2010年9月25日(土) キノコは森の子 カバイロツルタケ (段戸山) |
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今週もマルチ登山で段戸山(ダントサン)・岩岳(イワタケ)に決定。二冊のガイドブックでコースを確認すると気になる点がいくつかあります。 例えば段戸山の展望は?本により下山口が異なるけど?また二山とも道が「分かりにくい」「踏み跡はない」箇所があるようですが、どの程度でしょうか? プランは駒ヶ原山荘付近に駐車し、そこを起点に二山を登ることにしました。現地でガイドブックの疑問点をチェックしましょう。 教科書は山と渓谷刊「新・分県登山ガイド 愛知県の山」、参考書は風媒社刊「新こんなに楽しい愛知の130山」です。 |
<駐車地> [-]広域図、[+]詳細図、ドラッグスクロールで移動 |
空き地駐車地 ↓ 林道登山口 ↓ ▲段戸山 ↓ 駒ヶ原登山口 ↓ 空き地駐車場 ※赤線はGPS軌跡 ■「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)、数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平17総使、第98号)」 |
江 南:午前7時15分発 18℃晴れ 駐車地:午前9時45分着 18℃晴れ時々曇り |
往:0時間45分(以下、小休止含) 復:1時間00分 ◆所要時間:1時間45分 |
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足助バイパスから国道153号線を走り、伊勢神トンネルを抜けます。ヘアピンカーブに「段戸山牧場2.3km」の大看板。 牧場内の綺麗な道路から黒田貯水池が見えます。そこに流れ込む黒田川を遡るとやがて道路は未舗装に。 |
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岩岳橋を渡るとこの橋から旧林道と分岐する新林道(二車線)は造成中で通行止、左の空き地に駐車しました。 今朝採れたての元気をリュックに入れ、奥に続く川沿いの旧林道(一車線)を歩いていきます。 (10:10) |
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黒田川は澄み切った滑床の渓流です。やがて右に登山口の道標があり、植林地に踏み込むと‥ (10:25) |
2分で造成中の林道に出合います。向こうに登山口の道標が見え、そこから左へ登りました。 |
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踏み跡は明瞭で沢を渡る時も赤テープが教えてくれます。しばらくは沢沿いの緩やかな登りです。 チェック1:教科書に「道がわかりにくい」-それほどではありません。 丸太橋を渡ると登山道は一気に上を目指し急登になります。 |
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稜線が明るくなり、ポンと傾斜がない地点に出ました。 左の木の根元に古い道標。右折してちょっと笹藪ですが、広葉樹の雑木林を行くと‥ (10:55) |
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あっさり二等三角点山頂です。チェック2:教科書の「東の方向はさえぎるものがまったくない」と期待の展望は? (11:00) |
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切り開きへ行くと‥誇った展望は東北方向にこれで精一杯です。 教科書のガイドブックは発行から4年が過ぎ樹木が順調に伸びたようです。 左:葉に隠れた大川入山1908m、右:蛇峠山1664m |
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山頂を後に尾根の一本道を下山します。広葉樹が1032mピーク手前でヒノキ林になり、振り返ると段戸山がもう遠い。 ここは西に開け寧比曽岳1121m、や猿投山629mが樹間から望めます。 (11:25) |
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ピークから一気に降ると駒ヶ原登山口が下に見えてきました。コンクリート橋を渡り、右折して車道を歩きます。 (11:45) チェック3:下山口は教科書とおりで参考書の駒ヶ原山荘付近には下山しません。おそらく参考書地図表記のミスと思われます。 |
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5分ほど歩くと駒ヶ原山荘前の駐車地。チェック4:当初プランはここに駐車予定でしたが、この掲示版で駐車地を変更しました。この先で岩岳進入口を確認。 |
チェック5:参考書どおり「赤茶けたゲート」があります。でも「関係者以外立ち入り禁止」のプレート。コースを変更しましょう。駐車地着(12:00) |
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国道の湯谷老人憩いの家から西へ向かうと諏訪神社に突き当たりました。右へ車を走らせ巡視路入口を確認し、その100mほど先の‥ |
路肩に駐車します。段戸山から約20分、リュックに入った元気はまだ大丈夫、出発。 (12:45) |
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確認した巡視路入口は、まるで草のトンネル。すぐ草のU字谷になり鉄塔を目指します。10分ほどで杉林の登りです。 |
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沢沿いの道を行き、丸太橋を渡ると尾根を目指す道になります。数分で尾根が見え75鉄塔に着くと‥ |
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そこは東に開けた展望地。 碁盤石山1189mを背にした西納庫(ニシナグラ)の集落が穏やかです。 (13:05) |
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道に戻り、高度を稼ぐ登りを続けます。明るい北尾根に上がると杭(下写真)がありました。いい道が右へと続いていますが‥ (13:20) ここは左の笹藪に入ります。コンクリートの基礎を右に見て笹を分けると広い尾根に出ました。 |
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稜線までは、はっきりした道です。その先から踏み跡は薄くなり尾根芯を逃さないよう登ります。5分ほどで960mピーク。 (13:35) この倒れたコンクリート杭の先で尾根が二俣になるので右へ降ります。右カーブの尾根は西向きになりました。 |
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この尾根の倒木や笹藪を避ける道が山腹の左にあります。時には笹に突入し、適当な赤テープは嬉しい。 960mピークから約20分で極小ピーク、少し悩み方向を西に定め‥ |
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ほんの笹を分け急登し、やりましたの山頂。広くはありません。お手製の記念プレートが賑やか。岩へ行くと切れ落ちていて‥ (14:00) |
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「定評のある、大パノラマ」絶景。東南方向は名倉カントリークラブ、左に名倉川が東納庫を流れています。 中央の山は、大鈴山1012m、その右肩に覗く二つのコブが平山明神山950m 右に下り鹿島山912m。右奥には特徴的な山容、三ッ瀬明神山1016mです。 |
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登りの時、強く印象付けしたトラバース地点やカーブ地点など、記憶を呼び戻しながら下山します。 チェック6:北尾根分岐⇔岩岳山頂は、やはり教科書どおり「要所に赤布をつけるコース」でした。 駐車地着(15:00) 駐車地から国道257号線に出て岩岳を振り返りました。 なるほど鉄塔の送電線が、樹林を裂き北尾根に上っています。 リュックから取り出した残り少ない元気をゴクンして帰りましょう。 |
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東海岳行 |
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“四日目に発見” | ||||||
いつものように木曽川沿いをウォーキングしてると『左足が腫れているよ』後からひよこさんが言いました。膝までのパンツなのでふくらはぎをちょっと覗くと皮膚がめくれて丸くなっています。多分、土曜日に登山した時、作った傷かなと思いました。 帰ってから絆創膏を貼ろうと思っていましたが、1時間後、歩き終わるとどこかへ忘れます。翌日プールで一時間ほど泳ぎ、ストレッチをしていると左のふくらはぎがチクッ。『そうだ傷があった』家に戻り絆創膏を用意して左足をテーブルの上に置きました。見ると皮膚がめくれているのではなく何か付いている? 5mm径の小さな球体???『モゲ!ダニかな?』生まれてこのかた、こんな大きなダニに食われたことは無く疑心暗鬼。珍しいのでひよこさんに見せます。『なになに‥ホゲッ気持ちわる』触っても動きません。摘むとお尻からピューッと血が飛びました。『これはダニに間違いない』 登山のマニュアル本に「ダニは食いつかれたら無理やり取ろうとしてはいけない」と書かれていたことを思い出しました。運悪く今日は近所の皮膚科の休診日です。このまま明日までダニをぶら下げている気分にはなりません。そこでひよこさんが持ってきた毛抜きでゆっくり左右に振りながら抜きました。 でも咬器が残っている不安があります。ダニをティッシュの上に置いて指で押すとその口からピューッと血が飛びました。赤黒くドロドロです。四日前の土曜日に長野で登山しました。 そのからたきの峰でアングルが欲しく、時々笹藪に足を入れたのです。ネットで調べるとダニは笹葉の裏に隠れることがあります。食いつくと数日かけてチュウチュウするそうです。ということは‥ 『登山から三日目にプールで1時間泳いだのでダニは溺死した!』翌日、ティッシュにくるみ皮膚科に行きました。先生に見せると『マダニだね。今夏は3人目だ。咬器が残っているといけないので手術しましょう』『キャン!麻酔をお願いします』 そして5mm角の肉片をえぐり取られ二針縫いました。摘んだ時、病原体が進入していたらマズイので抗生物質を2週間飲まなければいけません。その後、発熱もなくライム病には感染しなかったようで抜糸に医院へ行きました。処置後『山に良く行かれるようなのでまた咬まれたら来てください』そんな先生は心強い。
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