岳行ノート
明王山・城山・金比羅山
 380m・275m・383m
関市・坂祝町・各務原市

2007.12.26(水)江南12時15分発
    晴れ    13℃
往路:1時間25分 城山まで
復路:2時間40分(小休止含)


猿啄城からの絶景


 今年もあとわずか。今月は、レポをまだ1本しかあげていません。大道草も1本。10万アクセス達成の記念登山を登り納めとしたい。しつこかった風邪も治りました。

 急に厳しい登山では、体がビックリするので近郊の低山で慣らすことにします。何度も登っている明王山ですが、未踏の道を交えて周回することにしました。

 年末の連休は悪天候の予報。今日が今年のラストチャンス日。基本プランは明王山を中心にした三山巡りです。プラス“ちょっとした思いを心に抱き出発しました。

 しかし、この三山は標高確定が困難!


 教科書は、風媒社刊「こんなに楽しい岐阜の山旅100コース 美濃下」です。
駐車場周辺図



P明王山城山(猿啄城)→登山口→284mP→交差点→金比羅山→健脚の道→
(地図の追間山は、迫間山に訂正)
 ※色線は実測ではありません。
■「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)、数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平17総使、第98号)」





 午前中の所用を終え、急いで迫間不動へ走りました。車中でサンドイッチ昼食を済ませます。
(13:20)

 こんなに遅い出発は初めてです。がリュックは軽く、ウォーキングシューズで足元も軽い。日没までに山歩きを終えたい。『ゆっくり急ごう』


 鳥居を潜りこの階段を上っていきました。熱心な信者の方が大勢みえます。階段が終わり「ふどうの森」の道標からは林道歩きです。

 不動明王は、仏教の信仰対象。弘法大師が伝えた密教で、大日如来が悪魔・煩悩を降伏させるため怒りの姿に化身しています。

 不動産とは関係ないのか。
 



 登り道でひと汗かき、迫間山から来た尾根林道に出合います。そこを鋭角に右折し、さらに舗装道ウォーキング。
(13:40)
 



 やがて坂祝町猿啄城分岐の交差点に着きます。少し先の展望台(明王山)直登階段からいよいよ本格的な山登りスタート。
(13:50)

あらら、5分で明王山(ミョウオウサン)380m山頂です。お手軽に到達でき一級展望が楽しめます。
遠くに冠雪した御岳山瓢ケ岳。白影さんのノートに記帳しましょう‥『あ!』書くものがありません。
仕方ありません。これから行く城山へのルートを確認しましょう。
(13:55)

右峰の尾根を辿り、その先端ピーク(城山)に建つ猿啄城を目指します。
そこから一旦、山を降りもう一度左の峰に登り、その尾根を辿りこちらへ戻るのです。
周回タイムは2時間を予定しています。中央奥は鳩吹山、きっと今日も賑わっているでしょう。
  

 
 さて明王山からは始め急降下ですが、すぐ歩きやすい道になります。5分で緑苑団地からの合流点。

 冬休みの子供たちとすれ違い、二つの笑顔の挨拶が楽しい。さらに10分で鉄塔を潜ります。そして岩が多くなると‥
  



 気分のいい展望地です。鏡のような木曽川日本ラインが、穏やかに濃尾平野を目指しています。目を転じると‥

二山目の城山山頂には、愛される猿啄城(サルバミジョウ)が圧倒的に目立っています。
10年前の12月に坂祝町(サカホギチョウ)誕生100周年を記念して2階櫓の展望台として作られました。
ここは信仰の山で不動明王、白河神社、御岳教教会がありハイキングコースとして良く整備されています。
(14:35)
  


 そのため急斜面でも降り易くジグザグ道です。下山口まで700mの距離ですが、50mごとにある励まし看板が親切くん。

 最後に御岳教教会を抜け、鉄橋を渡れば‥

 猿啄城の駐車場に出ます。工事中の陸橋手前にこの登山口がありました。登るとパイプで出来た階段で尾根に導かれます。ここからは未踏の道です。
(15:00)

 階段から見た城山のトンネル。木曽川右岸の21号線バイパスとして、鵜沼緑苑中学校の東付近に抜けます。完成は10年近くかかりそう。
 以後登山道には、踏み跡がしっかりあります。
 


 雑木林の尾根道は、急登でないのがありがたい。最初の鉄塔を潜り登山口から20分でこの紅白鉄塔に着きます。

 展望はいいけど‥低山らしく同じ景色です。
 



 緩やかに登り284mピーク(名城山)三角点にタッチ。少し先に大岩が転がる展望地で一休みします。
(15:40)

 かなり太陽が低い。16時50分が日の入りで、1時間もありません。しかしまだ余裕はあります。往きに通った舗装道が見えました。

 道標が「坂祝町方面 山道→」となっている所に戻ってきたわけです。ここから往きは明王山へ直登しました。

 帰りは道を変え左へ林道を登ります。これが辛い。
(16:05)
 


 明王山のパラボラアンテナを後ろへ流し、さらに舗装道を下ります。左側に立つ「こんぴら山」の道標を見逃し慌てて戻りました。

 この山道を『最後の登りだ』と歯を食いしばり足の筋肉にムチを入れると‥

あらら、3分で金比羅神社。周囲が夕焼けに染まっています。
う〜む日没が近い。さらに南へ20mも行けば三山巡り完結の‥
(16:20)

 金比羅山角点をタッチ。休憩する予定でしたが太陽の落下速度に焦り、道をそのまま直進して降ります。10分ほどして方向が??。地図を見て『ぎゃー!』

 ミスです。同じ道を250m悲しき登り返し。このダメージが大きい。金比羅神社を過ぎ、目的の健脚の道に出ましたが、15分の後悔でここを左折します。



 でもいいこともありました。この山は別名夕暮金比羅山。遊歩道のような優しい登山道から夕焼けジャスト・イン・タイム。

 やがてロマンチックが去り、ダークネスが各務野に迫る。
 
 健脚の道登山口に着くと宵闇が全てを覆っています。あの駐車地から谷へ降り、沢沿いを迫間不動駐車場まで行く予定でした。
(17:00)

 ヘッドライトは持ってます。が途中で真っ暗になるのは明白です。金比羅山でミスした15分が残念‥車道で戻りましょう。

 最初に述べた“ちょっとした思い”のいい形を作りかったのですが‥ 


 駐車場に着くと案の定こんなんです。残った車は、私の一台だけ。
(17:15)

 “ちょっとした思い”‥今日は無限周回をしたかったのです。恐縮ですが、もう一度ページトップの地図を見て下さい。

 周回道がの形に見えませんか?


東海岳行
     ご報告とご挨拶
 
1.目標 

 04年12月末「山たまごの東海岳行」を始めるとき、目標を掲げました。

      @3年間は続ける
         
私は熱しやすく冷めやすいので縛りです。
     A3年後、週間400アクセスで年間2万アクセス
         
HPの教則本に2万いけば、いい線だと書いてありましたので。
     B5年で10万アクセス
         
2万アクセス×5年=10万アクセス

 いわゆる3〜5年の中期計画です。それにともなって製作方針と具体案を考えました。例えば読みやすさの工夫、定期更新、背伸びしない登山などなど‥これは沢山あり割愛します。趣味なのに会社の仕事と同じ進め方です。

 当然です、私は勤務歴30年の筋金入りサラリーマン。仕事では与えられた目標や、自分で立てた計画に向かってまい進しなければなりません。お給料を頂くためです。サラリーマンは目標を達成して当たり前、達成しなければ‥恐ろしいことになります。今までよく心の病にならなかったものです。

 どうやら普段の生活でも同様なことをやっています。例えば旅行に行くときは、経費は○○円に抑えよう。車を買うときは、購入費○○万円達成のため月々○○円積み立てをしよう。てな具合なのです。永年のサラリーマンの習性は押さえられません。

 さてアクセス数を目標にしてきましたが、12月18日に10万アクセス到達したのです。当初、掲げた目標はすべて達成し目標がなくなりました。見渡すと私はどうやらマンネリ峠に着いたようです。ここでは能力的限界や飽きという藪が待ち受けています。道に迷ってはいけない。新たな目標を作り、次のピークを目指しましょう。

 そうだ2年後に20万アクセス‥大風呂敷は、サラリーマンの悲しき強がり。でもHP(ホームページ)の目標は、達成しなくても誰にも怒られません。そこが趣味のいい所です。


2.異常値

 自慢話で恐縮です。
 
 今月19日夜10万アクセス到達御礼を表紙に掲載しました。と翌朝からすごい数の訪問者。普通一日200アクセスあると『きゃん!』と喜ぶのですが、その日は816アクセスでした。

 何があったのか夜、調べます。通販などのメールが来ていて、ヤフーからもHPサーバーの利用者向けメールレターがありました。それはジオシティーズといい確か7〜10日に一回届きます。

 その中に答があったのです。私のHPが紹介されていました。10万アクセス到達したご褒美かもしれません。メールレター1回で4サイト紹介、年間200サイトが掲載されます。380万のメンバーがいますので0.005%の確立。つまり19000サイトでひとつの割合。奇跡だ。なおメールレターの内容は次のようなものでした。

「山たまごの東海岳行」

東海地方の山々をめぐる登山記。登山途中の美しい風景はもちろん、
登山のために参考にした資料や地図を紹介しています。

【ココがマル!】本編と少し離れた話を「道草」コーナーとして上手に処理。
写真も多いですが、読んで楽しめるサイトです。


 ご存知のように私は誉められると育つタイプです。サラリーマンはめったに誉められないので充分有頂天です。しかし“子供は誉めれば伸び伸び育つ。亭主は誉めれば天狗になる。女房は誉めればズに乗る”そんな格言通りにならないように謙虚のネクタイを締めなければなりません。

E-Listバッジ ジオシティーズで紹介されると決まりでE-ListのバッチをHP表紙に取り付けました。今年プライベートでは、ついてなかったけど最後にいいカードが回って来たようです。


3.ご挨拶 

 いつも皆様、ご来訪本当にありがとうございます。07年は色々なことがあり、思うように山に行けませんでした。でも念願の10万アクセスに達したこともあり、東海岳行生活はお陰様で充実しました。さてひよこさんですが、左肩を痛めていて早く治癒させて山へ行きたいと言っています。

 年明けは、大道草(意外な沈黙の夫婦完結編)から始める予定です。岳行ノートは、おなじみ七低山一日駆けを計画しています。お時間がございましたらどうぞご訪問ください。また掲示板、一言メッセージ、メールで感想や叱咤激励をしていただけると嬉しいです。サラリーマンの務めで年間の結果をご報告させていただきます。


年間アップ数推移  岳行ノート  
 05年/岳行ノート 49回 大道草 2回 (合計 51回
 06年/岳行ノート 41回 大道草 5回 (合計 46回
 07年/岳行ノート 37回 大道草 9回 (合計 46回

 年々、岳行ノートが減少傾向です。来年は本年以上は登りたい。
 理想は岳行ノート大道草で毎週のアップです。


■07年:訪問数の多い岳行ノート(アクセス数)
 1.鳩吹山2(996) 2.石巻山(991) 3.小津権現山(962) 4.名古屋七低山(871) 5.紅葉御岳山(780)

  低山が多いのは、私の力量とシンクロしています。意外性が売りだった名古屋七低山は嬉しいです。


■07年:訪問数の少ない岳行ノート
 1.吉田山(408) 2.松尾寺山(425) 3.平山明神山(439) 4.夏焼城ケ山(480) 5.高屹山(489)

  吉田山の“父の一番長い夜”、松尾寺山の“江戸東京博物館の涙”は、私の作って良かったベスト道草です。読まれた人が少ないのが、ちょっと残念です。



 それでは皆様、どうか良いお年をお迎えください。

   ではでは‥  山たまご&ひよこ


2007.12.29/18:05