三国山 876m/滋賀県高島市 |
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2009年6月27日(土) コアジサイ‥森の宇宙に蒼い星雲 |
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駐車地周辺図 [+]:拡大 [−]:縮小 |
黒河越P ↓ 林道登山口 ↓ アザラシ岩 ↓ 三国山湿原 ↓ 分岐 ↓ △三国山 ↓ 明王ノ禿 ↓ 分岐 ↓ 林道登山口 ↓ 黒河越P ※赤線はGPS軌跡 ※青線は林道 ■「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)、数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平17総使、第98号)」 |
江南:午前6時55分発 25℃ 晴れのち曇り、時々ナイヤガラの汗 |
往路:2時間20分 (明王ノ禿まで、小休止含) 復路:1時間20分 |
木之本ICからマキノ高原へ向かいます。県道から、ガレ場の明王ノ禿が望めました。 Y字路の道標「三国山黒河越4.5km」で左道。地道になるとやはり「工事中」看板とトラロープが道にかけてありました。 |
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ちょうど滋賀の方が来てそれを外して戻し黒河林道を進んで行きます。私も続く。通行止ではないようです。 黒河越の駐車地には、もう3台止まっていました。立派なWCもあります。「高島トレイル」の標柱から出発です。 (9:25) |
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5分も歩けば林道に出合いそこを左折。50m先に登山口がありました。しばらくはトラバースして高度を稼ぎます。 |
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木々も緑を深めた6月の山。ブナの樹林、鳥のさえずり、自然豊かな環境は素晴らしい。気分が乗ってきます。 |
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やがて尾根に登り、視界が東から南に広がりました。乗鞍岳865mの前山や左山腹に登山口付近の林道が望めます。 (9:55) 初夏の広い森を小さな人間が、振り返ると‥ |
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でかいアザラシ岩が一頭。高さ・幅5m弱、厚さ1mですが、眼と鼻に見える穴でユーモラスな命名をされました。 |
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しばらく尾根道をジグザグすると突然、木道が現れます。三国山湿原です。 (10:15) 両脇には、キンコウカ(金光花)が群生しています。5分咲きが多いようです。 雑草のように環境への適応力が高くなく、限られた場所に咲く繊細な植物です。 木道は、ほんの30mで終わりますが、この小さな湿原がよく保たれています。 |
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左)キンコウカ:花弁は2cmほどの星型で6枚 中)半透明の羽根‥蛾! 右)オトギリ草に似ているけど???最近、同定不能が多い。どうして‥ |
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沢がありました。透き通った流れにカップル?のイモリ’s。 ここにもキンコウカが咲く小湿原がありますが進入禁止でした。 |
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そして分岐を右に折れ、山頂へ向かいます。真っ直ぐ進めば明王ノ禿経由赤坂山方面です。 (10:40) |
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まず小沢を渡ると道が、右に左にカーブを描く。お陰で方向感覚が変になります。 でも1分ごとに周りの様子が変わり楽しい道です。やがて木の階段道となり‥ |
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三国山876m山頂です。タッチ・ザ・三角点。踏み石に乗れば東に展望があります。先着の方が、お食事を準備中。 私もお握り1ケをほおばります。すると5cmほどの巨大なクマ蜂が1匹威嚇しに来た。たまらず腰を上げます。 (11:00)〜(11:15) |
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分岐へ出れば南へ緩やかな降り。道にはいつもコアジサイ。この斜面は、蒲郡市「形原温泉あじさいの里」ミニ版だ。 |
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やがて見上げれば、崩れ落ちそうな花崗岩の大岩壁。かっては水晶がとれたという明王の禿です。 1年前訪れた時は、強風で吹き飛ばされそうでした。おや、いつの間にか全天が雲に覆われてる。 赤坂山は正面に見えますが、琵琶湖方面は薄ぼんやりで残念賞。 |
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団体がお食事中なので‥適当な場所に腰掛けてランチにしました。しかしこの大岩は落ちるき満々だ。 (11:50)〜(12:20) |
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さあ、下山しましょう。頭上ではヤマボウシが、あちこちで十字架型の花(総苞)を咲かせています。 花色がピンクになるとは知りませんでした。秋は葉が紅くなるので、この山は賑やかになりそうです。 |
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帰り道のゆっくりした登りは、負担になりません。 この樹木は、北方向へしなっています。若い頃、厳しい環境に適応した姿形です。 しかい低山は予想どおりの暑さ、登山服は半日でたっぷりダシを吸い込みました。 |
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やがて行く手には、谷を挟んで登山道が見えます。左の岩は、きっとカモシカ岩です。 |
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登山口からは林道で降りてみましょう。先で声がしました。3人の中高年の男女が、大きなタモを持ってチョウを追う。 (13:25) 三角紙を開いてチョウを見せていただきました。ウラジロミドリシジミの羽色は輝く青色でとても美しい。 さらに林道を進むと前方で急にガサガサという音が走りびっくり‥ |
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斜面で鹿が、緊張気味にこちらを向いています。中々立ち去りません。名残惜しいほどの美味しい物があったのか?プイッと鹿が山へ走り出したら駐車地です。今日は50人ぐらいの登山者とすれ違いました。 (13:40) 帰路FMを聞くとマイケル・ジャクソンの特集をしています。ビート・イットを聴いた時、スリラーのビデオを見た時、ムーン・ウォークに驚いた時、キレのあるダンス、輝いた高音、どれも懐かしい。 |
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東海岳行 |
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“課長の憂い” | |
貧乏学生だった私は、卒業までにアルバイトをして50を超える職種をこなしました。その中には大いに刺激を受けたり、社会勉強になったこともあります。それは仕事を通じてのもの、働く人から得たことなど様々です。 坂田さんは、地方で展開する総合スーパーの新任課長です。フローアー課長としてある店舗に転勤してきました。実直な性格で30歳前ですが独身です。課長の担当は、子供関連で玩具や文具、自転車などの商品を扱う4階でした。赴任して早速、フロアーを回り職場の人たちに挨拶しました。 玩具売場に行くと入社3年目の若手主任が『課長、今日のお昼一緒してもいいですか?』と人懐っこく話しかけます。爽やかな笑顔と腕まくりしたシャツが若々しい。『いいよ』その時刻になると主任が、勝手がわからない課長のため社員食堂を案内してくれました。 食後『お茶しましょう』と誘われ彼の後について行く。店舗近くの喫茶店に入りコーヒーを頼みます。知らない地でこういう道先案内人がいると助かるもの。主任と話すと仕事が面白くてしょうがない様子です。『課長、昨年の6月から9月まで子供用プールが売れたデータをもとに日別実績表を作成しました』 彼は指差しながら『表にその日の最高気温を重ねる。するとこの気温でプールが動き出し、この気温を突破すると爆発的に売れます。ところがこの気温まで下がるともう売れず処分しなくてはなりません。今年はこの傾向が分かっているので昨年比200%にチャレンジします』 坂田さんは、内心『自分の25歳の時よりできる』と驚いたそうです。それから毎日のように主任とお昼休憩を一緒にし、仕事以外にも趣味や家族、世間話をしました。明るい性格でユーモアもあり、いい部下に巡り合えて良かったと思いました。 主任が休みのある日、玩具売場にいき女子社員とパートさんに話かけます。『何か困ったことありますか?』とどの売場でもする質問をしました。すると2人が口を揃え『課長!ここの売場は、店舗メンテナンスのおばさんがゴミの回収に来てくれないのです。ゴミ捨ては私たちがしているんです』 彼女たち売場の人が、バックヤードに行くと接客する人がいなくなってしまします。『どうして?』『主任が大事な書類を誤ってゴミ箱に捨てたのです。翌日それに気付きゴミ箱を探してももう空っぽ。慌ててメンテのおばさんに問いただすとゴミは、前夜トラックで持ち出されていました。 それでメチャメチャおばさんを怒ったようです。勝手に持ってくなとか、どうしてくれっるんだとか。それ以来、ゴミはおばさんが片付けてくれなくなったのです』課長はそれを聞き、主任が自分の母親ほどの人に怒鳴りつけているのを想像しました。 翌日、主任と二人きりのとき女子社員から聞いたと悟られないようにそのことを注意したのです。彼に自分のしたことを考えるようにいい『君の部署のゴミが片付けられるようになったら、またお昼休憩一緒に行こう』と最後を締めました。 結局、彼は半年後に他店転勤しましたが、ゴミ箱は片付けられることはなかったそうです。この話を聞いていて良かった。社会に出ると主任のような感じの人はどこにもいました。しかし、この道草と違い現実はこういう生き方の方が出世は早いようです。どういうこっちゃ! |