岳行ノート

水晶山・額堂山 467m・421m/岡崎市
2009年4月19日(日)

 山は緑の貯金箱

(右上鞍部が小安堂峠)



 先回、道草でつボイノリオ還暦コンサートを紹介しました。その模様が、4/21(火)CBCテレビ「イッポウ」で流れたのです。観客席の私が映りました。何十年振りの出演?

 マスコミといえば最近、岡崎市鳥川(トッカワ)の山々に取材が入ったそうです。私が3月登った音羽富士や今回の山が紹介されるのを心待ちしてます。

 鳥川はゲンジホタルが自生していて6月下旬になると多くの人が訪れる。その里山を巡る登山道が一部未整備だったのですが、3月末に全道開通しました。


 早速、その道を歩き未踏の水晶山・額堂山を友人のトミさんと登ります。


 教科書は、鳥川ホタルの里インフォメーションコーナーにある「鳥川ホタルの里の山歩き案内図(09.04.02版)」です。
駐車場周辺図
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@ホタルの里P

小安堂峠

△水晶山

三角点

23鉄塔

(黒線ショートカット)
22鉄塔

△水晶山

水晶岩

ふっこし峠

林道出合(タタミ君)


A林道駐車地

△額堂山

見晴場

林道駐車地

※色線は実測ではありません
※青線は車道
緑色はタタミ君

■「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)、数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平17総使、第98号)


江南:6時55分発  14℃ 晴、ときどきの弾む会話

@水晶山 往路:1時間45分(山頂まで、小休止含む)復路:1時間55分(林道出合まで)
A額堂山 往路:20分(登山口から山頂まで)     復路:15分(登山口まで)

@
 音羽蒲郡インターを下り「鳥川ホタルの里インフォメーション・センター」に到着。そこには「親切ボックス」があります。

 地区の里山案内図(A3の大判)を頂き出発です。
(9:10)





 北へ車道をしばらく歩くと登山道の道標です。ここから前方の緑を蓄えた稜線を右へ辿ります。ピークが見晴ケ丘





 鹿・猪の田畑への進入防止扉を開閉して登山口を入ります。
(9:25)





 植林をジグザグ登ると小安堂峠。そこから尾根道へ出ると右手が明るくなり‥

見晴ケ丘。緑が賑やかに、はやし立てお祭りの応援をしています。今日は白髭八柱神社の祭礼です。
集落で子供達が、はっぴを着て集合していました。こうして見ると鳥川町は、小さな盆地です。
今、ここに未来的な建造物が建設中。帰りにその工事現場へ寄ってみましょう。
(9:40)

 『やや!』神明宮への分岐手前で樹木に付けられた5本の引っかき傷を見つけました。クマさんかね?

 「昭和15年3月26日の山火事の焼けボックリです」置いてあるだけなのに無くならないことがすごい。





 峠から緩やかな登りが続きます。四合目で大岩が出てきました。そして遊山の山名があるホタルの鐘を過ぎて30分ほどで‥





 水晶山467m山頂到着。展望は樹間から望めます。辺りに転がる石は、ミクロ粒子でガラスのようにキラキラ輝いている。
(10:55)

 山頂より10m高いピークが、250mほど北にあり二等三角点が座しています。
(11:05)

 先の「中電鉄塔へ」の道標から北西に降りました。鞍部で里山案内図を確認すると進む方向が違う。案内図では道標から北東ルートです。道はありません?


 結局、鞍部で巡視路を見つけ23鉄塔へ着くことができました。爽やかランチをここでとります。
(11:25)〜(12:00)

 落ち着いてから里山案内図やガーミン君を確認します。『一つ先の22鉄塔と地図が、取り違えたのかもしれない』




 そこでランチ後、鞍部にある「三角点へ」の道標に戻り、北西正面のピークに向かいます。トミさんはショートカットの巡視路へ。
(12:10)

すると22鉄塔は、南北に大展望で里山案内図の注釈通りです。中央左奥が本宮山
案内図の中電鉄塔位置を確認していただくように関係の方にお願いしましょう。
不思議がわかったら水晶山山頂に戻ります。
(12:15)




 山頂から少し西に「水晶岩へ」の道標。急斜面を降ると高さ20m幅10mの水晶岩です。穴は、つちのこ伝説の蛇穴かな。
(12:40)

 水晶岩からそのまま南へ行き、尾根道に出合いました。そこから高野御前山を通り過ぎ、どんどん降ると林道に降り立ちます。
(13:05)

 一車線の舗装道をのんびり辿ればふっこし峠。ここを西へ降って行けば、タタミ君がいる林道出合の下山口に着きます。
(13:15)


 機嫌良く待っていたタタミ君に乗り、駐車場まで快走‥始め2kmは降りですが、残り1kmは登りとは! 10分で駐車場着。
(13:25) 

 私が車で下山口まで戻り、機嫌良く待っていたトミさんを拾う。車を進め、額堂山登山口近くのスペースに停めます。


A
 計画は、当初2山の周回。念のためのタタミ君が鉄塔探しで疲労した2人を救ってくれました。周回を止め、一山づつ登ります。

 2山目です。額堂山登山口から植林地に入りました。
(14:00)




 すぐに分岐点。正面に直登の新ルート、まだ整備途中のようですが問題ありません。ふくろはぎにゲキを飛ばします。
(14:05)





 ハーコラ・ヒーコラの額堂山421m山頂。ここは展望がありませんので少し西へ降ると‥
(14:20)

見晴らし場があります。南に少し切り開きがありますが、午後の逆光で三河湾は望めません。
さらに西へ5分降れば分岐で右の山腹道を選びます。やがて新ルートの道標に出合えば下山口は近い。
しかしこの後、お寺に寄り道するので復活ドリンクを飲まなくてはなりません。その途中、見たのは‥
(14:35)
 建造物の工事現場です。第二東名がこの鳥川を通ります。あと4年で完成、そうなると高速の車が地域の上を飛びます。

 そんな日が来ても鳥川のホタルたちよ、ライトに負けず地上で命の光を輝かせて欲しい。


東海岳行
  “黄色のカタクリ”   

 さて「ホタルの里」から音羽蒲郡インターに向かう途中、10分ほど走れば善住禅寺です。「つつじまつり」の幟が御寺まで案内してくれます。

 ところが山裾に群生する3万本のツツジは、完全に終わっていました。ここを教えていただいた岳魚さんが、1週間前の4/12に訪れた時は華々しかったようです。

 しかし、お寺の裏に広い回遊式庭園があり、1年を通じて珍しい山野草が楽しめます。ちょっとした野草植物園で今は黄花カタクリが目玉。拝観料は300円です。

1)サクラ草      2)ミヤマオダマキ      3)石楠花      4)雪餅草      5)イカリ草

山野草園に入ると『お〜!あるある』と声が出ます。説明の老住職は味わいがあり、一つ一つ丁寧です。私たちのそばでズーッと話が続き、花が好きで庭園を誇りに思うことが伝わりました。

お寺は、1270年ほど前に開かれ由緒があります。
心字池左にある洞窟は、日本最大を誇る水琴窟でキン、キンという音色が耳に届く。
水たまりには、ガマガエルのオタマジャクシが一杯。大きくなると空から猛禽類にさらわれます。

1)     2)ツルニチ草(外来種)     3)モミジ傘     4)水芭蕉     5)ヒメカイウ(姫水芭蕉)

 野花は、写真の何倍も種類があります。名札のあるものはいいのですが、無いものは後で調査が大変なので全部は撮りませんでした。

これが黄花カタクリ!!午後遅いせいか花被片がくたびれたようで反り返りが足りません。
住職の話では、沢山あったのですがウサギに食べられてしまい3輪しか残っていないとのこと。
始めて見た珍しい黄色のカタクリですが外来種です。

1)白花の九輪草   2)岩カガミ   3)4/12:ピンクがコバノミツバツツジ(写真提供:岳魚さん)


 他にも大きすぎて石屋さんで売れなかった石灯籠、亀甲模様の玄武岩などを紹介していただいた住職のお陰で楽しく廻られました。秋の紅葉もここは見どころとパンフレットに書いてあります。周囲には散策路や遊歩道もあり、みなさんもよろしかったらお出かけ下さい。
2009.04.25(土)22:00