岳行ノート

棚山  760m/愛知県鳳来町

2005.4.2(土)江南6時30分発    登り:計2時間40分※小休止含
        曇り 6℃    降り:計1時間45分※小休止含


ガイドブック「新こんなに楽しい愛知の130山」のグラビアと同じポーズで
棚山の瀬戸岩


 江南から愛知の山行きは、朝日に向かって走り夕日を目指して帰ることになりいつも運転がしにくい。それなのに珍しく3週連続の愛知の山です。
 目的地の鳳来町「棚山」へは、上記ガイドブック巻頭にある一枚の「瀬戸岩」の写真を見て以前から行きたいと思っていました。この機会に川売(カオレ)の梅園にも寄る予定ですが、時期が遅いかな‥。通り道の万博会場前やカタクリの足助町の道路状況も心配です。

 ガイドブックは、風媒社「新こんなに楽しい愛知の130山」です。参考書(HP)は「愛知アルプス山行記」さんにお世話になりました。
        
      大石P
      ↓
   副川寝観音
      ↓
    瀬戸岩
      ↓
     棚山
      ↓

※赤線は実測ではありません。
■「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)、数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平17総使、第98号)」

 心配した道路も朝早いので空き空きです。副川沿いの大石集落に着き、「副川寝観音遊歩道」の案内板を見て山に向かいます。

 車は、この道路の左側の消防用給水スペースに2,3台停められます。その北側に建つ黄色いおうちのOさんの提供地で挨拶して停めました。
(8:55)
登山道脇には、三十三体の素朴な石仏と丁目石が道案内してくれます。寝観音が10丁目です。

 5丁目辺りでひよこさんが声を潜めて『剥製が置いてある』と不思議なことを言います。100mほど上を見ると確かにカモシカの剥製?いや微動だにしない本物です。慌てて写真を撮ったのですが、暗い上に腕も悪くピンボケです。その後、すぐに駆け下りていきました。『あ〜ビックリした。デッカかったなあ』  里では、猿軍団や猪はよく見るそうですが、最近カモシカも来るようになったとのことです。
 『Oh No!』 棚山高原方面が、土砂崩れで通行止めの標識が通せんぼしてます。『登り口を川売に切り替えるか』 折角来たので5分ほど先の「寝観音」に寄ります。
(9:10)
 落差20mほどの無名滝の先にある赤い鉄階段を登ると磨崖仏「山寺の寝観音」です。
(9:20)
 自然石の丸彫でなんと鎌倉時代の作と言われてるそうです。文化財なのでガッチリと鉄格子に守られています。

 先ほどの分岐に戻って通行止めの標識をよく見るとボールペンで“無理すれば何とか行けます”と書いてあります。どの程度の無理なのかが問題ですが、とりあえず行ってみることにします。
(9:25)
 杉の植林の中、問題の土砂崩れにいつ出るか、いつ出るかと気を配りながら登ります。40分くらい進むと次第に道が荒れてきました。倒木や崩れた道、台風の爪跡でしょうか不安になってきます。
 ついに土砂崩れ現場です。ロープがありますが緩んでいて当てになりません。何とかしのいで渡ります。
(10:10)
 やがて赤松の尾根沿いの道となりクマザサの間を進みます。
 道標が5本も立つ、東海自然歩道と合流します。「棚山高原」に着きました。ウグイスが上手に鳴いて迎えてくれます。
(10;50)
 高原にキャンプ場がある頃は、ここの広場で若者達が、キャンプファイヤーをしたのでしょう。休憩所でお菓子を食べ一休みしてから、5分ほど先にある本日のハイライト「瀬戸岩」に向かいます。 
 「瀬戸岩」まで難なく歩ける道が続いており、てっぺんで這いつくばっていれば大丈夫です。でも立つととても怖い、下を覗くと気がどこかへ行ってしまいそうです。枝葉が邪魔して顔が映ってませんが、へっぴり腰の山たまごです。
(11:05) 
 食事は後回しにして分岐から「棚山」頂上へ向かいます。
(11:25)
 分岐から3つ目のピークが、760mの「棚山」頂上です。展望はまったくないので、休憩はせず「瀬戸岩」まで戻ります。
(11:35)

◇4/5チャレンジin愛知のしげさんより:棚山山頂の画像は758mピークで本当の760mはもう少し宇連山寄りです。先人の道標添付違いですね。

◆実は前夜、チャレンジハイクin愛知でも棚山のチェックしてたのに‥。どうも頂上に着くのが早すぎると思ってました。『ワッチャ!』皆さん、お気をつけください。しげさんには感謝します。
 「瀬戸岩」に着きランチにしようと岩場を見ると『ワァ!』動物の1本糞が転がってます。結局展望のない場所で店を広げました。

 雑炊を食べていると子供連れの親子が、やって来られました。川売方面から30分ほど歩いて来たとのこと、梅はまだ咲いていて荒れてた林道は整備され、車で終点まで楽々来れたとのこと。

 わしらは、大石からビックリドッキリで2時間もかかったのに‥でも登山の楽しさは、わしらの勝ちじゃろうと自分を慰めます。

 国有林の「棚山高原」に別れを告げ下山です。登山口の大石に向かう分岐の標識にもボールペンで“一部崖くづれ.注意すれば通れます”と書いてあります。 『注意しよう』
(12:50)

 25分降ると土砂崩れ現場、往きは上部のヘリを蟹の横ばいで渡ったのですが、何のことはない下に降りて進めば楽勝です。
 帰ってきました。終日曇っていたけど、いろいろなエピソードで豊かな岳行になりました。駐車場に着くと畑にOさんがみえたので、駐車の御礼をして少し立ち話しをしました。
(14:10)
 「瀬戸岩」から見ていた玖老勢(クロセ)集落に車を走らせ、サークルKの駐車場から中央「瀬戸岩」を見上げます。もう思い出の姿でそびえている。さあチョコモナカジャンボ(アイスクリーム)食べて幸せになろう。
                川売の梅園と万博                
 川売集落の“梅花まつり”は、3/2〜3/31の期間でした。ここは宇連山の西側の麓です。2000本の梅が、香しい花を開かせています。1週間遅かったかな。

 集落から更に林道を登って終点まで車で行ってみました。「瀬戸岩」で会った方が言うとおり、道は整備されていて鉄の扉まで難なく行けます。
 帰路、走りながら車中から万博会場を撮りました。駐車場は空いています。観光バスの後ろについていると知らぬ間に道が空中に上がり、高速道路入り口に入ってしまいました。

 『しまった、Uターンできんし‥』仕方なく請求された100円を払うと通行券を渡され、走っていくと名古屋インター南側の東名高速につながっています。長久手の渋滞道路をバイパスするのだ。『知らなかった。これなら早い』100円で得した気分です。

 ところが小牧で降りるといつも700円のところが、800円請求されました。少し寂しい‥