岳行ノート

猿投山 629m/愛知県瀬戸市

2010年12月19日(日)


田ノ平池より猿投山

この池は最高点632mの東方、豊田市藤岡飯野町集落の外れにあります。
猿投山をいい雰囲気で撮影できました。


 猿投山山行は、2008年8月に豊田市側の渓流コースで周回して以来です。瀬戸市側は、雲興寺(ウンコウジ)から東海自然歩道を辿るコースがお馴染みです。

 まだ未踏コースなのでそこを歩くことにしました。地形図を見るとその道以外にもいくつかルートがありそうです。現地で確認出来たら試そうと思います。

 小冒険ができるのも里山の楽しみです。昔、山は窯業の薪炭用に強烈な伐採がされ、江戸末期に禿げ山となりました。現在、80%のエリアが二次林です。


 自然林に囲まれた登山ができることも、この山の人気を高めている一因でしょうか。


 教科書は、東三河山ぽ会編「新・分県登山ガイド 愛知県の山」です。参考書として「可児からの山歩き」さんにお世話になりました。
<駐車場>
[-]広域図、[+]詳細図、ドラッグスクロールで移動


雲興寺駐車場

三差路

猿投山

最高点

赤猿峠

雲興寺駐車場

 ※赤線はGPS軌跡
※青線はミス道

■「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)、数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平17総使、第98号)」


江  南:午前7時05分発  0℃晴れ
駐車地:午前8時30分着  1℃晴れ
往:2時間35分(猿投山まで以下、小休止含)
復:3時間20分
◆所要時間:5時間55分

 猿投グリーンロードの猿投ICで下り、田ノ平池に寄ってTOP写真を撮影します。その後、紅葉で有名な雲興寺へ走り、駐車場に停車しました。

 準備ができたら県道を横切り赤津川の橋を渡ります。東海自然歩道の道標を見て左折です。
(8:45)

赤津川沿いを数分進むと流れ込む沢があり、その右岸から登山道が始まります。
そして小橋で左岸に移ると自然林の落葉道です。いよいよ登山魂が盛り上がってきます。
登山道は、20分ほどで沢から尾根へと登ります。やがて‥

 小春小径となり、この時期、穏やかな天気は木彫りの熊をプレゼントされるより嬉しい。鉄塔手前でポカリタイム。
(9:25)

 10分ほどでピークに着き、女坂を楽々と降ります。先に小屋が見えたら‥

 林道と交わる広場。小屋は芳香トイレで板壁に「←雲興寺」(ウンコージ)と掲示されています。『音感ピッタリすぎじゃないっすか?』 (9:45)

 前の地道を右折すれば東海自然歩道猿投山行き。正面の山道は、赤猿峠経由で山頂行き。左折なら最短時間で山頂へ着けます。左折に決定!

 「猿投の森づくりの会」のテントが見え、この三差路を直進。途中でミスしたことに気付きます。(巻頭地図青線)
(9:55)

 『まいったまいったマイケル・ジャクソン』 三差路に戻り、左道へ入ります。
(10:20)

花崗岩で作られた山のため、ザラ砂で足元は滑りやすい。
主尾根の東海自然歩道に出合う前に道は、男坂の急登になります。しかしそれもそれほど続かず‥

 尾根休憩地にあるベンチがあれば、自然歩道合流点です。ミス時間を除けば広場から標高差200mを30分でした。
(10:50)

 東海自然歩道ルートは、広場から地道の林道を70m降り、登山道を240m登ります。80分の行程で50分得しました。


 山頂に向い緩やかに尾根道を登っていきます。この諦めた丸太桟橋を避けると山頂は手の届くところで‥
 しばしご歓談の皆様と一等三角点にご挨拶。ベンチにリュックを下ろしランチにしましょう。

 山頂の温度計は4℃、少しの風でも汗の残る身体には効きます。正面には、北西を中心に90度の展望‥
(11:20)〜(11:55)

中央遠くに冠雪した能郷白山1617m やや左下に低山ながら形のいい尾張本宮山293m(犬山市)
 能郷白山のやや右下が道樹山429m(春日井市)、写真右端に地肌が見える高社山417m(多治見市)
体力が、復活したら南東の最高点を目指します。すると最初の小ピークで‥
←この看板。尾根の自然歩道でピークごとに立ち4枚目です。

ここから東京大学演習林宿舎方面へ下山を企んでいましたが出来ません。


 東京大学愛知演習林の設置は1911年です。瀬戸市と犬山市の荒廃地に緑を回復させる研究と技術の開発を目的としています。

 問合わせると看板は、11月中旬に立ち演習林を周知させ、入林状況を把握するため。演習林の境界線上は許可不要、入林は事前申請が必要です。東大は民営化されたため看板に私有地と表記されていました。


 コンクリートで固めたような登山道を歩きます。すると木村カエル‥でなく無事カエルがクリアに開眼しています。
(12:05)

 カエル石から3分ほどで山腹道と尾根道の分岐。尾根を辿ります。最高点632mと思える場所は、プライドを満たす標識もなく寂し気です。(12:20)

 その先へ降ると東ノ宮の裏を通り抜け境内に出ました。社の左にある階段を降ってUターンします。(12:25)

 帰り道は、ピークを避ける山腹道を選びました。
人気のなくなった山頂を過ぎ、15分ほど降ると恵那山展望地に着きます。
往きには見えませんでしたが、右奥に若干冠雪した恵那山2191mが薄いシルエット。
(13:00)

 足を進めると四ツ辻の赤猿峠猿投山の名は昔々、天皇がペットのの悪戯に腹を立て投げ捨てた由来です。
(13:30)

 ここから少し戻り、先に見える鉄塔を目指し尾根へ登りました。

 鉄塔広場があり、この山一番と思える大展望。山頂と同方向ですが、よりワイドです。デジタルタワーの向こうに名駅の高層ビルが見えました。

 もう少し戻ると尾根道と山腹道との分岐(道標「猿投山頂1.6km」有り)。尾根に登り、ピークから北へ降る道で下山します。(13:40) 


 踏まれた尾根道を7分でこの分岐。右は山腹道で朝、ミスした道に出そうです。左道で引き続き尾根を進みます。


 下に林道が見えたら小屋トイレの広場です。休憩中のご夫婦が見えましたが、私は休憩を取らず足を進めました。
(14:05)
 道々み樹名札が付いています。調査で160以上の樹種を確認。私も気が多いが、この森も木が多い。

 往きは広場まで「女坂を楽々と降り‥」でしたが、帰路はこれが登りに変わり男坂と感じるほど。 (14:15)

 この先の休憩ベンチで広場のご夫婦に追いつかれ、しばし歓談します。話題はあの東大の警告看板でした。
 雲興寺前の駐車場に到着したらお寺詣りしましょう。
(15:15)

お寺は600年前の室町時代に開山され、長い参道を往くと境内の鐘楼が目に入ります。
国登録有形文化財の銘石があり、ちょうど200年前の江戸時代、1810年に再建されました。
盗難除けで有名です。お賽銭をはずめば時間に盗まれた私の若さを取戻して頂けるでしょうか。


東海岳行
   “盤ゲーム/30万アクセス” 

 6歳になった鈴乃助は、デジタル小僧です。パソコンゲーム、ゲーム機、携帯型ゲーム機ちょいちょいと操ることができます。ところが我が家に遊びに来るとそういったグッズは皆無。私と鬼ごっこ、宝物探しなど体育系の遊びを一通りすると我が家の本棚から紙箱を持ってきて『これしよ』と「ジャンポン7」をテーブルに置きます。

 それは、ディズニーのキャラクターがプリントされた7種類の盤ゲームです。「エレクトリカルリレー」「シアターウォーク」という双六的なゲームを何回か行い、最後は彼のお気に入り「タイニーコピット」で締めます。どれもサイコロを使うアナログゲームです。これを飽きもせず2年ほど楽しんでいます。さて‥

 私が小学生の頃、皆で近所の小学高学年のお兄さんの家へ遊びに行きました。ちょっとお金持ちで最新ゲーム盤を彼は得意気に見せます。輪になってやったら無茶苦茶面白い。毎日ゲームをやりにお兄さんの家へ通いました。三角帽子を取り合うスリル満点の名作ゲームは、鈴乃助もお気に入りの写真↓のものです。


「ジャンポン7」

「エレクトリカルリレー」

「シアターウォーク」

「タイニーコピット」

 先月、学生時代の友人稲田君と小牧市で待ち合わせしました。早く着いたので近くのトイざらスへ寄り、正月に遊ぶ盤ゲームを探します。巨大玩具店は、さすがに品ぞろえが良く一つ一つ見ると時間が経つのが早い。その中で面白そうなものがありました。その時は、2人用と4人用があり良く考えてみようと店を出ます。

 12月に入り、また稲田君と会うことがあり、少し早めに小牧市に出かけトイざらスに寄りました。あの盤ゲームを購入するため探すと2人用も4人用も一つもありません。尋ねると近隣トイざらス全店で売り切れ、商品の入荷日は不明とのこと。ガッカリして稲田君にそのことを話すと彼もその盤ゲームを欲しく探していたというのです。

 『どんだけ人気者!』ゲーム名を私は知りませんでしたが、彼が言うにはテトリスからヒントを得てフランスで開発されたブロックスです。何でもテレビで今年人気があった商品として紹介されたり、仲村トオルが、はまったゲームとコメントしたりして火が点きました。『こりゃ大変なこっちゃ。正月のゲームあれへん』


 ネットを調べると4人用は「現在お取り扱いできません」、3人用は「在庫入荷次第」、2人用の商品はありました。さすが通販、3日後には届き早速家族でやってみます。21個の形の違うピースをプレーヤーが盤上に埋め、沢山置いた人が勝ちです。ルールは単純で自分のピースの頂点は必ず接し、辺で接してはいけません。

 上写真中では、ピースを置く場所が無くゲーム終了です。橙色が沢山残っているので紺色の勝ち。ブロックスは、2000年にフランスで生まれました。日本では、4人用が2002年4月発売、2人用は2005年6月、そして3人向けが2006年9月に発売されています。

 対象年齢は5歳以上と明示されていますが、鈴乃助は大丈夫かな? 実はブロックスが入手できない用心として、もう一つ上写真右のどうぶつしょうぎもお正月ゲームとして用意しました。対象年齢3歳以上ですが、簡単に見えてなかなか奥が深く面白いものです。



    -お陰様で30万アクセスに到達できました-


 12月17日(金)午後11時38分、アクセスカウンターが300000を表示しました。みなさんが2004年12月26日より東海岳行をご訪問いただいた6年間の積み上げです。本当にありがとうございます。私の場合、ホームページを続ける源の一つがカウンターです。

 少しづつ増えていくのが楽しみでとても励みになります。表紙にある月間訪問者数の表は、ホームページ作成を飽きずに続けるため掲示しました。棒の長さが短くならないようこれからも努めますので、みなさんもどうか懲りずにご訪問ください。

 また書き込みや一言メッセージ、メールを頂ければ「豚も木に上る」状態になりますのでお待ち申し上げます。次回の岳行ノートは本年最終です。岐阜の権現山を穏やかなお天気の日に登る予定をしています。


10.12.21(火)18:30