岳行ノート
天狗棚 1240m/愛知県設楽町

2007.5.27(日)江南6時35分発 
          晴れ  17℃
往:2時間10分  (小休止含)
復:2時間35分


“これより熊出没、天狗様出現ご注意召されよ



 地元愛知でも新緑を見たい。そこで素晴らしいブナの原生林が残る天狗棚に決めました。

 以前登ったときは第一面ノ木園地からチョコチョコっと周回したのです。それは3時間弱の山歩きなので物足りません。

 今回は面ノ木ビジターセンターから園地を抜け、タップリと“森林浴お清めウォーク”をすることにしました。単独です。


 教科書は風媒社刊「新・こんなに楽しい愛知の130山」です。参考書は「奥三河名山八選」にお世話になりました。
駐車場周辺図


登山口

天狗棚

1200高地


沢コース分岐

面ノ木園地

鳥居



※色線は実測ではありません。
■「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)、数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平17総使、第98号)」







 茶臼山高原道路外にある面ノ木ビジターセンターの駐車場に着きました。道路を横断し天狗像を見て遊歩道に入ります。
(8:55)

 復元された木地師復元屋敷がありました。彼らが立ち木に面を彫っていたので面ノ木の地名になったそうです。

 この湿地には、木道が渡されています。特有の花が咲くようですが、種類と盛期を残念ですが、私は知りません。




 大岩の転がる石の広場を抜け林道に出ました。展望台へはいくつも道があります。田口高校の生徒さん製作の道標があるから大丈夫。
(9:30)

すぐにグリーンワールドに入り、穏やかな気持ちになります。
新緑の透過光が、柔らかな春情を演出。この瑞々しさは爽快です。




 ページトップ写真の鳥居の先には、鉄階段が設置されています。鳥居前で単独の方と25分も立ち話。先週のドンピシャ地形図をご紹介しました。
(9:45)〜(10:10)




 階段を5分も上れば展望台です。眺望は津具の盆地を囲み碁盤石山白鳥山などが見えますが、昨日からの黄砂ですっきりしません。
(10:15)

 枯葉の下に白いもの。白馬のようなギンリョウソウが隠れていました。

 そして尾根道を行くと、うっかり見落とす1240m天狗棚山頂です。でも西側に大いなる‥

森の主に出会います。

樹皮に触ってみれば、昨日の雨と今日の風の話を伝えてくれる。
樹幹を仰げば万の若葉は、タイムトンネルから届いた300年前の便りのよう。
私は若緑の香りを深呼吸し根元に座ろう。動くことのない大樹から昔の様子を聞いてみよう。
 



 樹間から井山1195mが望めました。以前ソフトクリームを食べた面ノ木牧場は休業です。いつの間にか風車が立っています。

 尾根を少しづつ降り、1200高地直下の分岐です。ここは直進→頂上→この分岐と時計回りでミニ周回します。
(11:20)

 ユキザサ(雪笹)
ご教示感謝します。
  





 コバイケイソウの畑を通り、巨大なブナの間を登ると‥

明るく天空が開いた1200高地1229m山頂です。
眺望はありませんが、具合のいい広さと静けさを持つオープンテラス。
 先着の団体さんもこの雰囲気を大事に食事をされています。
私も品格を整えランチにしました。
(11:30)〜(12:00)

 ヒメレンゲ(姫蓮華)
小さな花が沢山咲いてました。風でピンボケ沢山。

再び稜線の分岐まで戻り、谷道を降ります。
(12:10)




 転石で沢を渡り、岩で滑らないよう拾い足。今までNO緊張でしたが、ここは慎重に歩きます。しかし、きらめく緑の渓谷美は充分堪能し‥

 県道が見えたらロープで岩盤を降ります。そして暗渠の平板を歩き道路下を潜ります。
(12:55)

 10分ほどで分岐です。右は教育センターなので左の面ノ木園地を選べば後はeasyです。
(13:05)
 



 右に左に沢の流れを聞きながら歩いていきます。ただ欠点は、ゆるい登りが続くことです。足が疲労感を訴えてきました。




 最後に県道に上がります。風車のあった井山への道が閉鎖されていました。開放的な園地で休憩し山の森へ向かいます。
(13:00)



 すぐ分岐があり右方向を選択。トラバースしながら行くとやがて展望台の手前です。

 そして鳥居(14:15)から左(東)へ延びる尾根道で駐車地まで降ります。

 すると反射板です。道は写真右へ続いています。しかしこの手前、左に直降する踏み跡がありました。
(14:25)

 5分も降りれば出口です。ところがこの後がいけない。有料道路の脇を歩かねばなりません。先ほどの反射板の後ろを行くのが正解でした。

駐車地に着き西を見ると今日歩いた天狗棚の稜線が見えます。左端の白い四角が反射板です。
(14:35)

絵は天狗棚に住んでいた大天狗です。
この山は鎌倉時代から天狗の住む霊山として崇められていました。
午後から強い風が吹いたのは、天狗が暑くてウチワを扇いだから‥と思えば楽しくなります。


東海岳行
    “エクスプレス・パス”
 
 大阪の親戚に10年ぶりで行くことになりました。行ったついでにどこぞへ‥大阪と言えばユニバーサル・スタジオ・ジャパン。しかし中高年の私たち夫婦には残り時間が少ない。あの行列は何とかしなければなりません。ネットでエクスプレス・パスを購入すればよいことを知りました。すなわち「横はいり手形」ちょっとお高目ですが、2,3回来ることを思えば割安かも。

 用事を済ませ駐車場に14時半着。随分遠い所に誘導されても2200円。『う〜む、ちょこざいな』さて記念写真を入口で撮り、ワクワク気持ちはスキップで入場。私はオープンの年に会社の行楽で来たことがありますが、ひよこさんは初めてです。時計回りでアトラクションを回ることにしました。

 子供連れの若い家族、いちゃいちゃカップルに混じり私たちもジーンズにワンショルダーのリュックで若作りしています。パーク内は半袖気温ですが、UV光線嫌いの私たち中高年は、長袖でやはり年相応です。

 さて最初は「シュレック4-D」いきなり90分待ち。しかし私達は、天下御免のエクスプレス・パスを見せ『御免なすって』といきなり入口の特別ドアまでいけます。扉が開くと最初に私たちパスのお客さん、その後に90分並んだお客さん。VIPってこんな感じでしょうか。

 では私たちが感じたアトラクションの感想です。はもう一度でも。は満足できた。はもういいか。

シュレック   (3D+体感)で4D。飛びだす画像がくしゃみをすると鼻水を浴びます。映画も楽しい。

スパイダーマン  飛びだす映像を複雑に動く乗り物で見てスリルもあります。旬で人気があります。

ET  乗り物に乗り人形を見ます。ETが最後にゲストの名前を読み上げるのもネタばれで感動が薄い。

ターミネーター  入場エリアで仕立てのいいスーツの綾小路麗華さんとゲストのやり取りが大笑い。シュワちゃんが映像に出たり入ったり。アイデアもいいし迫力もあります。

バック・ツゥ・ザ・フューチャー  移動しない乗り物で目の錯覚を利用しています。周りの映像が、高速で動き気持ち悪くなりました。

ジュラシック・パーク  のんびりボートに乗り大きな作り物を見ます。最後に超でかい恐竜が眼前に現れ‥落下して水浸しになります。

ジョーズ  ゴムっぽいジョーズは怖くない。でもガイドが可愛いお姉さんで嬉しい。最後に焼けたジョーズが笑えます。少し濡れる。

 以上7つのアトラクションは並ばなくてもすみました。そして18時最終公演のウォーターワールドは、10分ほど並んで入ります。これはすべて人間が演じるのですごい。炎、煙、爆音、水しぶきとすざましい。スタントを生で見ると『よー怪我せんな』と思います。

 そして比較的空いていたセルフのイタメシ屋に入りました。右が二人分で3230円也。『あこぎな!お代官様』

 やがて真っ暗になった20時◆ピーターパンを特別席で見ました。池の中に大きな船のセットがあります。何十人もの出演者が飛んだり跳ねたり。花火が打ち上げられ大騒ぎ。地上30mをピーターパンがものすごいスピードで飛びます。ワイヤーがあるけど『あれは怖いぞ、やれん』

 終了、21時20分にエンジン・キーを回しました。家には翌日の0時半着。
『どうだった?』『面白かったよ』
『満足だけど、USJはもういいか』『そうね』

 軽くなった財布を見て他のエンターテイメント、コンサート・観劇などの入場料金と比較します。一日楽しむ価格としてはいい勝負かと自分自身に言い聞かせました。

2007.5.29.00:35