丸黒山 1956m/岐阜県高山市 |
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2009年10月11日(日) 岩井谷乗越の直登階段 |
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駐車場周辺図 [−]:縮小 [+]:拡大 |
青年の家P ↓ ▲日影平山 ↓ ▲枯松平山 ↓ 休憩舎 ↓ ▲丸黒山 ↓ 休憩舎 (旧道) ↓ ブナの木平 (ショートカット) ↓ 日影峠 ↓ 青年の家P ※赤線はGPS軌跡 ■「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)、数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平17総使、第98号)」 |
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江南:午前5時35分発 12℃ 晴れ、時々下山は小登カット |
往路:3時間10分(小休止含) 復路:2時間40分 ◆歩行:5時間50分 |
飛騨清見インターから高山市を抜け、国立乗鞍青年の家駐車場着。さすが国立の施設、道はここまで2車線でした。 何はともあれ小春日和。この青空、どうですか。気温は5℃、どうでしょう。左の絵地図で登山道を確認します。 (8:30) |
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青年の家の左脇を進めば、林道に道標がありました。20分ほどの足慣らしをすれば、テンションは徐々に上昇していきます。 |
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林道終点の日影峠には、青屋牧場のゲート。その横の長い階段にいよいよ大腿四頭筋の出番です。 なお下山時は、右の牧場内からここへ出ます。 (8:50) |
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すぐ日影平山(ヒカゲダイラヤマ)1595mに到達。三等三角点にタッチしたら足を進めます。 (8:55) |
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今日は、木曜日に上陸した台風18号の紅葉への影響が心配。やがてブナの木平、気持ちのいい広場です。 太いブナの木から北の切り開きに行けば‥ (9:10) |
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『おお!』雲から頭を出しいるのは笠ケ岳2897m。 左に眼をやると薬師岳2926mが、山頂部を真っ白にして覗いています。 午後からは晴れ予報、登頂するまでには雲も退くでしょう。 |
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岩井谷乗越、ミズナラ平と登降するとコメツガに分岐案内。往きは新道で帰路はショートカットの旧道をとります。 (9:35) |
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やはり台風は、最後の輝きを放とうとした葉を容赦なく落としたようです。少し温もりのある落ち葉を踏み‥ |
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上を見ると傷んだ葉で彩る木々。けなげに感じます。私も言の葉を風に乗せ、何かを伝え‥『はくしょ〜い!え〜い』 ごちゃごちゃ止まると風で汗が冷たい。 |
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登り着けば枯松平山(カレマツダイラヤマ)1694m。この山頂も展望はありません。小腹にお菓子を入れて緩く下っていきます。 (10:15) |
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すると明るい白樺の森を抜ける道。みんな若くてスラリと細身です。 樹間から周りの様子が分かり、目指す丸黒山も見えてきました。 |
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突然ログハウス出現。枯松平休憩舎です。右端に道標があり、左手の旧道入口(下山時利用)を教えています。 (10:30) |
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次の板敷き道では、板厚10p、長さ2mに驚きました。このガンバル坂の名で急登のイメージ付けをされます。 長い階段を登ってガンバルと‥ |
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白山見晴台。白山は丸黒山とほぼ同緯度なので丁度西に‥どうしたことか遠くには雲が増量して白山残念賞。 (10:50) この小広場は、階段の踊り場でした。なぜなら‥ |
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すぐに根性坂階段。登りではアキレス腱が伸びきらないのでグーです。降りでは段差が膝に来ます。 ここにはこんな網石の労作階段もありました。 |
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尾根に出ると登山道に左下写真の池見台。不安定な岩頭に乗り、眼下に広がる五色ケ原を見ようと試みます。残念ですが木々が伸び池不見台です。でも紅葉模様は、さすがに素晴らしい。 その五色ケ原は、入山10日前までに要予約で、料金は二人だと一人2万円、6名以上で一人8800円とちょっと敷居が高い。 山頂へは、右の番号プレートが案内してくれました。1から始まり60番でゴール。数字がどこまで来たのか教えてくれます。『時計と同じ60進法だ』 |
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ということで60は、丸黒山1956m山頂です。祠と三等三角点があります。 いよいよラーメンライスの美味しい季節。ここは15名がランチしても十分の広さなのが嬉しい。 (11:45)〜(12:40) でも雲は全天を覆ってしまいました。雄大な乗鞍岳は見えませんが‥ |
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平湯峠北の輝山(テラシヤマ)2063mが望めます。 その背後、雲が厚いところに左は笠ケ岳、右は穂高岳と北アルプスの眺望があるはずでした。 登頂直前、すれ違ったご夫婦に『1時間半前なら乗鞍も見えましたよ』言われたのでちょっと残念。 |
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下山は、ショートカット道を選択します。往きの尾根道と違いアップダウンの少ない山腹道です。 ・休憩舎→旧道分岐(ピークを外します) ・岩井谷乗越→ブナの木平(時間差なし) ・日影平山手前→日影峠(景色良:左写真) 駐車場に着き、山の人から街の人へシフトを入れ、ゆっくり車を走らせます。 (15:20) |
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『オーノー!』飛騨清見インターで入ると一車線の高速は、白川方面から来た車と合流合戦。 今日、私の酸欠症は大丈夫でしたが、ここはよどんだ河のようです。更にゆっくりと走らなければ‥ 3連休のお出掛けは、しょうがありませんね。 |
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東海岳行 |
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“蜂騒動” | |
毎年9月、10月になると、どこかのテレビ局で必ずといっていいほどスズメ蜂捕獲の特集をします。襲われないための注意事項が流れました。黒い服や黒い髪は狙われやすいので白い服や白い帽子を身に着ける。匂いに敏感なので香水を付けていると危ない。 もし出合ったらしゃがんでゆっくり後退する。また「過去に一度刺された人は、もう一度刺された場合、死ぬこともある」と良く聞きます。でもこういう体質の人は、一度刺された人の10%くらいの確率ということでした。 いずれにしても山歩きで1年に何回かは遭遇しますが、幸いまだ刺されたことはありません。他の方のレポでも見たことがないのは、みなさん対処法を心得てるのでしょう。実は私は子供の頃、庭で蜂に刺されました。半端じゃない痛さで、しばらく刺された皮膚がカチカチになっていたことを覚えています。 さて現在地に住むようになったころのお話しです。会社から帰宅するとひよこさんが半ベソをかいています。わけを聞くと2階のベランダに干した布団をしまおうとした時、突然、腕に注射器で刺されたような激痛が走りました。 布団の裏にいた蜂に刺されたのです。しかし、布団を片付けなければいけません。ひよこさんは薬を塗り、もう一度ベランダにビクビクで出ます。辺りを慎重に見回すと家の角、ベランダの柱と雨樋の間に蜂がたかっています。そこには、驚くことに10cmくらいの巣があったのです。 そのことを私に訴え、何とかして欲しいと言います。仕方がありません。私は一家の大黒柱。しょうがなく気温が下がった夜中、確認のためベランダに出ました。『う〜む‥』思っていたより大きい。左上の写真で白いタオルで巣の再現をしました。当時は処置を役所へ頼むという知識がなく自分で何とかしようと決意します。 悠長に殺虫剤をスプレーして、その最中襲われてはたまりません。何とかすばやく処理できる方法はないか?私は、ひよこさんの犠牲で得た太陽の匂いがする布団に入ってあれこれ考えます。1時間近く横になっていると脳内に血液が沢山流入してきて名案が浮かびました。 『朝いつもより早く起きる!』と伝え戦いに備え眠ります。翌朝、日が登る頃起床し、厚着、頬かむりに帽子、ゴム手袋をはめ充分な防護体制‥のつもり。その間、ひよこさんが片手鍋でお湯を沸かしています。そして沸騰したお湯を手に持ち、静かに2階のベランダへ出ました。まだ気温は低い。 蜂は数匹、巣からでて止まっていますが動きはありません。片手鍋を上に持ち上げ、そ〜っと近づける。手首のスナップで一気にお湯をかけた。ジュンジュワ!湯気が立つ。『やった』と満足気に全滅した巣を確認してると‥ 突然上空に2匹のアシナガ蜂が、私に向かってきました。 鍋を振り回しながら慌てて部屋に逃げ込みました。その年はこれで片付いたのですが、翌年は右写真の2階屋根下に3cmくらいの巣ができたのです。窓からお湯が跳ぶ距離だったので同じ方法で始末しました。 また次の年、やはり巣ができました。こんどは一番高い屋根の下です。さすがにお湯かけはできません。物干し竿を手に立てて持ち、梯子に登り突いて潰しました。それ以来、蜂は我が家に飛来するのですが、諦めたのか巣は作りません。 しかし、ひよこさんは庭で蜂を見ると必ず目で後を追います。我が家に巣がないか注意は怠りません。私は安心です。そうそう「一度刺された人の10%くらいの確率」に入っていたらことなので心配な方は、お医者さんで確かめられますので是非ご確認下さい。 |