三国峠・芦生の森 775m/滋賀県高島市 |
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2010年6月30日(水) 栃の木平でランチ |
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「ジオンと山歩記」さんから高島トレイルの「三国峠〜終点」コースをお誘いいただきました。当日、道の駅「くつき新本陣」で待ち合わせると緊急連絡。 ジオンさんが、体調不良でトレイル踏破に参加できなくなりました。企画者を差し置いて高島トレイルを歩いてしまうことは忍びないと皆さんの言葉。 鳩首会議を開き、そのコースは中止し、三国峠から芦生の森を周回することにしました。 教科書は、山と渓谷社刊「関西周辺の山250(改訂版)」です。 |
<駐車地> [-]広域図、[+]詳細図、ドラッグスクロールで移動 |
生杉休憩所P 登山口 ↓ ▲三国峠 ↓ 枕谷 ↓ 中山神社 ↓ 長治谷作業所 ↓ 下谷カツラ保存木 ↓ 杉保存木 ↓ トチノキ平保存林 ↓ 中山神社 ↓ 地蔵峠 ↓ 生杉休憩所P ※赤線はGPS軌跡 ■「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)、数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平17総使、第98号)」 |
江 南:午前5時50分発 23℃ 曇りのち晴れ 待合せ場(くちき本陣):午前7時20分着 |
往:2時間55分(まで以下、小休止含) 復:1時間40分 ◆所要時間:4時間35分 |
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道の駅「くつき新本陣」から27km、道を間違えたりして1時間かけ生杉(オイスギ)ブナ原生林の登山口に到着しました。 休憩所、トイレの設備があり準備をしたら出発です。 (9:35) |
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入口の谷は、緑の流れが落ちてくるよう。この右斜面から登り始めます。 |
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急登をジグザグと登って尾根に出ると勾配は緩みました。ブナの根元にオオイワカガミの葉。 |
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三国峠は、名前では峠ですが三等三角点776m山頂です。西の朽木能家地区の792mピークが、曇り空に望めました。 (10:15) |
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山頂から南へ降りると右カーブの山腹道になります。5分もすれば、この枕谷源流の二俣に着き、ここから右手の谷へ。 (10:25) |
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ブナの巨木。Kおじさんが斜面で滑るハプニングもありました。やがて底に降り沢沿いを歩けば杉が植林された平地です。 昔はここまで人が入っていたのがわかります。 |
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その営みの証しの中山神社。参道の丸太の輪切り転木がヌルヌルで、Kおじさんが滑って転ぶハプニングもありました。 (11:00) |
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数分で由良川の源流部上谷からの流れを渡る丸太橋。慎重に渡れば林道になります。 |
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長治谷作業所の後ろへ廻ると‥ (11:20) |
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モリアオガエルの卵塊が樹の枝ぶら下がり‥ |
下の水溜りには太ったイモリとオタマジャクシ。 |
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上谷と下谷の合流点で川へ降りますが、水量が多く渡れません。結局、林道を歩いて下谷の流れを遡ります。 |
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しばらく行くと川に降りられる道を見つけました。川辺に降りたり登ったりしてこのルートは歩くようです。 |
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そしてカツラ保存木到達「胸高直径3.4m 樹高38.5m 樹冠30.5m×25.5m」の看板があります。 この「下谷の大桂」の幹周は、9.95mと研究林内で一番の巨木です。記念写真を撮りまくりました。 (12:00) |
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川沿いを少し歩くと林道への昇り口があります。さらに林道を遡ると‥ |
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道脇に杉の巨木。看板はありませんが直径1m以上あるでしょう。枝が下向きの逆さ杉↓も並んでいます。 (12:10) |
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お腹が空いてきました。でももう一か所見所があるので我慢して歩きます。 「トチノキ平保存林」の看板があり、降りて行くとトチノキの巨木が何本も群生しています。 これが一番大きく、枝にシダが共生しているのがすごい。この前で記念写真を取りました。 (12:30) |
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そして川の近くでランチします。(TOP写真)。対岸のトチノキの下から絶え間なく滝のように流れが落ちています。 (12:40)〜(13:20) |
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帰路は、感じないほどの緩い登り道。中山神社を過ぎた先に地蔵峠への分岐があります。向こうの谷を5分ほど登ると‥ (14:25) |
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林道ゲートがあり、越えれば地蔵峠で高島トレイルのポイントです。 (14:25) |
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そこの展望地からは、晴れ上がった空と北東の朽木地区の山並みが望めました。 少し歩くと道端から出てきたシマヘビが驚いて横切ります。口に小さなカエルを咥え崖に消えました。 長い林道もお喋りすれば時間が短く感じます。そしてチェーンの車止めの先に駐車地です。 (15:00) 乱丸&のこさん、みれさん、鈴木さん、ドルフィーさん、Kおじさん、和たんさん、福ちゃん、長さん 皆さんお世話になりました。 |
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※芦生の森(芦生研究林)は、三国峠・地蔵峠に掲示は見当たりませんでしたが、以下のように滋賀県側から入林禁止になっていました。 芦生研究林は京都大学が、教育・研究を目的として管理運営を行っています。山歩き等の一般の方の入林は目的外利用になり基本的に禁止しています。しかし、入林を希望される方は 利用申請 を事務所および事務所構内で行う事で徒歩での入林については許可しています。 しかしながら貴重な森林を形成している由良川源流域は、野生生物による食害と病虫害、入林者の増加に伴う歩道(周辺)の拡大と踏み固めにより、森林の荒廃が急速に進行しています。加えて入林者の事故や遭難も発生しております。 このような状況を少しでも改善するため、2006年6月より地蔵峠方面(三国峠含む)からの入林を禁止しています。芦生研究林への入り口は京都府南丹市美山町芦生事務所構内に限らせていただきます。なお、教育や研究等で入林の必要がある方は、研究林事務所にて手続きを行って下さい。
※ウィキペディア:「2006年からは高島市側からの入林を原則禁止するなどの措置をとった。ただ、歴史的な経過から高島市側からの入林を完全にシャットアウトすることは困難であり、2007年には三国峠からのコースに限って入林できるようになっている(5月10日の中山神社の例祭日に針畑郷の人々と研究林の職員がともに入山してお祭をしている)」 それで掲示がなかったのかどうかはわかりませんが、入林可否は事前にご確認ください。なお高島トレイルは県境を歩きますが、私が歩いた箇所にはトレイルの道標が設置されていました。 |
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東海岳行 |