2008年11月9日(日) |
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漫画で描かれた宇佐美イワオ著「ふれあいウォーク東海自然歩道」の最終ページで『ヤッター!ぜんぶ歩いたゾー』と著者が叫ぶ最終到達点、それが三重・奈良の県境亀山峠です。 とても印象的なページで私はこの場所にあこがれ、何度も訪れました。三重側の薄暗い杉林を登り、峠で一気に空が開け一面のススキに大感動したものです。 ところが、まだ山登りに目覚めてない頃だったので倶留尊山(クロソヤマ)の登頂はしていません。今夏に大日ケ岳でご一緒したヒデさんと歩きます。 教科書は、山と渓谷社刊「名古屋周辺の山200」、参考書は風媒社刊「ふれあいウォーク東海自然歩道」です。 |
駐車場周辺図 [−]:縮小 [+]:拡大 |
P ↓ 迷い道 ↓ 登山口 ↓ 西浦峠 ↓ 三つ岩 ↓ △倶留尊山 (ランチ) ↓ △二本ボソ ↓ 亀山峠 ↓ 青少年自然の家 ↓ お亀池周回 ↓ 亀山峠 ↓ P ※色線は実測ではありません。 ※青線は迷い道 ■「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)、数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平17総使、第98号) |
江南:5時10分発 11℃/曇りときどき小雨、午後少し幸せ |
往路:2時間20分(小休止・道迷い含) 復路:2時間40分 |
368号線の上太郎生(カミタロウ)から複雑な道を案内標を頼りにくろそ山荘を目指します。 山荘を左に見て100mほど走ると駐車地です。ガイドブックとは、場所が異なります。 途中からの小雨は、止みましたが念のため二人ともカッパ着用で出発しました。 (9:00) |
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この山は県境にあり三重側が絶壁、奈良側はなだらかです。その山壁に奈良から乗り越えてくる雲が途切れません。 これでは頂上からの展望は、期待できません。右の鋭鋒が三つ岩で左の雲で隠れているピークが山頂です。 |
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ガイドブックの地図を見て、道標を左折し池の平湿原に向かいます。しかし、道が途中から消えました。 道標まで戻り、舗装路の東海自然歩道を行きます。15分ほどのロス。向こうからバスで来られた団体とすれ違います。 |
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登山口まで来て雨の心配がないのでカッパを脱ぎました。西浦峠まで植林の薄暗い登山道を30分以上急登です。 (9:45) ジグザグが続き、それが終わる頃‥ |
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峠に着きました。高度250mを登った努力汗がびっしょり。ポカリを飲み息を整え『行きましょうか』眼前にまたまた急坂。 (10:20) |
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尾根筋の直登りですが、数分で植林が広葉樹林に変わりました。この山の紅葉見頃期を知っていればと、くやしがる。 |
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山頂への分岐をやり過ごし、痩せ尾根を先に進むと三ツ岩891mです。ここは崖端で300mの高度感があります。 さすがに目の前の右絶壁には、植林ができなかったようで、編み込まれた秋色がタペストリーのようです。 (10:40) |
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大洞山の二峰、左:雄岳、右:雌岳が優しい女性的な山容を見せています。 06年三多気の桜満開の頃、登った思い出がもう遠い。 一旦、山頂への分岐に戻り少し降りました。 |
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鞍部になるとアセビの間を歩きます。落ち葉の彩りが、まだ鮮やかです。1週間前なら頭上を埋め尽くしていたでしょう。 |
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するとシャッターの下りた柳原林業さんの関所が現れました。入山料一般500円を用意してきましたが無人です。 (11:15) |
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小屋からトロッコレールに沿ってしばらく行きます。すると前方から話し声が聞こえてきました。 |
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そこが倶留尊山の頂上1038m標識多過ぎ。ベンチが10脚ほどあり2組の方たちが既にお食事中です。 私たちもランチします。持ってきた服を全部着ても寒い。素晴らしい展望は、白い海の下。 (11:20)〜(12:05) |
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降り出しは、岩道をロープにつかまりながら一気に高度を下げます。 鞍部から再び岩道を登ると朝すれ違った団体さんが降りてきました。 豊橋から総勢20人で来られたと言われます。 |
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すると二本ボソ996mに到着です。(看板は980m)三重側は絶壁ですが四囲が白雲で何も怖くありません。 (12:35) この先に入山料徴収小屋がありましたが、ここも無人なので絶景観望料が無料になりました。 |
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ということは今日のハイライト、ススキの曽爾高原も見えない。 『もう一回来る理由ができました』とヒデさんがつぶやく。 尾根道を降ると展望広場の看板もむなしい。 時々、霧が晴れてうっすら高原が見えるときがあります。 『雰囲気はわかったから良かったですね』と私がヒデさんを慰める。 やがて、お〜懐かしい亀山峠が先に‥ |
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すると何ということでしょう 『天は私たちを見捨てなかった』 雲と霧が飛び、高原の象徴お亀池がはっきり分かります。 池は干上がったと思っていたら中心に向かい沢のような筋が‥ 元気が残っていたら池を周回するつもりでした。 『行きましょうか』とヒデさんの笑顔。 私も高原に降りるのは、初めてなので嬉しい。 (13:15) |
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観光客で賑わう亀山峠から降ります。とりあえず赤い屋根の青少年自然の家に寄り、ヤボ用を済ませました。 (13:25) |
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そしてお亀池を時計回りに巡ります。若い人が多いのでヒデさんが驚いている。 登山服は中高年とはっきりしています。写真中央鞍部が亀山峠です。 モーターの音が聞こえます。乾燥化した池に水を注いでいるようです。 湿原?池?を復活させるのでしょうか。20分で1周したら斜面を登って‥ |
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素晴らしいススキの草原に分かれ亀山峠で県境を越えます。ここが先述した宇佐美氏が『ヤッター!』と叫んだゴールです。 東海自然歩道はこの先、大阪の「明治の森箕面国定公園」まで続いています。 明るい高原から薄暗い三重の植林地に降ります。 (14:20) |
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ジグザグと丸太の階段、敷石の道と降りて来れば登山口が眩しいほど。駐車地は100m先です。 (14:45) ヒデさんは、次は家族と高原に来たいと言いました。私も7年前、ススキの広大な海を見せたく家族を連れてきました。 ここは、そういう気持ちにさせるに十分な名勝地です。 |
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東海岳行 |
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“5mmの小癪” | |
今年の夏は猛暑でした。会社から帰宅してビールを飲めるといいのですがアルコールが駄目です。そこで食後、冷やしたカロリーゼロのコーラを氷を山盛り入れたコップに注ぐ。キンキンに冷たい。これを飲むときが、至福の瞬間です。この習慣をひと夏続けていたらお腹の調子がおかしくなりました。当たり前だ。 その症状から過敏性腸症候群だと思い。町の病院に行き薬を飲んでいたのですがなかなか良くなりません。それで大病院に行き検査をしてもらうことにしました。大腸カメラです。私は、腸が弱いので何度もこの病気になっています。だからカメラも2回目です。 検査前日からそれは始まります。朝食はお粥と実のないスープ、昼食も同じ、おやつにビスケット2枚、夕食はスープだけ。ふらふらになり栄養が脳までいかないので何もできません。そのあとが恐怖、2時間で2リットルの下剤を飲み干さなければなりません。お茶、2リットルでも難しいのに。 それは、ポカリの甘味がない物です。すると4時間後に『ピーポー』救急車がお腹の中を走ります。トイレに駆け込むこと10回。殆ど病人です。寝る前にだめ押しの下剤薬を飲みます。朝起きて体重を測ると1キロ減。これは嬉しい。でも今朝は何も食べられません。 そして病院で個室に入り、紙のトランクス(後ろに20p径の穴あき)とガウンだけになりました。『先生お願いします』小鳥のような私。台の上で横向きになると*に細く長い管が挿入されます。まな板の鯉だ。そして空気が送られ腸を膨らませます。これがつらい。『はい、力を抜いて』‥抜けません。 そして上向きに姿勢を変えます。カメラは進む。が、下行結腸から横行結腸への左折が山場です。何度か試みていますがうまくいかない。私が力を入れているからでしょう。ここで腸を突き破られたら只事では済まない。 観念して力を抜いた瞬間、曲がって進んだようです。『もう大丈夫ですよ。上行結腸の終点に着きました。顔を右に向けて画面を見てください』 私の空っぽの美しい腸筒が薄いピンクで映っています。『これから戻りながら、確認します』ときどきカシャッと写真を撮っています。『問題ないですね』良かった。 そして山場のポイントも通り抜け、S字結腸に差し掛かった時‥『おや、ポリープがあるぞ、5mmくらいですが取りましょう』ポ、ポ、ポリープ!ガックリ。 先生は手早く細い針金を管に入れています。すね足に看護師さんが20cm角のテープを張りました。針金の輪でポリープをくくり、電気で焼き切るのです。何度か試みますが中々、輪がポリープにかかりません。もう見てられません。頼むからうまくやって‥『はい、とれました。あとは空気を抜きます』 終わって外で待っていると看護師さんが来て今後のことを話します。『今日は何も食べてはいけません』『え!朝も食べてないのに昼もですか』『はい、夜は実のないスープだけです。明日から、この表にある消化のいいものを3日間食べて下さい』『分かりました』 『検査結果は、10日後判明しますので、また来院してください』ガックリの私。まさか癌では?私は残った腸の空気を*からブッポーソー、ブッポーソーと鳴いて放出しました。肩を落として会計に行きます。すると『会計は、22,810円です』『え、計算間違いでは‥』 『いえ、ポリープの切除、その精検費用、薬代でこの金額です』空腹でフラフラ。それにガックリのダブルショックで心身とも病人。それに第一そんなにお金を持ってきてないので払えません。一部を払って次の来院時に残金を払うことをお願いしました。 そして心配の10日後、結果を聞くと『良性でした。癌は通常1cmくらいの大きさですが、あなたのは5mmでした。切っておくことにこしたことはありません』『ありがとうございました』でも1年後と3年後くらいに腸カメラの検査をするように勧められました。 疑いは晴れてないのかと問うと『そういうお年頃ですし、念のためですよ』しかし、最悪の事態は避けられたのですぐにひよこさんにメールを送る。ひよこさんは子供にメールを送りました。『今日は回転寿司で祝賀会しよう』 |