2010年9月18日(土) 白鳥神社花祭舞庭天井絵 国重要無形文化財「花祭」は、毎年1月2日13時〜3日4時に舞や神事が夜を徹して行われます。 平成16年4月、中国水墨画の大家による作品です。竜が檻の中にいるように見えます。 |
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いつも訪問いただいているMさんからメールをいただきました。“岳行ノートにある竜頭山を登り小竜頭から「ただごとではない眺望」を自分の目で確かめました” 長野山が続いていたので愛知山のお話しは新鮮です。それではと奥三河で未踏の白鳥山(シラトリヤマ)と大峠(オオトウゲ)のW登山を計画します。 我が家から奥三河へは随分便利になりました。長久手インターができ、猿投グリーンロードの複線化、足助バイパスの完成と快適。足助町から続く道も好きです。 クネる道もそれほど狭くなく、緑の山と川、点在する集落、整えられた田畑‥と登る前から気分のいいドライブが続きます。暑さが和らいだ三連休の初日に出かけました。 教科書は、山と渓谷刊「新・分県登山ガイド 愛知県の山」です。55山のうち残り20山、全山登ろうか。 |
<駐車地> [-]広域図、[+]詳細図、ドラッグスクロールで移動 |
花祭舞庭下駐車場 ↓ 白鳥神社 ↓ 里見平 ↓ △最高点 ↓ ▲白鳥山 ↓ 富士見岩 ↓ 仏岩 ↓ 白鳥神社 ↓ 花祭舞庭下駐車場 ※赤線はGPS軌跡 最高点付近の■×3は展望岩 ■「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)、数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平17総使、第98号)」 |
江 南:午前6時40分発 21℃晴れ 駐車場:午前9時00分着 21℃晴れ時々曇り |
往:1時間15分(以下、小休止含) 復:1時間05分 ◆所要時間:2時間20分 |
県道427号線で設楽町津具(ツグ)に入り、白鳥神社に上がる道を左折します。墓地の反対、左側に駐車場があります。奥の階段を登ってスタート。 (9:15) |
その上が、花祭が行われる舞庭(マイド)でした。車道を行かず、写真右から薬師堂を経て小さな赤い橋を渡ります。石段の参道を登ると‥ |
白鳥神社が見えてきました。階段を上がると本殿の右手に登山道入口のプレート。その横にWCがあります。 (9:25) |
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歩きだすとすぐ分岐です。左に進み時計回りの周回にします。ほんの小沢を渡り、右カーブすると、この尾根道です。 踊り場のような植林地の里見平で給水休憩。瑞々しさが戻ったら雑木林に変わった岩尾根を登ります。 (9:45) |
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左に明るい岩場があり覗くと崖で、視界が一気に開けました。 左端に津具の集落、その上の尖峰が古町高山1055m。右に碁盤石山1189m、井山1195mと続き 中央右に台地状の天狗棚1240mと充分の眺望。表示が見当たらなくここが水晶岩か屏風岩か不明です。 (10:05) |
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さて968mの山頂は『どこかい』と往ったり来たり探します。ガイドブックと同じ景色、北に切れ落ちた岩場がありました。 山名板が無いけどここでしょう。樹間から茶臼山1415mと萩太郎山1358mがふたコブで見えます。 (10:15) |
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少し降ると今度は右に枝道があり、そこを行くとすぐ南方向への大展望。ここが帝岩(ミカドイワ)でしょう。 下山後は、2山目として左の紅白鉄塔から右へ登り、尖った峰の大峠954mを目指します。 右端奥でギザギザしているのは平山明神山970mです。 |
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しばらく降ると愛知県の環境保全地区の大看板がありその下に山名板がありました。 山頂はここへ移転したようです。その後ろには昔、雨乞い神事をした小さな池があります。 (10:30) |
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池から踏み跡を東へ辿ると2分で富士見岩の展望地です。今日は富士山は見えません。津具川の流れが見えます。 山頂へ戻り南道で下山です。 |
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その道は完全な山道。こんな岩場を降りたり蝙蝠岩、仏岩などの展望地もあり道中の楽しみがあります。 細かくジグザグするのでテープを探しながら歩きました。こちらを登りにした方が道がわかりやすいかもしれません。 |
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やがて丸太階段になり、大きな栃の古木が現れると分岐はすぐそこです。 |
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白鳥神社に戻るとここのご神木ヒノキも大きく樹齢推定700年、胸高囲3.3m、樹高31.2m。 (11:25) 途中、お掃除をされていたお婆さんと少し立ち話。里ではコンバインが働いています。そして駐車場に帰着したら2山目へ‥ (11:35) |
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<林道進入口> [-]広域図、[+]詳細図、ドラッグスクロールで移動 駐車地→登山口→真久峠→峠登山口→展望地→ ▲大峠→真久峠→駐車地 往:1時間15分(以下、小休止含) 復:1時間00分 ◆所要時間:2時間15分 |
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白鳥山から津具川を渡り、T字路を左折すると1kmほどでこの変則十字路に出ます。右折して林道へ進入。坂の上に墓地が見えます。 |
登山口を確かめ、先の路肩に方向転換して駐車しました。進入口から600m地点です。ここで車中ランチしてからスタート。(12:20) |
150mほどで大峠登山口のプレートがあり、草藪の道に入りました。 |
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すぐ右に沢を見る歩きとなります。昔の峠越えの道で幅広です。2け所、はっきりとしたショートカット道があり、利用しました。 |
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一汗かくと真久峠(マキュウ)。石仏は文化八年の彫字、200年前です。峠を東に行ってみると回り込んできた林道にすぐ出合ます。 その峠登山口からだと1分もかからず真久峠で楽ちんです。それを確かめたら峠から南へ登り、山頂へ向います。 (12:45) |
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5分で午前に白鳥山から見た鉄塔です。ススキ越しに津具の田園風景の眺望。 左が碁盤石山1189m、中央は天狗棚1240mです。 今日は、もう針が降るような日差しではありません。送電線が深くたるみ遅い夏が逝きます。 (12:50)) |
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尾根道の急登が終わると平坦道。途中、東側が防火帯のように切り開かれ、遠く日本ケ塚山1107mが覗いてます。 (13:20) |
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その先でピークを避けた西側のトラバース。 尾根に戻ると足元で励ましの言葉をいただき‥。 |
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10分で三等三角点山頂です。展望は全く望めません。道はさらに南へ続いていますが、深追いせず下山します。 (13:35) |
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鉄塔手前の樹間から白鳥山が現れ、これだけでわ〜っと嬉しくなりました。 このW登山はピークハントの目的もありますが、両山を互いに見えたことがとてもいい。 右奥に萩太郎山1358mの鉄塔群が微かに見えます。 (14:15) 一度通った道は時間も早い。駐車地に着いたら、また好きな道を走って大好きなおうちへ帰りましょう。 (14:45) |
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東海岳行 |
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“ソフトボール大会” | |
小学6年生の時、全校で通学団対抗のソフトボール大会が行われることになりました。選手はそれぞれの通学団が、自らで選んでよいとのこと。どこも基本的には6年生と5年生が対象です。ある朝、いつも集合する広い空き地で選択会をしました。一人づつバッティングをします。 私は、走ることがそこそこ得意で学級では2、3番くらい。だから運動会の徒競走やリレーは、6年間胸躍るものでした。しかし眼鏡を掛けていたのでソフトボールは苦手。ショートバンドやフライを取るのが怖いのです。でもキャッチボールやバットを振るくらいはできます。 私の番がきてピッチャーがいい球を投げてきました。思いっきりバットを振ると「スコ〜ン」よく飛んで反対側で選抜会をする別の通学団の中まで届いたのです。二球目もいい球が来てまたジャストミート、同じくらい飛びました。 一番遠くまで飛ばしたのが私。皆は驚き私も驚きなんと四番バッターを指名されました。ところが連日、下校後練習をしたのですが、あの奇跡のバッティングは再現できず、打順は7番まで降格させられました。守備も5年生より下手で球の飛んでこないライトを守らされます。 日曜日、小学校に集まりトーナメント形式で大会は始まりました。一回戦、私は精彩を欠くというか実力どおり守備ではフライをバンザイして球を後逸、打撃でもキャッチャーフライと三振と役に立ちません。相手チームのバッターがバンドをして一塁セーフになったのを見て私は気するところがありました。 2点のリードを許して最終回、相手のエラーもありツーアウト一二塁のチャンス。バッターはよりによって私です。仲間が何か大声で私に声をかけていますが、ドキドキでそれどころではありません。一球目は見送り、二球目俊足を生かしてバントをしてみよう‥ バントはボールがバットに当たった瞬間、バットを少し引き球の勢いを殺したゴロを野手のいない場所に転がします。当時そんな知識は全く持っていません。見よう見まねで私はバットをボールに当てたと言うか、ちょこんと振ったのです。球は勢いよくちょうどいい具合にピッチャー前に転がりました。 どんな俊足でも間に合わない余裕の一塁アウト、ゲームセットです。期待していたのに中途半端な振りを見た皆は、私に声も掛けません。帰り道、私も無言でした。あの時思いっきり振ればよかったのに‥頭の中は後悔がよぎる。この事件はトラウマとなりました。 そして少しばかり得意なものがあっても自分は結局、中途半端だという思いに捕われます。中学、高校、大学とそのことは忘れません。でも大人になると「中途半端だけど得意なものがあるだけ良し」と逆に思うようにすることにしました。するとそれを大事にするようになっていきます。 ギターは弾けますがリードギターはできずコード゙だけです。それは変わらないけど毎日弾いています。40歳から始めた水泳は、泳げるけど早くはありません。今もプールで泳いでいます。登山は大好きですが、健脚でなくロングコースは苦手、小屋泊して2日連続で歩くことは試みません。毎週のように山は楽しんでいます。 これからも中途半端だけど、ちょっと得意なことを増やしていければいいと。 ウ〜ム、やはり最後は中途半端な終わり方だ! |