2009年2月21日(土) (新聞の切り抜きを持って訪れる人々に出合いました) |
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山の名付でナイス!と思うのがあります。この碁盤石山もその一つでいい名前です。ご存知だと思いますが、山名は「碁に自信があった天狗がこの山で村人と勝負をしました。 ところが負けてしまい腹立ちまぎれに碁盤をひっくり返した」という伝承話から来ています。山には多くの巨岩が転がっていてそれが碁石ということ。『どんだけ〜!』 碁盤は、縦横19本ずつ線が引かれ交点は361あります。しかし初心者用碁盤には、縦横6本のものもあり交点は36です。なら碁石の岩が少なくてもつじつまが合います。 いずれにしろ名付のセンスが素晴らしい。さて一般的には、南の東納庫登山口から出発しますが、今回は北の西納庫登山口から登り、南の登山口に降る縦走を試みます。 教科書は、奥三河名山八選「のんびり歩こう!碁盤石山コース」です。 |
駐車場周辺図 [−]:縮小 [+]:拡大 |
西納庫登山口 ↓ 木戸洞峠 ↓ △碁盤石山 ↓ 富士見岩 ↓ 碁盤石 ↓ 七尋岩 ↓ 林道出合 ↓ 胸突き坂 ↓ 東納庫登山口 ※色線は実測ではありません ■「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)、数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平17総使、第98号) |
江南:7時50分発 4℃ 晴、強い風のちタラ&白子 |
往路:25分(碁盤石山まで、小休止含む) 復路:1時間 |
三河を走るとこの広告塔を良く見かけます。関谷酒造の大吟醸「空」は、幻の酒といわれるくらい手に入らないそうです。 ところが今夜、お誘いでこれが飲めることになりました。山登り半分、酒宴半分。 |
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さて昨年4月から全線無料になった茶臼山高原道路に道の駅アグリステーションなぐらから入ります。 6.6km走ると右側に碁盤石山西納庫登山口の道標。ここにお車を止め、奥の道標から昨日の雪を踏み入山しました。 (11:10) |
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珍しく今日は、山好き仲間と一緒で単独ではないのですが、先頭を切ります。雪の道は風の道、今日は吹きまくっています。 おう!途中で天狗棚の山頂が、少し覗けたのですが大変な様子です。山頂の展望地で撮りましょう。 |
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登山道がクロスする木戸洞峠に到着。なんと山頂までもう半分以上歩きました。さらに笹分けの道を登ります。 (11:20) |
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油断しているとあっという間の登頂。碁盤石山1189mを25分、はやっ!北東の展望が楽しめます。少し枝がかぶりますが‥ (11:35) |
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茶臼山と並んでアンテナの立つ萩太郎山が見えますが、そのバックがすごい。 左より悪沢岳、赤石岳、兎岳、聖岳3013mの三角峰‥すごいと言っても登ったことありません。 しかし、ここで撮ろうと思っていた天狗棚が見えない。教訓「いいと思ったときが撮り時」‥トホホ |
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次の展望地で見えるかも‥山頂からブナ林の鞍部へ降ります。左の樹間から天狗棚が覗きましたが枝が多過ぎる。 ピークに出て、大きなアセビに囲まれた道を抜けます。低い笹を分け富士見岩の道標を見て左折すると‥ |
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3m以上の大岩の展望台、落ち着ける広場です。空で風が鳴っていてもここの草は揺れていません。 ここよりいいランチ場はない!教訓「いいと思ったら昼食」 (12:00)〜(12:45) |
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展望は180度で青空色に染まった峰々。左が明神山、中央の小屋のような形が平山明神山、すぐ右ピークが大鈴山です。 今日は富士見岩から富士山は見えませんでした。デザートを食べたら道標まで戻り、1分降ると‥ |
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大岩の転がる天狗の庭です。象のお尻のようなこの碁盤石(女岩)には、山名の謂れが載っています。 登山道にはロープが張られていました。アヤメ(5月)やマツムシ草(9月)が、その区画内で咲くのでしょう。 |
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小さな石碑があり、仏像が浮き彫りされていました。 下界の名倉集落を見守っているようです。 ということは‥下から見上げて奇岩に祈願がきますね。(ナイス!‥それほどでも) |
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そしてリョウブ・サルスベリの群落をどんどん降ります。下山オールスターズの皆さんは岳魚さん、軟弱NO3sさん、トミさんです。 |
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この辺りでよく見かける木彫りの像がありました。「奥三河名山八選」の山々にチェンソーアートの青木氏が製作されたものです。 |
その奥に進むと七尋岩の一枚岩に出合います。車一台で来た場合、ここ迄のピストンがいいでしょう。 (13:00) |
そこから1分歩き、林道を横切れば道は続きます。周りは植林となり‥ |
下の雪をよく見ると『アラレちゃんだ』Dr.スランプか!と一人突っ込み。 |
しかし急降になり『ここが登りでなくて良かった』とトミさんが一人つぶやき。そう、ここが胸突き坂ですが、階段がありがたい。 |
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やがて舗装道路が見えたら、東納庫登山口に到着します。あらかじめスペースにデポした岳魚さんのハイブリッド車に乗車。 (13:20) そして西納庫登山口の駐車地へ向かいました。 |
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国道257号線に出て振り返れば、碁盤石山の全景が望めます。左奥ピークが山頂、中央が天狗の庭のミニ石碑。 小さな祈願をしましょう。茶臼山高原道路で車を回収します。そしてほんの1km先、写真を撮れなかった天狗棚へ。 |
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ビンゴ!!!霧氷は少なくなったけど残っています。時計はもう午後2時ですが、小さな願いが叶いました。 この光景が碁盤石山から見えていたのです。道路の気温表示を見ると『ひゃー!マイナス3度』 しかもカメラを構えた面ノ木第一園地に強烈な寒風が吹きすさび1分もいられません。 そういえばこの山にも天狗が棲んでいたという言い伝えがあります。 私は、2年前この近くで天狗を見ました。茶臼山高原道路の面ノ木ビジターセンターです。 |
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今夜は、設楽町の古民家「いろりの家」でお泊りです。生活用具はあり、食糧・寝具は持参します。お一人様500円の格安別荘。 |
ストーブも風呂も薪。炭火が燃え上がれがば話も盛り上がる。タラ&白子の鍋と幻の「空」が絶品。宴は5時間も続く‥ |
翌日は、豊川インターへ向かう途中途中で「長篠の戦い」歴史散策。色々廻って新城市竹広の馬防柵に行くと‥ なんと「長篠合戦のぼりまつり(5月5日)」の火縄銃の練習に出合いました。1年に1回しか実施しないそうで1/365の確率です。 お陰で2日間の「ミカワの休日」を大轟音で締めくくることができました。 |
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東海岳行 |
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“ともだち” | |
今は“ともだち”ですが、彼との出合いはそんなに昔のことではありません。中学、高校、大学、会社と交流が長い友人に比べれば、ほんの最近からということになります。彼は一人っ子育ちですが、私は一人っ子の友人は殆どいませんでした。そう言う意味では特別です。 彼は好きなことになると自分の話を一方的に話します。それは車のことで、その話題になると喋り飽きるまで私は聞き手にまわらなければなりません。国産車の最新型はもちろん、外国車の名前をポンポン言いいますが、その知識がない私は置いてきぼりです。 それでも彼と親しくなっていったのは、明るい性格、好奇心の強さ、何事にも前向きに捉える性格が好ましかったからです。たびたび、私の住む江南市へ車で1時間かけて来る事があります。逢えば長い時間を共有しました。 そうして二人は、話をしたり食事をしたりして友情を深めていったのです。 最近のことですが、彼の家へ行く約束をしました。1ケ月前からその日を決め、きっちりカレンダーに赤ペンでしるしを付けます。その日は、たまたま他の用事が二つ後から加わったのですが、午前の時間は当然はずしました。ところが、私は人として恥ずべきことをしてしまったのです。 他の用事に気がいって彼との約束をすっかり忘れてしまいました。ケイタイがかかってきて初めてそのことに気付いたくらいです。謝罪の言葉をどれだけ言っても取り返しがつきません。友情にひびが入れば私のせいです。その日はもうどうしょうもなく、翌日お詫びに行くことを告げました。 手ぶらではいけない。とりあえずランチを一緒に食べようと思い彼の好きなマックのハンバーガーを持っていくことにします。いわゆるご機嫌取りです。そして家に入って平身低頭で謝ると彼は笑って許してくれました。二人で食べながら喋り出すとやはり車の話。でも生き生きとした顔が、好きなので喜んで聞きます。 前もって電話で伝えていたのですが、何かお詫びのしるしをと思い、一緒に買い物に出かけることにしました。あまり高いものだと彼もびっくりするので、まあ常識的な値段のものにします。そして満面笑顔の彼ともう一度家に戻りました。 しばらく話をして私に帰宅する時間がきました。『じゃ、今日は帰るわ』と言うと、いかにもガッカリして『さびしい〜』とテーブルにうつ伏すほどです。後ろ髪がひかれますが、仕方ありません。 その夜、娘から電話がかかってきました。私が娘の家に着く一時間前から、一人息子は庭に出て待っていたそうです。私が帰ってから、買ってもらったトミカの玩具で遊びながら、ずっとずっと私との今日の出来事を話し続けているという。 すると突然、妄想が始まり『もしあさ、おきたらコーナンの“じいじ”がいえにいたらどうしよう?』とかママに言う‥彼は4歳です。そうだ近々、その妄想のように彼が起きる前に行って驚かせてやろう。きっと‥ |