岳行ノート

鳶ノ巣山・高土山 706m・583m/新城市
2009年1月27日(火)

春のはかない命-セツブン草            春の芳しい香り-蝋梅

石雲寺にて(セツブン草は日本固有種で環境省の準絶滅危惧)



 先日、ニュースで新城市石雲寺セツブン草開花を知らせていました。この花とは2002年3月藤原岳で逢って以来ご無沙汰です。行かねばなりません。

 それではと付近の山を探すと鳶ノ巣山(トビノスヤマ)がありました。ここの峠は静岡との県境で愛知県の東海自然歩道211kmの起点です。

 これは見逃せません。そしてセツブン草を見た後で裏山の高土山(コウドヤマ)にも登ります。先週に続き、またもW低山となりました。


 鳶ノ巣山の教科書は、山と渓谷社「新・分県登山ガイド 愛知県の山」高土山は風媒社刊「新こんなに楽しい愛知の130山」です。
鳶ノ巣山駐車地周辺図
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駐車地(県境峠)

登山口

三角点

△鳶ノ巣山

展望地

駐車地


※色線は実測ではありません

■「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)、数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平17総使、第98号)


江南:6時30分発  1℃
    晴れ、とこどき頬に風
往路:40分(小休止含む)
復路:45分

 早朝の路面凍結を避け高速道路を走りました。豊川ICで降り、3時間近くかけ浅川地区に到着。

 北東の鳶ノ巣山を見ます。ポンプ場と墓地がある三叉路に戻り、東海自然歩道を200mほど行くと‥


 県境の峠に着きました。愛知県の東海自然歩道起点です。冷たい風が頬に当たり、浜松へ抜けて行きます。

 静岡側の自然歩道を歩き登山口へ。
(9:30)


 道は快適、朝の光を受けた天竜杉で森林浴。水たまりには、ガチガチの氷が張っています。

人工林が切れ、晴れた空と浜松方面の名も知らぬ山並み。登山前に気分も晴れます。
そして再び杉林に入る左側に小さな登山口の道標がありました。
(9:40)


 尾根道の直登を開始するとすぐ汗ばみます。昨日間伐されたような新しい切株でひと休み。

 斜度が緩み、ほっとすると道標が「山頂→8分途中展望」と期待を抱かせます。

 
ガイドブックに「浜松、遠州灘の展望がこの一か所で」の記載。防護ネットに守られた桧が成長して展望率0%。
(10:00)

 小広場の山頂に到着。展望のご褒美はなし。北東に50m歩くと‥(10:10)〜(10:25)

 踏み跡が、二俣に分かれています。赤杭の南東尾根を急降。小ピークを登る途中‥

予想だにしなかった大展望地。逆転ホームランです。
中央の集落は、鳶ノ巣山の北にある黒沢地区です。

右方向の北東、遠く雪山が確認できますが‥山名は???
これで物足りなさが十分解消されました。
(10:35)

 小ピークから道なりに南へ降れば、下に東海自然歩道の案内板が見えます。左に寄れば下山口です。
(10:45)

 道標は「県境1.3km(25分)」 迂回路は、変化がありました。県境の駐車地から百間滝へ向かいます。
(11:10)
百間滝の場所→

 県境から15分走り、滝入口に着きました。林道から階段を下りて川へ行きます。歩いて5分で百間滝です。

 流れは幾筋にも分かれ、糸を紡ぐように一本になります。落差60m、屈指の名瀑です。流れは、大島ダムのダム湖へ‥

 朝霧湖左岸の園地でランチ。正面の鍵掛山が、次の登頂予定。湖岸道路を走ると先で工事通行止。


 戻って右岸を走ります。ところが鍵掛山への林道が12月16日まで工事で立入禁止。次案を考えねばなりません。
とりあえず宇連川沿いの151号線に出て名号石雲寺に走りました。
山寺の裏庭にセツブン草が自生しています。



平日なので駐車場は空き空きです。午後が陽がさし撮影タイム。
撮影していると、しゃがんで大きな望遠レンズで一生懸命撮っている男性。

この日の中日新聞夕刊に「足元 小さな春」とここのセツブン草の写真が掲載されました。
‥あの人だ。

記事に「例年より1週間早く、そのかれんな姿をカメラに収めようと遠方から訪れる人も」
‥私だ。

二山目は、ここの裏山の高土山に決めました。時間がなくピストンにします。
本に紹介されている石雲寺への帰路ルートで往復しますが、切ないほどの簡単記載。
まず登山口を探さなければなりません。

駐車地付近


駐車地(町道終点)

△高土山

ミニ展望

登山口

駐車地


※色線は実測ではありません

■「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)、数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平17総使、第98号)
往路:1時間(小休止含む)
   復路:45分          

 石雲寺から南西に町道を600m行き、ヘアピンカーブを上ると突当たりです。ここに車を止め、町道を戻ると‥(13:35) 

 2分で左手に小さな案内板高土山。5分歩くと左上に林道終点が見えますが、そこへ上がらず枯れ谷を登ります。


 堰堤が現れ、登山道はその右側です。6つ目の堰堤手前で右方向へトラバースします。


 大岩が見え、横を通り抜け。植林ですが、テープや案内板で間違うことはありません。
(14:00)


 中電鉄塔に出て意外な気持ち。残念ですが展望0%。鉄塔後ろの道を登ります。


 我慢の登りをこなすと待望の尾根鞍部。ここを右折し、写真奥の山頂へ向かいます。
(14:30)

 最後の急登で‥小広い山頂。三角点が雰囲気は悪くありませんが、眺望は得られません。他の道が2方向へ降っています。
(14:35)

 休憩後、鞍部まで戻ったのですが、先の明るいピークが気になり行ってみました。切株に乗ると何とか北に明神山が見えます。
(14:50)


 満足したので下山しましょう。無表情な植林ですが、時々キュ〜と風で木がしなる音がしてビビります。

杉林から抜けると梅畑。ここが一番展望がいい。
駐車地着(15:25)

今回、岳行ノートのアップが遅くなり訪問がムダになった方には、お詫び申し上げます。
実は、通信回線のチェンジとプロバイダーのチェンジでバタバタでした。
やっとのことでインターネットが使えるようになりヤレヤレ。



東海岳行
    “表情筋”  
 
 “山たまごの東海岳行”訪問者の方から今年の定点写真についてお問い合わせがありました。今年も私たちは、お正月に定点写真をいつもどおりに撮影。そしてそのページに2009年の写真を貼りました。その数日後、あることを思い出したのです。

 ネットで山のHPを閲覧していると記念写真が載っていることがあります。皆さん笑顔が素敵だ。特に女子は楽しさがこぼれるよう。定点写真も記念写真の一つ。何年か前にその写真を見ていた時、自分自身の表情の無さに気づき愕然としました。

 家族が若い頃は、子供が実に生き生きとした表情をしてます。ひよこさんもつられて笑顔。ところが私はほとんど無表情。思わず考え込みました。子供たちは、長ずるとピースサインをする。私はポケットに手を入れたり免許証写真のような姿勢しか取っていません。『思い出した!』



 昔、米国人にパスポート写真を見せてもらったことがあります。彼らは、びっくりするほど陽気な笑顔です。またテレビで老人施設の番組がありました。お年寄りは、日常で喜怒哀楽をあまり表面に出しません。ところが施設で子犬を飼うと皆さんの表情に笑顔が出るようになったのです。

 写真は、しかめっ面よりどうせなら笑顔がいい。『これはいけない』何とかしなければなりません。そこで久しぶりに自分の顔を鏡で見ると‥下瞼のたるみ、頬のたるみ、口角のダウン等々重力の影響がけたたましい。

 表情を表に出さなかったためか表情筋は、すっかり衰えていたのです。そこで私は、その当時人気があった『発掘!あるあるナントカ』で放送した何種類かの表情筋を鍛えるエクササイズをやることにしました。

 毎夜、お風呂に入るたび5分ほど時間をかけ励んだのです。1ケ月もすると会社の女子に『最近、顔が締まって若返ったよう』と言われました。効果てき面、もちろんお風呂のことは誰にも話していません。

 そうした努力のお陰で写真を撮るとき、今は笑顔が出るようになりました。

 

 さて水泳に夢中な40代のころの出来事です。私は、名古屋のレインボープールで開催されたマスターズ水泳大会に出場しました。それは年齢を5歳刻みにしてその中でタイムを競い合ういます。女子の百m平泳ぎが始まる時、私たち男子はプールサイドで並んで待っていました。

 25〜29歳、30〜34歳、35〜39歳、40〜44歳とグループごとにスタート台へ女子が立つ。何気なく見ているとグループの年齢が上がるにつれ、水着に覆われていない背中の様子が変わることに気づきました。35歳までは、背中の肌に張りがあって若いという感じがします。

 ところがそれ以上のグループでは、水泳で鍛えているので体つきはとてもシャープですが肌は明らかに変わる。これは男子にも言えることで、どうやら35歳以上で肌年齢が、中高年のグループの所属になるようです。

 自分の背中は見えない。きっとたるみきっているでしょう。そこで私はその当時人気があった『発掘!あるあるナントカ』で放送した‥う〜ん、これではきりがありません。お風呂でのぼせそうなのでこのエクササイズは諦めました。

2009.01.28(水)16:55