終点に着くと登山口の道標があります。登山靴は、いらないようです。飲料水すら持たず、丸太の階段に取り付きます。
(14:40)

車道が頂上に向かって延びて来るように見えます。
向うのピークに祠が見え、そこがいっぷく平です。
 丸太階段の終点、山頂に30分で登頂。三角点、標柱など山頂セットは揃っています。期待したスケールのある眺望は、春霞でさえません。
(15:10)
 以前、3時間以上の労苦を背負った山踏みは、経験した登山者の心に残るだけ。お気軽登頂の思い出は、早々と記憶の沼に沈むでしょう。
 丸太階段を降ると木綿のハンカチーフのような白い花が見えます。このタムシバは、開発の絵の具に染まらないでいて欲しい。
(15:35)

 これで2座をマーカーで塗ることが出来ます。





          カンマに言いたい
 
 
10数年前、職場ではB5、B4の大きさで共通サイズの用紙を使用していました。ところがグローバリゼーションとかで一回り大きなA4、A3サイズの用紙に強制的に変えられたのです。色々と社内では、文句や摩擦はあったのですが今では全社その大きさで仕事をしています。

 さて私が小学生の頃、そろばん塾に通っていました。足したり引いたりパチパチやっていたのです。問題用紙には、4桁ごとにカンマ「,」が打たれていました。やがて社会に入ると何と3桁ごとに「,」が打たれています。読み辛くてしょうがありません。つまりこうです。

4桁カンマの場合:12,3456,7890円(12億3456万7890円)

3桁カンマの場合:1,234,567,890円(いち、え?じゅう億?
 え〜い読み難い!)

 4桁の場合、兆,億,万と読み方が4桁ごとになっているのですぐ読むことが出来ます。しかし3桁の場合、十億,百万,千とまるでバラバラです。3桁カンマは、アメリカの数え方に合わせています。
 billion(10億),million(100万),thousand(千)てな具合です。

 会社の経理や財務の人は、このカンマで数字をスラスラ読めたら一人前だそうです。しかし古来、4桁で数字を読んできた日本でなぜ3桁カンマをつけるようになったのか‥その理由を知らない。私は、ひとことカンマに言いたい。

 『欧米か!』
2007.5.14.22:40