岳行ノート

寧比曽岳/愛知県設楽町  標高1121m
2005.5.21(土)江南6時10分発 
         晴れ 16℃ 
登り:計1時間15分(小休止含)
降り:計50分(小休止含)
 3月の「犬山セブン“プチ”マウンテンズ」で壊れた山登り初心者のトミさんが、『山に行きたい』と言ってきました。また潰れると困るのでお手軽登山を考えます。決まったのは「寧比曽岳」とその麓に広がる「裏谷原生林」のハイクをセット。頬に風を感じ、手に雲を掴まえに数千年の森を訪ねます。トミさんの復活なるか、はたまた撃沈か‥。



若葉燃ゆ 「寧比曽岳」のシロモジ


   

 段戸湖P

湿地帯
 ↓ 
自然観察路

林道WC

段戸湖P



   



寧比曽岳







■「寧比曽岳」山頂の案内板を使用
 朝早いのに猿投グリーンロード東行きの車が多く不思議です。力石インターから警備員がいます。ゴルフ場への交差点で分かりました。中京GC石野コースに宮里藍がいるのだ。

 「段戸湖」の駐車場では、釣り人やバードウォチャーが準備をしています。ここは農業用のため池でニジマスが放流されています。
 私達もストレッチをしてリュックを背負いました。
(8:40)
 トイレ横の橋を渡り、湖に沿って西へ進みます。
風も無く、寒くも暑くもなく、心をリフレッシュモードにスイッチ・オン!!
 「段戸裏谷原生林」入口には、永久不滅の大理石標識が建ち、さすが愛知県が誇る高原国定公園です。

 “数千年続く森の輪廻”とガイドブックにあります。ここからその森の自然観察路を歩きます。
(8:50)
 モミ・ツガ・ブナ・サワラ等の名札を確認しながら歩きました。樹高が30mを越す巨木が、次々と現われ壮観です。新緑ドームの中『凄いなあ‥、凄いなあ‥』とトミさんは、ボキャブラリーもなく繰り返しています。










『凄いなあ』










『す、凄いなあ』
 コアラがしがみ付いている様なコブが、どうして出来たのでしょう?
 寄り道をして湿地帯をピストンしました。
 もっともっと森を歩きたいので「五六橋」へ向かわず自然観察路へ回り道します。
 「変わった花がある」とトミさんが言うので見るとギンリョウソウ(銀竜草)です。「やったね」葉緑素を持たない色白娘を撮りあいました。








ブナの
大姉妹


紅葉は
いかほどか
 自然観察路も終り林道に出ました。ここから欲張って、遠回りの自然観察路2へ入ります。
(9:45)
 高さ2m以上のスズタケを切り開いた道とアップダウンを繰り返し、やっとトイレのある「寧比曽岳」登山口に着きました。

 東海自然歩道の標識を見ると頂上までは2時間以上かかります。寄り道・回り道で1時間半は歩いたので2人ともここから登る気力は失せてます。

 いったん車へ戻り「大多賀峠」から登ることにしました。
(10:10)
 「段戸湖」に帰って来ました。リュックを積み段戸川沿いの県道33号線を走ります。
(10:40)
 「大多賀峠」登山口に着きました。ここからは1時間チョットで登頂の最短コースです。とりあえず、おにぎりをひとつ腹に入れ出発です。
(11:20)
 峠へ向かうとすぐに案内板があり、鉄階段が急登を暗示している。40分ほど歩いてなかったので脚エンジンを再起動しても、蝶が舞うような軽快なフットワークは蘇りません。 
 この道は、東海自然歩道の恵那コースですが、薄暗い植林帯の登りがしばらく続きます。
 せっかくの休憩所ですから休憩しないわけには‥。お手軽登山と思っていたのに原生林ハイクの疲労が顔を出し、おじさん2人は『フーッ』と座る込む。
(11:45)








 剥き出しの根っこの階段が痛々しい。
 木製の休憩舎が見えたら頂上です。

 
 2003年3月2日に同じコースをひよこさんと登ったとき、頂上近くで運良く霧氷を見ました。
 切り開かれた頂上から奥三河の山並みが広がり「恵那山」も望めます。
(12:35)〜(14:00)
  ラーメンを作ろうとしたら鍋がありません。「オーマイガー!!」 

 向こうのベンチの方にお願いしたら快く貸してくださいました。珈琲も飲めないところです。本当にありがとうございました。

 ランチの後は、鳥を探したり花を写したりゆっくりとした時間を楽しみます。‥90分近く過ごしました。

頂上に咲いてました。ベニドウダン

チゴユリと虫
 帰りは早い。あっという間に登山口です。
(14:50)

駐車場からは、穏やかな山村風景が見えます。

女子ゴルフのトーナメントの終わりに合致するとまずいので少し遠回りして帰りました。
トミさんは今日の岳行に大満足ですが、明日筋肉痛にならなければ良いけど‥。


          山初め           

 1999年ひよこさんに夜、家の周りを歩くので付き合ってと言われました。‥ちなみに彼女の趣味はここ10年来ダイエットです。同じ所を歩いてては飽きるので、近場で見所がある所へ行き、そこを歩こうと提案しました。

 「お千代保稲荷」「木曽三川公園」と続き、新聞の催し物案内を見て春日井市の「西高森山」215mを歩いたのが山初めです。
 
 2000年4月「鳩吹山」に登り感動します。その思い出が心に残り、8月出来るだけ車で頂上近くまで上がり「猿投山」を登りました。その後の「伊吹山」も頂上駐車場まで車でしたが、9月犬山の「黒平山」からきちっと歩くようになります。

 それから山に傾倒していくのですが、しばらくは「座談山」「八木山」「継鹿尾山」などスーパー低山ばかりでした。2980円の登山靴で歩き「蒸れるなあ」と嘆いたり、綿のTシャツをグッショリさせ「よう汗かくなあ」と頂上で着替えたりしたものです。

 でも知らない道を走り、知らない所へ行くことが楽しくて2人で毎週のように出かけました。あの頃無知の登山者は、次の踏破はどこにするかといっぱしでした。