岳行ノート

高鳥屋山 1398m/長野県飯田市

2008年8月22日(金)

笹の葉で休むクロヒカゲ



 今回は長野山に行こうと決めていました。いくつか候補がありましたが、展望も楽しめ歴史の味わいもある高鳥屋山(タカトヤヤマ)を選んだのです。

 コースをひねって西側の下清内路(清内路道)から登るため林道を走ると道路崩壊で通行止め。『あ〜30分のロス』

 結局、教科書通り昼神温泉から梨子野川をさかのぼりました。単独です。



 教科書は、山と渓谷社刊「名古屋周辺の山200」です。参考書は「信州山歩き地図」さんのHPを拝見させていただきました。
駐車場周辺図
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大曲りP


青木

梨子野峠

大ブナ

松沢分岐

高鳥屋山

山之神

梨子野山



大曲りP

※色線は実測ではありません。

■「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)、数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平17総使、第98号)」




2008年8月22日(金)
江南:7時10分発 23℃/曇り時々晴れ、時々爽風
往路:3時間20分(小休止含)
復路:2時間35分



 国道256号線で昼神温泉を走りました。阿知川橋の手前で昼神温泉タクシーを右に見て鋭角に左の道に進入します。

 やがて当然のごとく心細い林道。そして大曲りの進入禁止で路肩に止めました。
(10:10)



 遅い出発と通行止めロスで随分スタートが遅れています。さっそく植林地の林道をテクテク、テクテク‥

 天気も晴れ予報が外れ、曇り空です。好展望がマークになってしまった。


 やがて車両通行禁止区間が終わり、青木地区に着きます。山仕事の軽トラが沢山止まっている。

 地図を見ると飯田山本ICから5qで車で来られるようです。調査不足でした。道標に教えられ水路沿いに進みます。
(10:45)





 その水路の最終地点で沢をまたぎました。ここからやっと登山道です。
(11:00)




 斜面をジグザグに切った道は、ふかふか。森に広葉樹が多くなり、紅葉の時期は楽しめそうです。

 きゅっと詰まったタマアジサイのつぼみ。それが花火のように開けば、たちどころに蜂がしがみつきます。この淡い紫は、上品な色合いです。一方、地面ではキノコ座布団に陣取った虫がリラックスしています。。。

山腹を巻くと第一目標の梨子野峠に着き、そこは小広場になっていました。
あれあれ、もうお昼の時刻、東屋で冷たいお茶、おにぎり一個をほおばる。
(12:00)

この峠は、戦国時代の450年前に通じた伊那街道・清内路道にあります。
奥の石碑は156年前に建立、御嶽山と彫られている。私も遥拝しようとしますが雲でお姿が望めません。
右手前は船形の手洗鉢ですが、昔は干ばつの時に雨乞いでこの水をかき回す儀式をしました。


 この峠からは南の昼神温泉方面が開け、天気が良ければ南アルプスの展望もあります。
ここでゆっくりしてられません。道標で高鳥屋山までは、1qと確認できました。意外と近い。




 途中、ブナ林を抜けると梨子野山への分岐があります。その山頂には帰路、立ち寄りましょう。

 尾根道はアップダウンが少なくありがたい。でも3時間の登りは久しぶりで、膝や腰が痛い、息がきれる。30分毎に休みます。

 
 さらに尾根道を進むと松沢分岐です。清内路村の松沢からも登られるのか‥この山は結構登山ルートがあります。
(13:00)

 峠から45分歩き、ここで道標を確認すると高鳥屋山まで1.3q0.3q距離が増えている。謎だ。



 やがて展望の道となり解放感一杯。恵那山兀岳、摺古木山、安平路山など西方面が望めるはず‥霞んでなければ。

 稜線で爽やかな風に後押しされたら、もう少しで頂上だ。


 遅い頂上は誰もいません。御神木の合体槇と三角点をタッチ。ここでも御嶽山の頂が、頑固に雲を離しません。

 木のベンチで軽くランチをします。そして楽しみな展望を期待して東へ少し歩きました。
(13:30)〜(13:55)


 すると頂上下に手作りの山頂小屋があります。地元の方19名で2006年8月20日から作り9月3日に完成しました。

 中に制作過程の微笑ましい写真が掲載されています。そしてここからは、南アルプスが見えるはずですが‥

こんな具合ですので高望みはできません。

それでも飯田市街を1,000mの標高差で見降ろせます。
仙丈ケ岳、北岳、塩見岳などの南アルプス、そして運が良ければ富士山まで見えるそうです。
さて、すでに2時近くになり大休止を切り上げて下山します。




 往きに見つけられなかった山之神を探そうと立ち止まると‥何と偶然、右の登山道脇にありました。『よしっ!』

 一尺ほどの小さな石碑ですが、見つけられてとても嬉しい。
(14:10)

 カワラナデシコ、ヤマホトトギス、フシグロゼンノウなど群生はしていませんが、道々に数多く咲いています。これらの花がなかったら寂しい山歩きでした。小さな姫君に出合うとやっぱり慰められますね。すべての花々に感謝。



 そしてミズナラの大木が見えたら梨子野山分岐です。往きに、はしょったので寄ります。といっても道を覆うササ藪。
(14:48)


 2〜3分で着くはずですが、山頂表示がありません。手製の表示板が全部赤く塗られ字が見えません。謎です。
(14:50)

 三角点も見つからなく、諦めて帰ることにしました。戻る途中、ナビを確認するどうも、もう少し先だったようです。

尾根道を歩くとブナの大木が、枝を広げて歓待してくれました。
ここはヤマモミジもあるので秋は、きっと美しい道になるでしょう。
そして梨子野峠に着けばおやつの時間。脚はガタヨレです。もう少し鍛えなければいけません。
(15:10)

やっと青木の集落に着く。と、軽トラは仕事を終え帰っていました。
『こんにちは』挨拶を交わしたお爺さんは、農薬散布機を背負って畑に向かいます。
(16:00)

『駐車地までの林道歩きが長いな』と思いましたが、30分で帰着できました。
(16:30)

今日は一日晴れの予報でしたが、燃え尽きた夏が旅立ちを急いでいるようです。
曇り時々晴れ、そして時々秋の気配の高鳥屋山でした。



東海岳行
  “緊急省エネ計画”
      

 『ひゃ〜大変!8月の電気代が去年の倍になっている』とひよこさんの悲鳴。
 『うそ〜‥ホゲーッ、モゲーッ!』容赦のない請求書を見る。

 新聞によると名古屋の猛暑日は、昨年が14日間、今年は27日間と倍あり、どうやらエアコンの使い過ぎと遅くまでオリンピックをテレビ観戦したからでしょう。この機会に一度、我が家のエネルギー消費を確認してみましょう。幸いひよこさんが、領収書を保管していたので月別にエネルギー代金を表にしてみました。



 昨年の9月から今年の8月までの1年間の表です。電気・ガス・灯油とも冬が最大の消費期になります。急傾斜している8月電気代は、猛暑日が倍なので当然といえば当然です。しかし、昨年はこの半分なので異常値であることは間違いありません。このまま漫然としていてはいけない。何か我が家も対策を考えねば‥

1.電気
 12月から3月のピークの要因は、寒さと日照時間の短さだと思われます。とりあえず今冬の省エネを考えてみました。

@エアコンや電気ストーブをつけない。
 寒さ対策に山の防寒着を部屋の中で着る。それでも冬山に比べれば暖かなもの。昔はこうして、寒さをしのいだと考えましょう。シングル布団で別々に寝るのではなく、ダブル布団で人肌暖房すれば電気もいりません。‥しかしこの作戦は、きっとひよこさんに拒絶されるかも‥
A早寝、早起き
 アフリカのブッシュマンは、日が昇ったら起きて日が沈んだら寝ます。私たちも夜はテレビや電気を早めに消したら寝る。
B夏場は扇風機のみ
 家で暑ければ、パンツ1枚で過ごす。寝苦しい夜は、扇風機を回す。猛暑日が少ないことをマリア様に祈る。

2.ガス
 消費量は、比較的安定していますが、やはり1〜3月が多い。その要因は、お湯を沸かすためのエネルギーがより必要だからです。

@冬場は風呂が沸いたら全員ですぐ入る。
 一人一人別々に都合のいい時間に入っていてはダメダメ。夫婦で一緒に入れば追いだき必要なし。出たらすぐ寝る‥しかしこの作戦は、きっとひよこさんに拒絶されるかも‥

3.灯油
 今年はこれが大問題になります。昨年は18g1,656円で24ポリ購入しましたが、原油急騰の影響で2,500円になるかも知れません。

@買わない。
 これに勝るものはありません。ありったけの防寒着を押し入れからひっぱり出し、ひたすら寒さに耐える。大丈夫、江南市の家で凍傷になることはないでしょう。

 こうした総合対策を図れば、年間10万円くらいは節約できそうです。この浮かしたお金で暖かい沖縄に旅行できます。冬場は格安なので5日間くらいのツアーでも可能でしょう。‥しかしこの作戦は、きっとひよこさんに拒絶‥はされないでしょう。

 
2008.8.24(日)22.55