岳行ノート
於茂登岳 526m/石垣市

2008.4.18(金) 曇り  21℃ 往路:1時間15分 (小休止含)
復路:1時間15分 


宮古島を見てさらに南へ飛ぶ
(昨年訪れた右に浮かぶ来間島も懐かしい)



 都道府県を山を最低一座づつ登られる方や都道府県の最高峰を登っている方もみえます。私はそんな野望は抱きません。

 でもチャンスがあれば全部はダメでも挑戦はしたい。沖縄県の最高峰が、石垣島にあります。於茂登岳(オモトダケ)といい読み方が難しい。

 富士山は近いけど高い。この山は低いけど遠い。石垣島に行く機会がありましたので登ってみます。

 教科書は、事前に確認した多くのみなさんのHPです。
駐車場周辺図
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気象庁施設

於茂登山

ダム展望




※色線は実測ではありません。

■「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)、数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平17総使、第98号)」



16日(水)セントレアから那覇で乗り継ぎ、約5時間で石垣島に着きました。
3月末に海開きし、気温は26度で夏モードです。
でも明日から天気は悪くなるのでレンタカーを駆って景勝地巡り。


この川平湾(カビラワン)は石垣島で最高の景勝地です。沖縄県で唯一の国指定名勝地に選ばれている。
早速グラスボートに乗り、湾内を進むと船底30cmほどに珊瑚が見えます。
あまりに近いので驚きの声が出る。聖子チャンの青い珊瑚礁が本当にあることに感激しました。

クマノミを初め数えきれないお魚が珊瑚の周りを泳ぐ。ここはまさに輝く命の宝石箱です。
『胸に込み上げて来るものがあった‥ここの1000円は安い』



■島で出会った花々■  左から@ハイビスカス玉取崎/タマトリザキ)  Aテッポウユリ御神崎/ウガンザキ)  Bハイビスカス玉取崎/タマトリザキ)  Cアマリリス(ダム展望地)※C:ぴよたさんに花名感謝
 



 登山は、3日目にしました。気温は曇りなので21度です。ウオーキングシューズに小リュック一つと軽装。



 林道の植生も全然違います。ジャングルぽくっていい。やがて地道に入り気づきます。『お茶をホテルに忘れてもうた!』

 コンビニなどありません。地元の方に尋ね、商店を探して購入しました。45分のロスと若干の気温上昇。



 地道の突き当たりに5台ほどの駐車地があります。一日前に雨が降ったのですが、蒸し暑くないのが助かります。
(8:55)

 Mr.ガーミンがまったく反応しません。『圏外かな?』生い茂る原生林に入林です。
 



 後から来た作業員さん二人に抜かれ「大御岳ぬ清水」と彫られた石碑に着きました。水を供給する黒ホースが見えます。
(9:00)




 登山道は、コンクリートやブロック、プラ階段と歩きやすいように整備されています。道標もあって迷いようありません。

いつも行っている山とは違うエネルギッシュな雰囲気。
私がオイラがと積極的な植物ばかり。飲み込まれないように、活力あるフリをしましょう。
トトロの樹、ウラジロガシの巨木もダイナミック。





 小さな沢を渡るとりっぱな板根に「最後の給水ポイントです」の看板がかかっています。もう半分は来ました。
(9:40)



 前を行くひよこさんが、震え声で『ヒルがいる〜』登山道を横断中、伸びると4cmほどです。
『お主にここで逢うとは思わなかった』


 この後、立ち止まるたびにキョロキョロする私たち。
  




 さあ、頂上手前の急登です。ロープも張られ、ひと汗かきます。

■この山で出会いました。  @カラスアゲハ A琉球アサギマダラ Bコンロンカ ※ぴよたさんに感謝6/29  Cクロイワカワトンボ(石垣島西表島に生息)



 汗かきタイムも5分で終了です。すると気象庁のレーダードームが左に現れます。そしてこの分岐です。

 「左:頂上、右:ダム展望」と案内板を見て、まずは頂上へ‥
(10:10)


 県の漁業通信施設に突き当たり、左に小広場の525.5m山頂。展望はありますが、いかんせん曇りで判然としません。

 でも暑さに弱いひよこさんには、ありがたい空模様です。三角点にタッチしてダムの展望地に向かいます。
(10:12)
  


 もう一度、分岐まで戻り今度は案内板を右へ進みます。NHK無線中継所を通り抜けると先ほどの山頂が向うに見えます。

 往きに抜かれた作業員さんが、中継所でお仕事中です。ここから少し降っていくと‥
 

 手前の真栄里ダム底原ダムがNTTのアンテナ越しに望めます。晴れていれば、その向うは青い海原のはず‥

 商店で買ったサーターアンダギー(沖縄風ドーナッツ)を食べしばし歓談。帰路はピストンです。
(10:25)〜(10:55)

帰りに寄ろうと取っておいた案内板「滝→」の所から涼しげな水音に近づきます。
あっという間に着き、高さは10m弱で茶色の石肌に水の流れがすがすがしい。
(11:30)



 赤土が時々現れます。テレビで見ましたが、この土が海に流れると珊瑚礁に被害が出るそうです。

 単独の男性、若いご夫婦とすれ違いました。少し太陽が覗きだしたので彼らの頂上はラッキーかな。



 シダに見送られると間もなくスタート地点の駐車地です。今回は、海も山も楽しめていいツアーになりました。
(11:55)

 さあランチは何にしようか‥

結局、ランチは道路沿いで見つけたお店でカレーライス&コーヒー。
道路から見た気になるこの尖峰、282m野底岳
ピークまで30分ほどで登ることができるんです。

楽しみは残しておきましょう。



東海岳行
     “石垣島日記”     
      

1.予約

 石垣島行の理由は海です。今まで沖縄は、シーズンオフの冬に格安ツアーでした。ひよこさんが一度は海でシュノーケルなどしたいというので、海開き後ならいいだろうと今回来たわけです。調べると春休みとGWの間が廉価。旅行社の冬カレンダーで予約したのですが、春カレンダーを見たら同じツアーが5000円も値下げしています。

 即、申し込みなおしました。内容は朝食付ホテルと飛行機代のみ。レンタカーはネットで手配すると4日間で半額以下の11000円。これで2万円は節約できました。

2.出発

 朝5時半に家を出ます。こりゃ山より早出だ。石垣空港でレンタカー会社の人に迎えられ、ナビ付のスイフトに乗り島巡りです。この島はノンストップなら3時間で周回できます。

 その日は明るい夏空の下、精力的に5ケ所の景勝地を訪れました。薄暗くなりホテルに向かう前に夕食に立ち寄ったのが、島田紳助のお店トルムです。

 等身大の人形は、雨風でみすぼらしくなっても店頭でお客を招いています。店内には、坂東英二、松本ひとし、だちょう倶楽部等の記念写真も飾られてました。1000円の石焼ビビンバをあっちっちで食べたのです。

3.中日

 右写真、ここは日本海ではありません。天気予報は完璧に当たりました。未明まで雷鳴がとどろき、朝は雨時々曇りといった感じ。なら鍾乳洞や民俗園など雨でも大丈夫な場所で遊びます。

 夜は街でお寿司にしました。石垣島近海の魚介ネタで1580円です。大将が一つ一つ説明してくれます。『海ブドウ、シャコ貝、タカセ貝、島タコ、マグロ、マンボー、ガーラ、イラブチャー、赤マチ、ミーパイ』わかるのは四つだけ。

 その翌日、午前中にお山に登ったわけです。島を走る途中いたるところで見た放牧の石垣黒毛牛。最後の夕食は焼肉で決めようと農場経営のお店に向かいました。

 入口に美味そうなステーキと焼肉の看板。車道の両側には、草を食む牛君たち。まるでいけすのようです。ゆっくり車で入ると一頭が柵から頭を出して『ぼくを指名しないでね』と訴えている。

 若干、心苦しいけど肉の焼ける臭いを嗅げば、それどころではありません。この島の牛は、小屋飼いと違い放牧なのでストレスがないそうです。それで沢山食べるので胃も大きく美味しいお肉になります。

 満腹になってお店を出ました。ふと放牧地を見るとカップルの牛が懸命に自然交配しています。『ストレスが無いのは確かだな』
 石垣の夜は更ける。

4.離島

 レンタカーは、満タン返しです。島にはガソリンスタンドが、中心街に行かないと中々ありません。見つけたスタンドに入り『レギュラー満タン』と頼みます。従業員の兄ちゃんにお金を払いました。レシートを確認すると1リットルが、なんと驚愕の148円!!! 私は江南で1リットル120円で入れてます。

『ねえ、暫定税率は除いているの?』『もちろんでッス』
『じゃあ、下がる前はいくらだったの?』『168円ッス』
『え〜え!』『ホント、やばいッス』

確かにヤバイ!石垣島、油断なりません。

 ところで海ですが、海開きしても地元の人はこの時期、水が冷たくて泳がないそうです。やっぱり梅雨が明けてからでないと海はだめのよう。ならその時にしたのに。でもまた沖縄に来る理由が出来ました。


左より@シラサギ Aシロハラクイナ:毎日、3羽くらい道路を横切るのを見ましたが、同数のぺしゃんこになったのも道路で見ました。飛ぶのが苦手だそうですが、私が写真を撮ろうと近づくと5mほど飛んだのです。すばしこくって写真が難しい。 Bムラサキサギ Cズグロミゾゴイ(サギ)


左より@セマルハコガメ(天然記念物):彼は全速力で道路を横断していました。私は危うく轢くところでした。安全な場所へ運んでやったのですが、彼は風のように走っていたのにつかまったのでショックを受け、すねて手足を出してくれません。 A馬:牛を追う時にカーウボーイが乗るのでしょうか、よくいました。 Bヤギ:沖縄料理にあるとか? C牛とアマサギ(左:夏羽)

2008.4.23/00:40