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なつやけじょうがやま |
夏焼城ケ山〜月ケ平〜大栗山 889m 938m 915m 愛知県稲武町 |
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朝晩は秋の涼しさ、昼間は夏の暑さ、一日の中で季節が奪い合いを始めました。夏焼城ケ山は、季節が入った珍しい山名です。 『ここは夏に登らなければいつ登る』と思っていたところ、リンクいただいている「鄙の家」さんが、近くの大栗山を発表されました。 そこに咲く花の群生写真を拝見し、尾根つたいに歩いてみようと地形図とニラメッコ。単独なので、たたみ君に同行してもらいます。 教科書は、山と渓谷社刊「名古屋周辺の山200」です。参考書は「雛の家」さん、「城ヶ山を自然を守る会」にお世話になりました。 |
駐車場周辺図 |
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![]() サンガ坂峠近くのどんぐりの森 |
![]() ↓ 夏焼城ケ山 ↓ 月ケ平 ↓ 大栗山 ↓ 登山口 ↓ P ※青線はたたみ君で降る。 ※色線は実測ではありません。 ■「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)、数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平17総使、第98号)」 |
![]() 稲武町稲橋交差点から国道257号線を南下します。井出川沿いに左折し、県道をしばらく走行。 広い駐車場に車を置きました。道を少し登ると案内板に「馬野ルート」は、所要時間40分となっています。 (8:30) |
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![]() そのUカーブを左折、すぐ右折すると林道馬野線の登山口です。沢音を聞きながら登り… |
![]() 堰堤の先で左折、地道を渡って登山道に入りました。しばらく薄暗い植林道で高度を上げます。 |
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![]() 登山口から20分ほどで明るい尾根に出ました。ここから第一目的地までは、100m弱の高度しかありません。 |
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![]() 北側に展望がある広い夏焼城ケ山889m。三角点にタッチ。恵那山、大川入山方面は、雲が覆っている。 (9:25)★ |
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![]() 稲武の町並みが、しぶとい残暑に焼けだしている。 そして第二目的地へは、トタン囲いの小屋から東に降ります。 (9:45) |
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![]() 途中分岐もありますが、この道標のブナの木峠まで尾根通しです。ここから月ケ平へは先の岩を超えます。 (10:05) |
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![]() 山頂からの尾根は、広葉樹中心の雑木林です。道もはっきり、道標もあります。 |
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![]() 登山道には、秋のチケットがポロポロ落ちています。拾うと痛い。 |
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![]() 山頂から1時間で林道のサンガ坂峠です。駐車地に1台、すれ違った単独の方のでしょう。 |
![]() こ右にカーブすると月ケ平への登山口。また植林下かと思いきや‥ (10:45) |
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![]() 素晴らしい二次林が広がっていました。伸びやかな広い空間、せせらぎ。 惜しむらくは、太陽が雲に隠れ明るい森を撮れません。 ※どんぐりの森/里山作り事業地/城ケ山を守る会の案内板がありました。 |
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![]() この後、お握りを1個食べエネルギー補充。そして地道の荒れた林道を行き山道に入ります。この階段を登れば‥ |
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![]() 三角点月ケ平938m。昔、ケヤキを月の木と呼び、山林に沢山あったようです。右折し、小ピークを左折します。 (11:30) |
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![]() 林道三叉路の札場(フダバ)峠。絵地図の登山口は、上の道の先ですが、100m行ってもありません。 (11:45) 戻ると写真右の尾根端にありました。10分ロスタイム。第三目的地へ。 |
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![]() ![]() 植林の道を登ると鞍部に山頂表示があります。大栗山915mのベンチでランチにしました。 (12:15)〜(12:25) |
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「けやきの森」に鉄条網で保護されたオオキツネノカミソリが群生しています。 すでに盛期は過ぎたようです。私と同じ。 ![]() 周りは植林ですが、この広い谷だけケヤキが林立…不思議だ。 ここだけ植林しなかったのはどうして? (12:30) |
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![]() 案内板“今から120年前に宮大工が、稲橋の八橋神社で頂いたケヤキを130本この地に植林。 木地師が、薬草としてオオキツネノカミソリを栽培していた。それが今も花を咲かせているわけです。” (13:00) |
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![]() 森から林道のUカーブに出ます。矢印の所から谷へ降りました。15分ほどで県道に出ます。 |
![]() 車が15台駐車中。群生地のニュースが出て、見物客が押し寄せてるようです。(13:15) |
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![]() 待たせていた“たたみ君”に乗り、夏の坂をスピードに乗り走ります。3km先に秋のゲートがあるかもしれない‥ (13:30)P着 |
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![]() 帰路、振り返ると夏焼城ケ山。「どんぐりの森」「けやきの森」それに大狐、みんないい夏の思い出。 突然、大きな雨粒がバラバラとウィンドウを濡らしました。空で夏と秋の陣取り合戦が始まったようです。 |
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![]() 東海岳行 |
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![]() 山を始める前は、この風媒社刊「素晴らしき絶景100」が私のアウトドアのバイブルでした。東海三県はもとより、奈良・静岡・長野・北陸地方の絶景ポイントが網羅されています。南知多町の【1】桜公園から福井高浜町の【100】音海断崖まで知らない所が一杯。 まさに愛読書で何回も何回も見ました。そして一つづつ訪れては、マーカーで消していきます。自分で★三つとか評価も記入していました。半分ぐらい塗りつぶした頃、巻頭のグラビアの写真が何ページに掲載されているのか確かめてたのです。 するとどのページにも載っていないものがあります。2Pの「倉越高原」(長野三岳村)、4Pの「夕立神パノラマパーク」(長野大鹿村)、6Pの「滝沢展望台」(浜松市)です。なら絶景100+3だ。この発見は、嬉しくちょっと得した気分。 ![]() 本をよく調べると「96年9月第一刷発行、00年9月増補版第一刷発行」と後ろに記載されています。表紙の右下にオレンジ色で「カラー増補改訂版」となっていました。その後、この本は、左の再編版が出たようです。 どうやら初版で漏れていたものを残念に思った編集者が、本文抜きで入れ込んだと考えられます。具体的な案内文が載っていなかったので長い間気づきませんでした。そこで先週、その中から「“雄大な山麓の樹海を見渡せる”倉越高原」を訪れ油木美林を歩いたわけです。 するとリンク頂いてる白影さんが『僕も「素晴らしき絶景100」を持っているのでさっそく開いてみたら…あれれ?載ってない。僕のは96年版なんですけど、山たまごさんのはもっと新しいバージョンでしょうか?』と書き込みをされたのです。という事は、白影さんは初版本を持ってられるのでしょう。 何軒か本屋さんへ調べに行ったらこの本は見つかりません。風媒社から「東海の絶景50」というのが出版されていました。 さていつも私の下心やポイントをうまく突いたコメントの書き込みを頂いている白影さんが、この9月7日にHPを閉鎖されます。単独にもかかわらず自身の歩く姿や佇む姿を写真で撮るというこだわり、精力的な山行、パワフルなユーモアなど大好きで楽しみなサイトでした。寂しくなります。いつか再登場されることを願っています。 |
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