岳行ノート
己高山 923m/滋賀県木ノ本町

2007.5.20(日)江南6時55分発
         晴れ 15℃
往:2時間30分 (小休止含)
復:2時間10分


天霧る鶏足寺跡(アマギルケイソクジアト)

 昔、「オレたちひょうきん族」を愛してました。土曜の夜8時が楽しみで楽しみで。番組終了のときは、寂念の気持ちを抱いたものです。

 先日リンクいただいている「山しじみ」さんの人気HPが無期限休刊されました。月曜の更新を毎週楽しみでした。心の灯火が消えたよう。

 彼の地元の滋賀山を登ろうと思います。小説の執筆もされるようで山頂からエールを送りましょう。運が良ければクリンソウに会えるかも‥


 教科書は山と渓谷社刊「新・分県登山ガイド20 滋賀県の山」です。参考書は「夫婦でテクテク登山」さんにお世話になりました。
駐車場周辺図


登山口

己高

稜線分岐



※色線は実測ではありません。
■「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)、数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平17総使、第98号)」




 1時間半で到着。愛知は快晴でしたが滋賀は小雨。登山口下山口を確認していたら雨があがりました。


 己高閣下の広場に止めます。大阪のご婦人も来られました。乳酸の溜まるふくらはぎを伸ばして出発。
(9:30)


 林道のシャガが、雨粒を受けちょっと重そう。水溜りを避けても登山パンツに早速はねが飛ぶ。

ツルニチニチソウ(蔓日々草)

ヒトクチタケ


 30分で登山口に着きました。尾根の溝道は新緑の傘が降ってきた緑雨から守ってくれます。
(9:55)








緑が‥








濃い!








平井堅も濃い
           
          
おーきなのっぽの古時計〜





 『おいおいこれは』の爪跡?そういえば林道に「熊注意(昨年10、11月出没)」の注意書き。

 休憩する頃、広場があります。近江で最古の六地蔵です。7体ある? 雨が強くなり、安いヤッケを着込みます。

 先着のご婦人方は高級カッパを装着。反省!カッパもスパッツも無し。後悔の貯金残高莫大。
(10:40)


 馬・牛止め岩まで来られました。昔、偉い人は馬牛で来てここから鶏足寺へ歩いたそうです。
(11:00)

 すると展望地。中央低山は山本山、右上の琵琶湖の小島は、竹生島でカワウ3万羽の糞島。

 これ以上天気は悪くならない気配です。充分充分、これで心の不安霧が少し取れました。 

 待望の鶏足寺跡。広い敷地に往時の形見があります。1200年以上前の衆徒60名の大寺院でした。

 今日の探し物、クリンソウはどこに‥
(11:30)

 『お!咲いてる、咲いてる』 敷地へ入り、左手の湿地にクリンソウ(九輪草)
名前も寺院にぴったりだ。50cmの茎長で敷地の出口にもあり、20株以上咲いていました。
もちろん初見で満足、満足、ご満足セール。


 寺跡から直登に取り掛かります。雨に濡れたブナがオイルを塗ったように黒光りしている。

 10分の嘆息で己高山(コダカミヤマ)山頂に到着。『登山者少ないね』と先着の方。雨はあがりました。気温13度。
 ランチタイム。

 暑いと思い凍らせたお茶を震えて飲む。用意した虫除けは無用。東の切り開きは残念の展望-ハズレ。
(12:00)〜(12:30)


 3ハズレで若干めげますが気を取り直し、南尾根で下山します。モミジがとても多く、秋は素敵でしょう。

 東に眺望が開けた箇所があります。雲嶺は伊吹山だけ。奥は貝月山ブンゲン虎子山の峰々と思います。

 この辺りで山しじみさんにエールを送りましょう。『誰も書こうとしないお笑い山岳小説書いて〜!』


 鉄塔を過ぎると2分で分岐があり、右へ。そこから3分でこの稜線分岐、ここも右折です。
(13:00)


 急降下ですが、すぐなだらかに。あと1時間ほど緑のシャワーを浴び、シュレックになりましょう。(ガマズミ)

 二つ目の鉄塔に5分で着き、湖北平野の展望で気が晴れます。その鉄塔から10分でこの分岐に出会い左です。(13:15)

 『わっまた分岐』左が逆杉方面で試しに行くと急傾斜の泥道で堪らず戻りました。右の石道寺(シャクドウジ)方面へ向かいます。(13:30)

 足が降りることに飽きた頃、林道に出ました。茶畑の「歴史の小径散歩道」を辿れば駐車地方面です。

 途中、古刹の飯福寺(ハンプクジ)に寄りました。参道200mのモミジ並木も素晴らしい。
田園風景の中に愛車が見えました。(右家の青屋根上)
 朝、駐車地近くでご挨拶したお爺さんが畑仕事をされています。
無事下山の報告をして車に戻りましょう。

 今日は5時間近く歩き、乳酸タップリのふくらはぎが重い。
明日はきっと筋肉が痛みマッスル。『さぶい』一日でした。
(14:40)


東海岳行
     “ドンピシャ地形図”


 鈴鹿で大
迷走のすえ日没し怖い思いをしました。ガイドブック付属地図だけの山歩きに限界を感じ、25000分の1地図(地形図)を持って行くことにしたのです。始めは本屋で地形図を購入しました。パソコンを手に入れてからは国土地理院のウオッちずで印刷。ところが何枚か張り合わせるときがあります。面倒です。

 そんなとき冒頭でご紹介した山しじみさんのサイトでその悩みを解決したのです。無料のソフトをダウンロードすればあら不思議、登る山がA4用紙にドンピシャで印刷できます。では山しじみさんのHPを見てみましょう。
 
※以下の(07年12月)Aの「新ハイキング井の頭」から利用できるようにしました。

     @山しじみ表紙をクリック→山道具をクリック→下段:登山準備で使う道具HikingMap25をクリック

     Aそこでソフトの概要を掴んで下さい。→新ハイキング井の頭「無料で〜」のページをクリック

      Bこのソフトの素晴らしさを解説<a)はじめに>で確認します。根気が要りますが何せ無料。
                感謝の心でがんばりましょう。以下、最下段に案内された項目を順序どおり読みます。
 
        ※せっかちな方(私も)は、次のソフトのb)
ダウンロードが終ったら
          とりあえず使いながら解説を読んでもいいかも。


    a)はじめに[b)プログラムのダウンロードと基本操作]→c)基本操作[d)HikingMap25_xx.zip]
     e)実行開始f)(ウオッちずの)ダウンロードg)地図の抽出h)印刷・保存i)初期設定


  因みに私は、オプションの縮尺:有、色変化:A、樹木:灰で印刷します。
■一枚は、拡大印刷して登山道・ポイント・時間など記入し、現場で使用。
■もう一枚は、25000分の1のままで印刷しそれは予備地図です。

 使用した地形図は、折り畳み跡・汗や汚れ・切り傷などで痛んでますが、苦闘の証としてクリアファイルに保管しています。


新ハイキング井の頭より残念なお知らせ(2008年7月1日)

 国土地理院・地図閲覧サービス ( ウォッちず ) が、今春から新システムに移行し、旧システムが2008年7月1日に完全に停止しました。本地図作成ソフトは旧システムからダウンロードした地形図を利用しています。旧システム停止に伴い地形図がダウンロードできませんので、本地図作成ソフトは利用できなくなりました。

 なお、ダウンロード済みの地形図があれば、その領域のみの山行地図は従来通りに作成・印刷ができます。新システムに対応した地図作成ソフトの開発は行っていません。


2007.5.21.23:46