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来る途中、いたる所で桜が咲き誇り春爛漫のポカポカ陽気です。コグルミ谷登山口や鞍掛トンネル前は、車がいっぱい。ナンバープレートも全国区です。 |
トンネルを抜け滋賀県の鞍掛橋のヘアピンカーブに昨夜仲間入りした“たたみ君GT”(左)と“たたみ君”を置き待っていてもらいます。
帰路「御池谷」をここまで降りてきたら彼らに乗り、国道306号線を一気に登山口の「大君ケ畑」に戻る計画です。 |
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国道を「鞍掛峠」から7kmほど降りてきます。「大君ケ畑」集落に出会う一番最初の家の手前が登山口です。
道の反対側に登山届けのボックスがあり、Uターンしてボックスの横の路肩に駐車します。車は1台だけ。
(9:00) |
畑の中を抜け、薄暗い杉の植林の溝道を登ります。15分ほどで支尾根に出ます。 |
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苔でコーティングされた石灰岩が出てくると嬉しくなります。『鈴鹿に来たぞ!』という充実感が沸いてきます。 |
ガイドブックには『正面の富士形の小山を避け右手に回り込む』と迷いやすい箇所を図と文章で丁寧に解説してあります。
その小山がどの程度の大きさか分からず、勘違いした小山で迷い10分ロスです。(巻頭地図?の箇所)
足幅ほどしかないこの山腹道を見落としてしまいうろうろしました。 |
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小山がありました。確かに富士形だ。右手上に進みます。
(10:00) |
この辺りで『花鳥風山』さんが、道しるべを探し見つけた赤い火の用心の標識と木に貼り付けた「鈴ケ岳」の表示がありました。
その矢印に従いさらに右に進み、ガイドブックにある溝地を渡ります。植林の斜面を適当に斜め上へ、ここがガマンのしどころ一番キツイところです。
空が見えてきたら鉄塔を求め、上に登ります。 |
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鉄塔の廻りいっぱいに咲く福寿草が『こんにちわ』と嬉しいお迎えをしてくれます。秘密の花園だ。
(10:25) |
鉄塔は展望がよく、送電線の向こうに「三国岳」が見えます。 |
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今日の福寿草は、ピカピカの花びらで元気いっぱいの新一年生のようです。 |
鉄塔から進むと低いカヤの尖った葉が、夏パンツにチクチクと刺さります。足元には石灰岩がびっしり転がりしばらくは歩きにくい。 |
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石灰岩は、どれも苔むしていてマリモのようです。足元には、鹿の糞がおびただしく見られます。しかしその主は、影も形も見えません。 |
雪渓です。アイゼンがないのでここは慎重に歩かなければ‥。 |
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これから向かう「鈴ケ岳」です。ここでご夫婦が向こうから登ってこられました。写真右下のミノガ峠から来られたそうで立ち話をしました。
私達が「鈴ケ岳」から「御池谷」を降り、“たたみ君”が待つ鞍掛橋に行く予定ですと話すと、2週間前、逆にそのコースを登ろうとしたが「御池谷」の入り口で登山道が10mほど崩壊してとても進めなかったと言われます。(巻頭地図の×印の地点)
ご夫婦に会わなかったら私達は最後の最後で帰れないところでした。命の恩人だ。今日は「茶野」の往復登山にします。 |
ご夫婦は鉄塔の福寿草のことを私達に尋ね、見に行かれました。
「茶野」頂上は、四周にワイドな眺望が楽しめ、琵琶湖方面が春霞の中に見えます。
(11:40) |
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頂上から
遠く左から「静ケ岳」・「竜ケ岳」・「釈迦ケ岳」・「御在所岳」手前に「天狗堂」そして「雨乞岳」
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少し先の草地のピークでランチです。今日は定番のラーメンライス。蛇行する国道306号線から車の音が聞こえてきます。
小鳥が私達に興味があるのか周りの木から木へ飛びまわります。鳴き声がかわいくてカメラを向けるとすぐ飛んで撮らせてくれません。
昼寝をしました。 |
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ピークから
左のでかいのが「霊仙山」・奥に「伊吹山」・さらに奥は雪の「能郷白山」
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後は来た道を戻るだけ、左は「茶野」頂上です。 |
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とても珍しい光景を目撃しました。20cmほどの2羽の鳥が、仲良くじゃれ合いながら枝から枝へ飛んでいます。
その枝に止まると頭を左右にリズミカルに振り始めました。見事に2羽の動作はシンクロしています。いわゆる求愛ダンスでしょう。
彼らの踊りは生命力に溢れ、繁殖期の過ぎた私には眩しい。私がカメラで撮ろうと木の下まで近づいても夢中で踊っています。
プロポーズ大成功だ。元気な雛を生めよ。 |
里近くの畑に着くと朝少しだった桜が、随分増量しています。私もある薄くなった部位を増量したい。登山口はすぐそこです。
(15:15) |
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鞍掛橋で待機の“たたみ君GT”と“たたみ君”を忘れてはいけません。
国道を蛇行して走り、振り返ると思い出となった「茶野」は逆光の中です。 |
クロールと登山
泳ぎが趣味だった頃、25mプールで1kmをクロールで泳いでました。40往復すればいいのですが、途中であと何往復か忘れ、泳ぎながら壁時計を見てスタート時刻から計算し割り出そうとするのですが、この簡単な計算がちっともできない。
バンドを趣味でしていた頃、曲作りを電車で立っている時や道を歩いている時に考えてもちっともできない。バスで座っていたり、布団で横になっている時には、それが泉のように湧き出てくる。
運動時や立位の時は、脳細胞に考えるための血液が廻っていかないことを体験的に知っていました。
登山をしている時、血液は重点的に足に向かっていて脳細胞の働きはかなり低いはずです。先週「棚山」で頂上を間違えたのは、偽頂上があることを前夜チェックしたのに脳細胞の働きが悪く思い出す力がなかったためだと思います。
それを防ぐには、準備時に大事なことや注意点を地図にメモすることですね。でもメモしたことを忘れたらどうしよう‥。 |