岳行ノート

南沢山・湯舟沢山 1564m・1620m/長野県阿智村

2009年10月18日(日)


湯舟沢山の山腹道
(左上の笹原を割いています)


 数日前、中日新聞に紅葉ムード満点の富士見台高原ロープウェイの広告が出ていました。そこで秋色狙いは、尾根筋のこの二山に決定です。

 ガイドブックが案内する「ふるさと村自然園」から登り、南沢山(ミナミサワヤマ)、湯舟沢山(ユフネザワヤマ)を目指しましょう。そして調子が良ければ富士見台まで辿ります。

 往きは沢ルート、下山は尾根ルートの周回プランです。今回は単独となりました。



 教科書は、風媒社刊「こんなに楽しい岐阜の山旅100コース 美濃・下」です。参考書は「ARIの山遊かわら版」さんにお世話になりました。

駐車場周辺図
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登山口P

グランド
(沢コース)



夏道分岐

分岐ベンチ

南沢山

湯舟沢山

最終ピーク
(ランチ)

分岐ベンチ

16・10分岐

登山口P

 ※赤線はGPS軌跡

■「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)、数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平17総使、第98号)」


江南:午前6時30分発  15℃
    晴れ後曇り、紅葉にありがとう
往路:2時間40分(湯舟沢山迄、小休止含、道迷い1時間除く、最終ピーク往復1時間除く)
復路:2時間00分(湯舟沢山からP迄)
◆歩行:4時間40分(道迷い・最終ピーク往復を加算すると6時間40分)


 中央道園原インターで下り、横川峠を越え256号線を北進。左の「ふるさと村自然園」入口を左折します。

 園内道路を進み、右にグランドを見て左折すると登山者用の駐車場です。20名近いパーティが準備しています。
(8::55)



 ここはキャンプ場・スポーツ施設等がある広大な総合レジャー施設。グランドの方に歩き左岸沿いを登ります。

 橋脇の標識で沢ルートを確認しました。


 舗装された道を10分ほど行くと山側にピンクテープ。そこを登ったのが運のつき。沢ルートなのに山中を彷徨1時間。

 行き止まってガーミンで勘違いと思いこみに気付きました。途中で見た「遊歩道」標識まで戻り、下へ降りると‥



 沢ルートです。写真左に堰堤が見え、左岸沿いに辿って行きます。このロスで富士見台まで行くのは難しいかな?
 
 結局、上写真の左下の道を行けば、5分足らずでここに着いたと思います。山中でひっくり返ったりヤレヤレ。
(10:10)





 左下の流れを見て行くとこんな心細い桟橋。ロープを脇に通し強度を確かめ慎重に‥木橋は3ケ所で、ここが要注意です。




 夏・冬道分岐では、夏に進み渡渉します。最後の木橋を渡り、桧林の斜面をジグザグ25分ほど登ると‥
(10:35)



 明るい鞍部。尾根ルートと沢ルートが合流しています。絵地図の沢ルートに幽歩道と落書きがありました。さもありなん。

 ここまで1時間の予定が、道迷いで倍かかっています。富士見台は諦めました。右奥の朽ちたベンチ横で休憩します。
(11:05)

10分ほど休み、尾根を避けたトラバースの道を歩き出しました。
斜度は緩く道幅もあり、のんびりと‥



『お〜お!』

上に下に右に左に彩られた空間が出現『何てこったい』

イロハモミジヒナウチワカエデ、そして日本でこの地方だけのハナノキetc‥
木が冬の寒さや乾燥から守るための紅葉システム。葉は枝から養分を断ち切られて変色します。
それを考えるとちょっと哀しい気もしますが、散り際がこれだけ美しければ見事です。



『お〜お!』


華やかな紅葉のアーケード、紅葉のカーペット。
 「メレンゲの気持ち」の清水ミチコ風に‥
『山たまごさんの素敵な感想を聞いてみたいものです』


『ウ〜ム』

『さあ、コメントは‥』

『おいしい紅葉、まいう〜』


『パクリですね』




 森から抜けると突然、笹原が広がります。すぐに南沢山1564m。写真を撮ったら先へ急ぎましょう。
(12:00)





 振り返れば南沢山の西斜面は紅葉の滝。写ってませんが左に南木曽岳、中津川市街は残念ですが霞んでいます。


 次の湯舟沢山(横川山)1620m山頂では、数組のパーティがランチや記念撮影中。1時まで行ける所まで進みましょう。
(12:35)

 岳行ノートにもありますが、05年8月に富士見台からこの山頂まで来ています。往きは、込み合っていたため、これは帰路の写真です。





 するとどんどん降っていくので帰りが心配になります。富士見台はまだ遠い。右の恵那山は逆光でシルエットだけです。

更に進むと富士見台北東斜面が近づき、ため息が出ます。
時計を見れば、あと12分で1時です。駐車場へは3時半までに戻りたい。
そろそろ紅葉散歩は、切り上げましょう。


 最終ピーク1578mに着き、南西の大きな恵那山にお別れします。ランチをしたいけど、それなりのスペースがありません。

 登山道の水平な場所で適当に座り込み、風を避けランチにしました。
(13:20)〜(13:40)


時間が足りません。早々と腰を上げ、この秋のテーマパークを去らねばなりません。
湯舟沢山に戻る時、南斜面の混迷の色は私を惑わせ、どう撮影したらいいか困ります。
‥そうして何枚撮ったでしょう。写真中央のちょっとしたピークが山頂です。



 次の南沢山を過ぎた辺りから雲が多くなってきました。あれほどきらめいた道は、くすんで人気のない商店街のように寂しい。

 でも朝、感動した光景は忘れません。

 分岐ベンチに戻りました。実は、ここの沢ルート入口には止め板があります。往きに下から上がって来た時、驚きました。謎です。

 下山は、直進して尾根ルートで。しかし、いきなり丸太階段を急登せねばなりません。
(14:50)

 このルートも紅葉があって楽しいと思ったら‥突然、雨がパラパラ『おいおい』。この16番分岐は右折。
(15:30)

 また分岐(9番)があり切株を右回りしました。するとまたまた分岐(10番)に出て右折し‥
(15:45)

 急で長い丸太階段を降りると炊事棟横へ出ます。ここを左折して園内道路を少し歩けば駐車場です。もう今は私の車だけ‥
(15:55)

 奥を見ると「駐車場使用料500円」の告知板がありました。朝は他の車で見えなかったのです。車で受付まで走りました。
管理棟受付で500円を支払い、色々と伺います。

@駐車場の使用料は、今年から徴収するようになりました。

A駐車場の告知板後ろから入られる登山道を作りました。(私が降りて来た道は急勾配でしたが、新しい道は緩やかとの事)

 分岐ベンチにあった沢ルートの止め板を尋ねます。

B今夏、そのルートを降りて来た親切な登山者にキャンプ場利用者が通るには危険だと言われ設置しました。また利用者は下山時、分岐ベンチへ来ると眼前の尾根ルートの急坂を避け、降っていく沢ルートによく入り込むことがあります。山慣れた人なら木橋に注意し自己責任で通って下さい。

C園内の遊歩道は複雑で先日その地図を作りました。ポイントの番号札がない個所は、これから設置したい。

D推奨ルートを教えて頂き、その地図のコピーをいただきました。→園内地図 

 君子危うきに近寄ら無い方には、尾根ルートのピストンをお勧めします。


東海岳行

    “岬から一年”

 さて定年岬に上陸して1年過ぎました。上陸した皆さんはいかがお過ごしでしょうか。私の場合、準備期間があったのでその思いに今のところあまり差異を感じません。しかしそこはずぼらな私、計画通りなこともあるし、全然はかどらないものもあります。

 

1.お金

 これがあってのセカンドライフです。退職する友人から『退職金どうしたの?』とダイレクトに聞かれたことがあります。悩みますよね。充分でない退職金は大切にしなければなりません。まず最低限の現金は必要です。しかし貯金は金利が悲しい。ネット関連はその中でもいいようです。

 年金で分割して受け取る方式もあります。会社に託す年金は有利ですが、ある航空会社のようになっても心配です。勤務先の将来性を見極めねばなりません。10年20年とその期間をどうするか。変動金利方式や固定金利方式がありますが、いずれにしろ元金保障が絶対条件です。虎の子でリスクを負うことはできません。

 20年間の収入と支出の年間計画を作り、今年度は毎月チェックしました。それでまずまず計画通りなのでひと安心。収入は決まっていますが、支出は思いがけないものが発生します。家の修理、慶弔、病気等など。キツキツの計画にしがちですが、余裕はもともとありません。



2.やること

 所属先がなくなることは、幼稚園以来初めてです。糸の切れた凧は、どうなるのでしょう。切れた糸をどこかに結ぶには、雇用延長をすれば大丈夫。趣味の会に入ったり、バイトをしたりする方も見えます。これである程度スケジュール表は埋められます。ところが私は無所属なのでスケジュールはガラ空き。

 家庭菜園や釣り、農業や漁業に従事し個人事業主さんになった方も結構みえます。自然の時間に所属されたわけです。『春はこうだ夏はこうだ』と何時間でも話しを聴けます。そうかというと何にも縛られず、家で日がな一日ボーッとしていることが無上の喜びだという方もいます。十人十色、人それぞれです。

 私も『辞めて何をしているの?』と良く尋ねられます。私は山登りとHP作りですからそんな時は『林業とマスコミ関係のサービス業を少々』と答えます。それに学生時代の友人が、バンドに誘ってくれ半年くらい毎週ギター練習していたのが嬉しかったですね。思いがけず音楽魂が蘇りました。



3.健康

 これが一番大事なのは誰でも知ってることです。家族が全員心身とも健やかなことが最高の財産。縞枯現象のこの身、中々そんなにうまくはいきません。私は春先、きつい風邪をひきました。そして夏には追突事故に会い、愛車は結構ぼこぼこになり1ケ月ほど入院修理。

 私もムチ打ちが一生ものになってはたまらないと外科通いしてリハビリに励んだものです。そのときMRIで腰の検査もしたのですが、何と3年前のヘルニアが消えていました。腰痛はそのお陰か少しづつ改善されています。そうそう昨年は、たまたま発見された大腸ポリープ(道草:5oの小癪)を切除しました。

 そのとき、お医者さんに一年後再検査しなさいと言われたのですが、一度できるとポリープができやすいそうです。検査ついでに胃腸と大腸にカメラを入れました。結果、何もなくひと安心です。実は内緒にしていましたが退職後、2ケ月ほどで3キロ体重が増えました。


 その原因は二つ。勤めている時は昼食をラーメン、うどん、ソバなど1品ものでした。退職すると家の昼食は、腹一杯食べるようになりました。もう一つ、会社で毎日歩いていたのが週一回の登山で歩くだけという変化。

 気付いてから改善してみたのですが簡単には落ちません。そこでレコーディングダイエットを決意します。起床後の体重値とウォーキング、ストレッチ、簡単な運動などを毎日○×で記録。そして3ケ月かけ現在やっと元に戻りました。リュックから500mlのペットボトル6本減ったので山登りは楽になります。

 最近2000m級でも酸欠にならないのはそのためかもしれません。さて勤めを辞めたら絶対やろうと夢見ていたことがあります。それは睡眠不足のない生活。ようは起きたいとき起きる。夫婦で10時過ぎまで寝ていることもあります。年間最遅起床は、13時半。最高ですね、時間の贅沢、自堕落の権化。

 

 でも明日は7時半に起きなくてはならないのに道草を作り終えた今‥0時半だ!
 すみません、誤字脱字ノーチェックでアップです。明日の午後、内容確認します。

 
2009.10..20/00:30