岳行ノート

三河湾七低山一日駆け(2)/愛知県南知多町

2010年2月3日(木)


篠島の沖合に浮かぶ松島


篠島「おんべ鯛とふぐの島」がキャッチフレーズです。
伊勢神宮に白装束に身を包んだ島の神職が島で採れたを塩づけに調製します。
船団を仕立てて対岸の伊勢神宮内宮へ献上しているのです。こののことを「おんべ鯛」といいます。



 先週からの続きです。三河湾の佐久島で日本一低いと思われる四山目の富士山をゲット。その後、12時30分発の一色港行きに乗船するため港まで走りました。

 ギリギリ間に合い、一色港へ13時に着き、車へ乗り換え知多半島先端の師崎港へ向かいます。師崎から篠島へは1時間に2便出航しているので少し余裕です。

 篠島では、七低山の残り三山を登頂します。



 参考書は、リンクいただいてる愛知の山辞典「愛知アルプス山行記」さんです。参考書として「車ででかける愛知子どもハイキング」を見ました。
<篠島渡船場>
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渡船場

D中手島

E城山

神明神社

前浜時計台

篠島最高点

F堂山

渡船場

(2/2)
篠島小・中学校

歌碑公園

牛取展望台

前浜

 ※赤線はGPS
■「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)、数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平17総使、第98号)」



一色港:午後13時00分発   13℃晴れ
師崎港:午後14時10分着/高速船14時20分発
篠島港:午後14時30分着
周回所要時間:1時間40分(小休止含)



 師崎港14時10分に到着、車は1時間100円の駐車場に入れます。10分後に篠島発の高速船が出るからピッタリです。

 運賃は往復1310円。ランチをしている時間がなく、売店でゆで卵2コとお菓子を購入して乗船しました。
(14:20)

 10分間でそれを平らげ篠島港に入港。初めは港近くの島北端中手島へ向かいました。道には魚網が延びています。
(14:30)

 右手は埋立地で’79年夏、伝説の吉田拓郎コンサート会場です。16千人の観客が押しかけ、その重さで島が少し沈みました。

 長淵剛も出演し「帰れ」コールを浴びせらたようです。その後、ゴルフ場になりましたが今は閉鎖されています。

 道の突き当たりに看板。篠島から伊勢神宮へ1500年以上に渡って毎年3回、今も調進される干鯛(おんべ鯛)のことが説明されています。

 階段で参道を登ると山頂に本殿、右の神宮干鯛調整所で神様のお食事の用意をします。
D中手島:30m(14:40) 






 そして南進し、漁港を右に見て城寿司辺りで狭い路地へ入りました。クニャクニャ進むと民宿志波に出て階段を登ると‥





 雨漏りがひどくなり移転した児童のいない小学校の東山校舎です。ここの校庭を横切り、東側の階段を登り‥

山頂に出ると琴平神社御嶽神社水神天宮聖跡碑などが立ち並び、
信仰深い島だと印象を受けます。一帯が六山目の城山で、その昔の室賀氏の城跡です。
E城山:41m(15:00)

因みに日本で一番多い山名は1位が城山298山。以下2位は丸山187山
3位が愛宕山121山、4位は権現山大平山です。私も全部の山名を登頂しています。




 下山は小学校の校庭まで戻り、450年以上前に建立された松寿寺の境内へ降ります。すると輝く三河湾が目に入りました。

 階段を下り海岸に出ます。

その前浜(ナイバ)は、天然の砂浜で弓形に広がる。800mの長さは歩けば20分かかります。
対岸の渥美半島先端が良く見え、両サイドが渥美火力発電所風力発電
中央が大山328m、その左ピークがタコウド275m、赤白鉄塔の間に雨乞山230mです。



遠い夏、我が一家も民宿に1泊し、この浜で、はしゃいで海水浴。
海岸沿いに並ぶ民宿を目で追い、思い出を繰っても
ありふれた家族のささやかな夏は、砂に埋もれて見えません。


 浜から少し集落へ入ると神明神社篠島伊勢神宮の結びつきは古く、あの「日本書紀」によると‥

 伊勢神宮を建立した天皇が伊勢湾の船旅で篠島へ寄り、島のを大変喜ばれ、ぜひ神宮へ献上をと言われました。

 神宮では20年に1回の「式年遷宮」が行われます。1年後神宮の材料がお下がりされ、この神明神社へ移築されるのです。
(15:10)

 前浜南端から篠島観光ホテルへの坂道を上がります。尾根の三差路で右折するとドコモ、奥にボーダフォン(現ソフトバンク)のアンテナが見えました。

 奥まで入ると横の高見が島の最高点。標高50mには祠が祀られています。山名が不明で残念です。
(15:25)





 島の背骨を行く狭い舗装道を北上すると、向こうに小高いピークが見えてきます。七低山最後の堂山です。

 そこには600世帯2000人、島の命の水を賄う愛知用水の貯水タンクがあり、階段を登ります。「愛知アルプス山行記」さんのレポでは‥
 「タンク脇に拓かれた畑の片隅に三等三角点はある」草藪がひどく20分くらい探し、島人にも尋ねました。残念ながら未発見です。F堂山:48m (15:35)


 これで「三河湾七低山一日駆け」は無事終了し、名鉄渡船場へ14:10戻ります。14:20発の高速船で師崎へ帰着しました。実はこの2/3(木)の前日、2/2(水)にもひよこさんと七低山を試みていたのです。その日、佐久島から始める予定が、高速と一般道の渋滞のため一色港佐久島発の乗船時刻に間に合いません。

                  

 知多半島道を走りながら篠島から始めることに急遽変更しました。篠島へ上陸したら楽しくなり、折角なので島巡りをします。ところが時間の読み違いで篠島港へ戻った時には、もう次の佐久島へ渡って歩く時間が無くなっていました。その七低山を断念した日の島の南端ハイクをどうぞご覧ください。


 前浜で冬うらら‥島の五観音さんに4年前移転した小学校を尋ねました。『ホテルに向って坂を登り、そのまま降るといいよ』(2/2、10:10)

 すぐ辿りつき以前の高校が小学校となり、中学校がお隣で南の海へ向いています。リゾートホテルよりいいロケーションで羨ましい環境です。 



 そこから島の南には、人家が殆どありません。港から一番離れている地域だからでしょう。いつか車道も地道になりました。

 やがて風光明媚な歌碑公園に着きます。万葉集の歌碑・東屋、復元された江戸時代の見夜火堂が立てられていました。
(10:20)

 道は一旦降り、鯨浜へ出ます。小さな松島が向こうに‥天辺の松の生命力はすごい。
 その昔、捕鯨の行なわれていた時代には、この浜へ陸揚げされていたことから鯨浜です。





 温かい気候らしい島の植生、そのトンネルを潜って登ります。いい夢はいつも坂の上‥

 そこには朽ち果て夢破れた牛取展望台。もちろん立入禁止です。登らなくても海洋展望は充分‥
(10:30)

 正面の野島には。野島神社、18mの灯台があります。背景は、渥美半島先端で右:宮山139m、左:城山:138mです。

 周回道の間には、そこここに弘法様が鎮座しています。島四国88カ所として祀られ弘法様を数えながら歩くのも楽しい。

 帰りは、東側斜面をトラバースする道を行きます。

(島は外周6km)

 その後で堂山へ行き、15分ほど三角点を探しました。貯水タンク脇で何かの標点↓を見つけただけです。

 そこでもう一度堂山へ来て結局見つかりませんでした。

 路地を通って港へ歩きます。

篠島漁港へ来れば高速船の渡船場はすぐそこです。
島は600世帯ですが漁船は480隻、保有率は高い。
この時期はフグ漁の最盛期、フグのフルコースを食べそこなっったのが残念です。
(2/2、11:50)


東海岳行
     “結露の結論”

 前回の「道草」でご紹介したように今冬、我が家では断熱大作戦を実行しました。その努力の甲斐はあり、それなりに住環境は改善できたのです。しかし、二つの課題が残りました。それは「窓の結露」「風呂の断熱」です。窓枠にアルミサッシが出現したことは画期的でした。子供の頃常識だった隙間風が消えたから。

 やがて暖房器具が進化し外気と室内の温度差が大きくなり、窓ガラス、サッシや枠、壁などに結露するようになります。結露を放置すればカーテンの汚れから始まり、カビの発生、柱・床の腐食へと進行していくのです。拭きとればいいのですが、そんなことで奴らはへこたれず拭くや否や再び結露を繰り返します。

 最近では、結露しにくい構造のサッシが出ているようです。我が家は20年以上前の旧式タイプのなので自分で対策を取らなければなりません。そこで「結露防止テープ」(右写真)を購入し、窓という窓に木とサッシが触れる部分に貼りまくりました。レール部分に落ちる所は、外に流れるので無視しました。



 それが下の写真です。この窓には、透明度は高いけど結露効果の低い断熱シートを貼ったため、案の定、極寒時は窓ガラスも曇っています。写真左上だけ拭いて結露具合がわかるようにしました。窓サッシにはビッシリ水滴になっています。触るとそこの温度はとても低い。

 よく考えるとその冷気で部屋も冷やされているわけで断熱を考えるとそこにも結露防止テープを貼れば断熱効果も上がります。特に結露がひどい窓は台所でした。そこの掃き出し窓にも断熱シートを貼りましたが、極寒の日は窓辺が少しヒヤッ感が残ります。

 また、お風呂の窓は湿気が多いので断熱シートが貼れなく、今だに身体は温まってっても頭はヒヤッとする露天風呂状態。調べるとペアガラス二重窓の対策がありました。



 友人が最近、奥さんの要望で台所をリフォームし窓をペアガラスにしたので様子を尋ねます。すると『冷気は無くなったみたい』『それは、良かった。結露は?』

 『結露?ガラスを一枚から二枚に変えたけどサッシは変えていない。サッシには結露してるよ』『それじゃいけないんじゃない』『拭くのは女房の仕事だから』
そう言い切れるのは、彼はまだサラリーマンを続けているからです。私はそんなことを言える身分ではなく、断熱・結露対策には二重窓の方を選択しました。

 それは現在の窓の室内側にもうひとつ、窓を設けるのです。その増設窓は一枚ガラスですが、窓枠がレールがサッシではなくすべて熱伝導の低い樹脂製というところが大きな特徴です。何と二重窓は、窓の大きさを測ってネットで注文し、自分で取り付ければ数万円で可能です。



 しかし私は電動ドリルなどいい工具も無く、イレギュラーなことが発生したら泣かなければいけないので業者さんに施工してもらいました。お風呂と台所に取り付けます。一か所1時間くらいで工事は済みました。欠点は台所の場合、庭に出るとき2回、窓を開けるというアクションがいります。

 お金をかけた分、断熱シートよりはるかに効果があり、結露も発生ししません。また二重のため防音効果もあり部屋が静かになります。(お風呂:右写真)

 2ケ所で高級ガーミンほどのお値段でした。寒さとの戦いもそろそろ後半戦、来シーズンは今年の教訓を生かしもっと改善してみようと思います。
2011.02.14/12:10