大碓命(オオウスノミコト)を祀ったのが始まりといわれます。 登山道途中にその墓所があります。 |
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お盆休みは家庭行事もあり時間も限られます。また、燃えるような暑さとお盆の帰省渋滞をできるなら避けなければなりません。 それで近場の山で‥と考えると猿投山(サナゲヤマ)がありました。低山ですが、渓流沿いのコースもあり見どころも多く楽しく歩けます。 帰路は林道下りが長いのでたたみ君の出番です。そこで登山靴は止め、ウォーキングシューズを用意し単独で出かけました。 教科書は、メイツ出版刊「車ででかける愛知子供ハイキング」です。参考書は、風媒者刊「新こんなに楽しい愛知の130山」を見ました。 |
駐車場周辺図 [−]:縮小 [+]:拡大 |
遊歩道P ↓ 分岐点 ↓ 東口 ↓ 東の宮 ↓ △猿投山 ↓ 東の宮 ↓ 西口 (たたみ君利用) ↓ 展望台 ↓ 遊歩道P ※色線は実測ではありません。 ※緑線は林道をたたみ君で走行 ■「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)、数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平17総使、第98号)」 |
2008年8月17日(日)江南発6時50分 26℃ 晴れ、時々幸せ |
往路:1時間50分(小休止含) 復路:1時間10分 |
猿投神社に参拝し、細い林道を車で反時計回りします。その上の登山者用駐車場は、もう満車。さらに走ります。 広沢川を下り「猿投七滝遊歩道」の看板前で駐車します。案内図を確認し、虫よけスプレーを振りかけて出発です。 (8:35) |
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すぐに天然記念物菊石の保護ヘンス。花崗岩中に菊紋様ができたもので川床や岸にあるそうですが‥ 4〜8cmの大きさなので探しますが、うす暗くてよくわかりません。 |
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広沢川は、綺麗な流れで水音も涼しげ。でも登っていけば、やはり汗は出ます。 乙女滝から始まり、滝が連続するのでその都度足を止めなければいけません。 この遊歩道沿いでは、猿投七滝のうち五滝が見物できます。 |
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最後の二つ釜滝に出合い道を上がれば林道です。三叉路を右折し舗装道を上って行きます。 (9:00) |
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強まる日差しは、樹木で遮られ命拾い。やがて自然観察路の西の宮入口に着き、汗の素を補給しなければなりません。 (9:15) 注意書きに平成18年4月「クマをこの辺りで見かけた」とあります。よほど食糧難だったのでしょう。 |
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入口から木の階段、石の階段と登れば、猿投神社の西の宮です。 我が家のペラペラ屋根と違い風格のある屋根。境内からは、市街地への展望が開けていました。 さらに正面の右側にある階段を登っていきます。 (9:25) |
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すぐに大碓命(オオウスノミコト)墓の分岐です。左の石段先に石垣に守られた古墳が見えました。右が行くべき道です。 |
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やがて登山道の途中に御船石と呼ばれる巨岩です。二つの岩が船の底のよう。上ると遠くに山々が望めました。 (9:40) |
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巨岩からトラバースする道に変わります。直射日光は遮られていますが、汗で虫除けスプレーの効き目が弱くなりました。 |
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右カーブする所で3本の巨木に立ち止まります。降りてきた登山者も口を開けて高さを測る井戸杉です。 (9:50) 次の分岐に出て左折すると‥ |
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ケヤキの巨木の奥に東の宮。ここで容赦ない暑さを受け、H2Oを補給します。 空から降りてきた風と喉から降りてきた冷水、夏の思い出が心に染み込む。 『あ〜いい気持ち‥だ』エアコン漬けの身体に汗をかかせると体温調節機能が蘇ります。 (10:00) |
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そして東の宮の左側にある東海自然歩道の階段を降りました。『お!でかいカエル』登山道のカエル石が開眼しています。 山頂までに小さな分岐が2ケ所ありますが、いずれも左が楽な山腹道です。 |
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その山頂には登山者に嬉しいベンチ&テーブル。次々に登頂者が到着します。年長者の方と同席しパンで軽食をとりました。 (10:25)〜(10:55) |
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ベンチの正面に以前は無かったワイドな展望があります。 木々を切り落としこの絵を確保したそうです。御嶽山や白山まで望めるとのこと。 でも脇にある山名板が割れて板と同色の紐でくくられています。 数年前、マウンテンバイクで上って来た若者を登山者が注意しました。 腹いせに取って返し、金槌で叩き割られたのです。 それを嘆いた地元の方が、このように修繕されました。 お陰で記念写真が撮れます。 |
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さあ、汗も引いたので下山しましょう。上を見ると鳥のお屋敷があります。よく見ると入口が、かじられて広がっている。 ムササビの仕業で彼らは、別宅として利用するようです。この森は、ドングリが豊富なのだ。 |
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帰路は、分岐点から東の宮入口に向います。ツガの森の巨木や山桜の大木が立ち並び信仰の山の雰囲気を感じる。 |
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下山道は、東海自然歩道でもあり急坂の階段が降りやすい。そして東の宮の鳥居をくぐれば新しいトイレ小屋。 (11:30) 3時間以上待たせた、たたみ君に乗りました。 |
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帰り道とは逆方向の猿投山展望台まで一度下ります。たたみ君を入口で待たせ、225階段を喘ぐと広々した展望。 「素晴らしき絶景100」にも、豊田市街の向こうに知多半島や伊勢湾、鈴鹿山脈まで見えると書かれていました。 (11:40) |
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展望台からたたみ君の所に戻り、東の宮入口まで上ります。そこからは、下り一本で森を高速で駆け抜ける。 彼の働きで35分の道を10分足らずで駐車場に戻ることができました。 (12:05) |
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グリーンロード前で振り返れば思い出となった猿投山。登山者は50名ほど出合ったでしょうか。 夏でもこれほど人気があることを知らなかった。でもたたみ君のお陰で帰り道は爽快で正解でした。 帰りの高速道路が空いていれば、夕方からのファミリーイベントに充分間に合います。 |
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東海岳行 |
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“巨大野菜” |
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彼はその農村では博士と呼ばれていた。叶わない夢を追う変人としての称号である。専門の大学は出ていないが、本業の傍ら将来の地球的食糧危機に備え独学である研究をしていたからだ。それは食物を巨大化することである。一つ一つの大きさを10倍〜20倍以上にすれば、彼はそれだけでも危機に随分貢献できると考えた。 しかし果物‥例えばリンゴがカボチャの大きさになれば枝が支えきれない。穀物‥コメの一粒がソラマメくらいになれば茎は垂れてしまう。そのため彼は、研究を野菜に絞り込んだ。また単に大きくなるだけでなく、その味をキープしなければ意味がない。 10年以上の時間を注ぎ、酵素を混合した特殊な薬液を開発した。それに苗を漬け、水栽培のようにある期間育成するのだ。いろいろな野菜を試してみた。大きさは10倍だが味は10分の1になってしまったり、形が元のモノとは似つかないものになったり失敗の連続だった。しかしある野菜を育てたところ大きさが20倍、味は文句なしである。 やっと薬液に適合する野菜を見つけたのだ。さらに改良を重ね、数年後に量産化の目処も立てた。いつも支援してくれた農協の加藤さんに連絡する。『とうとう巨大野菜ができました。量産も可能です。一度見に来てください』ことの重大さに加藤さんは、すぐに跳んできた。 彼は、胸を張って農場で加藤さんを迎える。そして熟した巨大野菜の銀色ストライプマルチ畑に案内した。加藤さんの顔がみるみる変わり『ついにやったな』と言う祝福の言葉を待っていたが‥何も言ってくれない。少し間があり、加藤さんが彼の顔も見ずつぶやいた。 『これが開発した巨大野菜ですか?』 『そうです。味もいいですよ』 『これ、普通のトマトじゃないの?』 『いやいや20倍もの大きさに育ったミニトマトです』 『△×%□$&???‥』 |