岳行ノート

平山明神山 970m/愛知県設楽町

①2007.7.29(日)江南7時20分発 
       曇り時々晴れ 27℃
往路:3時間40分 (小休止・迷含)
復路:1時間20分
②2007.8.5(日)江南7時35分発
       晴れ時々曇り 28℃
往路:2時間00分  -堤石峠-
復路:1時間00分

 6月に和市から大鈴山・鹿島山を周回したとき、隣の平山明神山も周回したくなりました。 ガイドブックでは、すべて左図からのピストンコースのみです。

 そのとき、経由した堤石峠から黒倉集落に向かって十三曲りの道が降りていました。この道を利用して周回できないか。そこで地形図を見るとその十三曲りは載っていません。

 でも左図付近から左の稜線へ点線の登山道が延びています。そこで登る前に現地で調べると既知の以外にB・C・Dの登山口候補が見つかりました。

(1)7/29にから稜線→平山明神山
(2)8/05に堤石峠

と2回に分けて「失われた道」を求めて出かけます。単独でちょっと夏のアドベンチャーです。
(D)          (C)         (B)         (A)          

●十三曲り口→(1km)→  ●鉄梯子口→(500m)→ ●林道口→(100m)→ ●石碑登山口
  
 コースがピストン・ルートしか紹介されてない場合、地形図を見て何とか周回できないかと考えます。宮路山~五井山弥勒山の多治見ルート、追間山の関ルート等の低山はそうして歩きました。

 しかし1000m近くのこの山は、生半可ではないでしょう。

 教科書は
、山と渓谷社刊「新・分県登山ガイド 愛知県の山」です。
 
<ミニ突っ込み情報>
(注)ガイド本では、石碑登山口の位置が200m東南です。
(注)やはりベンチがある休憩所の位置もガイド本は、標高で100m下にあります。
(注)山頂の覗きの位置も異なっていました。東の覗きが、ガイド本では西の覗きと極端です。

 GPSナビを持って行かれた方は、ご確認ください。
駐車場周辺図

C:鉄梯子口(駐車1)

沢⇔×(迷)

(稜線)出合

(大鈴山)分岐

△平山明神山


休憩所

A:石碑登山口

C:鉄梯子口(駐車1)

赤線:登 山 路  黄色:迷 っ た 道
ピンク:林道歩き 緑線:先回登山路

※色線は実測ではありません。

■「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)、数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平17総使、第98号)」

 さあアドベンチャーに出発。(C)の鉄梯子口のスペースに車を置き、草や木に隠れそうな階段を上がります。上がりきったら左へ進むと
(10:05)
 写真右奥から手前に登ってきてV字ターンです。木に白いテープがあり生きた登山道だと思いました。すぐに山腹道になり、やがて左下に沢が見えます。
 沢には朽ちた木橋。右にカーブすると道の真中にテープがぶら下がっています。歩いてきた左岸にはいい道が続いているのでここを潜って進みます。
(10:30)

※写真の手ぶれご容赦
 左の大岩を過ぎると道が無くなり、左岸に渡ります。そこも道が消えます。地図とナビを見てようやくミスに気づきます。

 上写真のテープは『直進するな』の印でした。30分ものロスで落胆します。どっと冷や汗が噴出。テープまで戻り、沢を渡ると道がありました。
(10:55)
 しかしすぐ踏み跡が消えます。ナビを見て方向を定め、歩けそうな場所を探しての急登です。尾根に出れば少し楽になりました。テープもあります。

 稜線に近づくと大岩塊が、行く手を遮る。山頂は右方向なので、立ち木を頼りに右へ右へ急斜面を登ります。
 1月前に歩いた稜線にやっと着きました。ここまでロスタイムを除けば1時間20分、まずまずかな。
(11:50)

 ここで豊田のご夫婦と出会い『何処から来たの?』と驚かれます。しばらくご一緒しました。

ご主人『ところで勇気ある撤退は中々難しい』
『うちは奥さんが“帰ろ”と言ったら撤退、“怖い”と訴えれば迂回、遭難したらことです』
奥様『優しいのね』
『いえ彼女の体重を背負う力が無いので』(笑)
 稜線道は、この前歩いたので楽なものです。大鈴山分岐でランチにします。

 終わって豊田の方と別れ、丁度通られた静岡のご夫婦と平山明神山へ向かいました。
(13:00)~(13:15)
 途中、両側にキレ落ちた岩稜で緊張して涼しくなります。静岡の方は、北山を日帰りするほどの健脚でしたが、今は原因不明の膝痛でゆっくりペースとのこと。

 うちはひよこさんがペースメーカーなのでガイド本の1.5倍かかります。ご夫婦とは山頂への分岐でお別れしました。

 まもなく道標に誘われ西の覗きへ向かうと大鈴山がお隣り近所です。
(13:45)

 次に東の覗きに向かい岩上から眼下に平山集落が望めます。
(13:55)

頂上は展望がありません。風を受け静かに休憩できました。(14:00)
すぐ南の小鷹明神の祠からも設楽の山並みが広がります。(14:05)

 分岐まできて植林を降ります。ここからは一般登山道なので緊張も無く穏やかな気持ち。
(14:10)

 巨大な岩壁を左に仰ぎながら標高を下げます。すると丸太の応接セットがある休憩所です。
(14:30)
 やがて下に林道が見えたら石碑登山口です。10分も歩けば駐車地の鉄梯子口に着きます。これで念願の周回が出来ました。
(15:20)

 このコースは時計回りが正解でした。逆周りは道標がない分、帰路が困難です。往きに迷ったら撤退できますが、帰りに迷ったら‥怖い。
 この一週間後にまたこの地に来ました。6月、大鈴山へ向かう途中、堤石峠で見た東海自然歩道の案内板に“峠を境に上り下りとも13づつの曲りが有り”と表示されてます。

 確かに黒倉方面へもつづら折りがありました。この道で平山明神山の周回が出来そうだと思ったのです。今日は、それをいよいよ確かめられます。
 最初、D堤石峠→右上の沢からB辺りに降りられないかと思いました。林道口Bへ行って確かめます。道は、すぐ草木に覆われ、違う方向に延びているようです。

 他に踏み跡を探しましたがありません。そのルートは諦めます。そこで駐2に車を置き、十三曲り口Dから堤石峠を目指すことにしました。
 住民の方にこの左の道が、堤石峠までの道だと聞きました。『今は草刈してないからどうかな?』案の定、100mもいかないうちにニッチモ・サッチモ・ブルッドッグ。
(10:45)

 そこでその道に沿って流れる用水を渡り、左岸を行きます。畑が終わるころに右へ折れ、植林を尾根の端まで行くと直登のこの道がありました。

 峠への直行は諦め、迂回して堤石峠へ向かうことにします。
 狭い尾根をしばらく行くとこのT字分岐です。幹の上方にかすかなテープ。左方向が峠で、しばらくは山腹道を行きました。
(11:15)

 すると石積の谷があり、ちょっと危なそうなので渡れそうな場所を探します。一か八かは厳禁、ここで怪我したらことです。

 やがて苔岩の転がる急斜面、この辺りから道がわからなくなり青息吐息。難関をクリアしてもすぐ次の難関が提示されます。まるで人生模様。
(11:50)
 道無き山歩きはワイルドですが、疲労困憊。やっと稜線が見えこの道に出てひと安心。ナビが無ければ、とてもここまでこれません。

 すぐ稜線へ出たので右へ登ると道標があり、峠は逆方向だと知らされます。落胆してUターン。判断力が落ちています。
(12:30)
 堤石峠でお握りを食べますが、いつもの食欲が全くありません。ここまでの緊張感がそうさせるのでしょう。空が暗くなってきたので心配です。10分でランチタイム終了。
(12:40)~(12:50)

 いよいよここから十三曲りを降ります。どこに辿り着くのでしょうか?ぶれた写真が多いのも集中力が無い証拠かな?

 しかし5分もすると道は消え、藪が立ちはだかります。
15分ほど必死に藪と戦いますが、これでは最後まで体力が持ちません。
藪の薄いほう、薄いほうへ足を向けます。上の右端写真に赤テープが写っています。
 私と同じ目的、同じ気持ちでこの道を歩かれたのでしょうか“赤テープのご同輩”
いつの間にか、また空は夏に戻っています。

 なんとか小沢の橋に出て人間の営みの発見が嬉しい。あとはこの沢に沿って右岸→左岸と降って行きます。
 するとその沢は、朝の用水になり黒倉の里に出ました。強い日差しにクロクラ‥(笑)

 暑かった、今日は本当に暑かった。水分を多めに持っていって良かった。食欲は復活しないのでアイスクリームでカロリー補充しましょう。
(13:45)
 本日のファイトの証、ドロドロになったズボン、ずり落ちたスパッツ。帰ったらひよこさんが洗ってくれます。感謝。
 駐車地に着き、車で着替えます。結局十三曲りの道は失われていました。この道での周回は無理です。
(13:50)

 これでちょっと夏のアドベンチャー平山明神山の周回路探索は終わりました。いい道を知っておられる方は、是非ご教示ください。





 
    新エクストレイル

 
昨年、日産のエクストレイルが6年ぶりにモデルチェンジをするというので楽しみにしていました。私のボコボコのCR-Vは8年目で16万kmで次の車を考えなければいけません。トヨタのRAV4,ホンダのCR-Vがモデルチェンジを期にエンジンと車体を大きくしたのでガッカリしていたのです。

 ところが日産の一人の重役が何を思ったか、その時ガラリと変化した新デザインにNG出したのです。あれまの発売延期。
一年を経て7年ぶりとなった新エクストレイルが出ました。4日にディーラーへ冷やかしに行ったのです。

 驚き!基本的なデザインは変わっていません。重役は何を言ったのでしょう?長さ13cm、車幅2cmと若干大きくなりました。エンジンは同じで2000ccです。7年ぶりのモデルチェンジでデザインを変えないのは
非常に珍しい。海外ではワーゲンミニクーパーなど普遍的なものもある。でも日本では人気車はほとんど変わると思っていました。好感が持てます。

 しかし走りの能力は断然上がっていました。くねった坂道を降りても車体が外に振られない。雪道や急勾配でもスピードが加速されず一定です。泥道や深雪のスタックも抜け出せるという。

 それに葉や枝で少しこすった程度の細かな傷なら時間が経てば復元する魔法の塗装。などなど山行にはもってこいです。

 新エクストレイルの発売を一番気にしているのは、今のエクストレイルに乗っている人。新しいのを求めても見た目、変わらないことにどんな反応をするのでしょうか。そんな心配はよそに日産の事前予約目標700台を上回る1800台の予約が全国で入っているそうです。

 今回、性能は上げても価格は上げてませんと営業マンが言っています。気になるお値段は?4WDオートマのは、車両本体のみの価格¥2,152,500(旧¥2,0200,000)、¥2,373,000(旧¥2,220,000)、因みに10モードは13.6km/ℓです。さあどうしましょう。

 エクストレイルもいいけれどガソリンがコレだけ高くなっては、燃費の優等生プリウスもいいし、それに軽のキャンピングカーは200万くらいだと言うし‥
 
  私とひよこさんは、酒もタバコも嗜めないので“飲んだつもり貯金”をしています。車を買った瞬間、次の車を買うための資金作りです。お陰で貯まる貯まる‥と言うのは冗談にしてもお金があったらアレも欲しいコレも欲しい。あ~止むことのない物欲の嵐は、いつになったら治まるのでしょう。
(写真は、上: 下:
 

2007.8.8.23:00