2011年5月6日(金) 国体尾根のホソバシャクナゲ 蕾の時は赤い子ですが、開花すると色が薄くなる |
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ときどき山行をご一緒する岳魚さんは、奥三河の山に詳しい方です。そこでホソバシャクナゲ自生する宇連山を登りましょうと前回登山の後でお約束しました。 ルートは岳魚さんにお任せし、花登山と滝紀行の二本立てのお楽しみコースにします。「愛知の歩きがいのある山ベスト3」の一つなのでロング山歩になりそうです。 ガイドブックに載っている滝は、4ケ所にあります。そのうち2ケ所は見ていますが、未見の蔦の滝、亀石の滝を訪れましょう。 教科書は、風媒社刊「新こんなに楽しい愛知の130山」です。 |
<駐車場> [-]広域図、[+]詳細図、ドラッグスクロールで移動 |
↓ 不動滝 ↓ 登山口 ↓ 南尾根分岐 ↓ ▲宇連山 ↓ 北尾根分岐 ↓ 大幸田峠 ↓ 蔦の滝 ↓ 亀石の滝 ↓ 下石の滝 ↓ せきれい橋 ↓ モリトピア愛知駐車場 ※赤線はGPS軌跡 ※ガクノ小滝は参考位置 ■「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)、数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平17総使、第98号)」 |
江 南:午前5時00分発 16℃曇り 駐車場:午前7時15分着 14℃雲り時々晴れ |
往:3時間00分(山頂まで以下、小休止含) 復:3時間50分 ◆所要時間:6時間50分 |
東名高速豊川インターから国道151線に移り、今年で51年目「愛知県民の森」の宿泊施設モリトピア愛知へ向います。 その駐車場に停めるとリッターバイクで現れたライダー岳魚さん。コースを確認し、往きはお花、下山で滝となりました。 (7:50) |
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幹線道路を清流大津谷川(オオツヤ)沿いに歩き出します。すぐ橋下に不動滝。落差8mほどで滝壺がとても大きく綺麗です。 さらに道路を15分ほど歩き‥ |
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鶺鴒橋(セキレイバシ)で川を渡り、右折します。 (8:10) |
このルートは、1994年愛知国体のコース。右に堰堤で出来たやませみ池の美しい色彩を見ると‥ |
登山口です。お手洗いの所から入り、小橋を渡ります。ここからようやく登山道になり、木の階段道を登れば‥ (8:25) |
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そこが国体尾根で、この右斜面一帯がホソバシャクナゲ自生林です。 駐車場周辺の植栽されたものは満開でした。ここでは、まだ蕾のものもみられます。 |
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今年は例年より1週間は遅れているようです。高度を上げると満開のものがありました。 ホソバシャクナゲ(細葉石楠花:遠州石楠花とも)は、静岡県と愛知県の山地に自生します。 自生するものは環境省レッドデータリストの絶滅危惧U類です。 |
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そして国体尾根は西尾根に合流。 (9:05) さらに高度を上げると南西方向にシルエットで鳳来寺山684mが見えました。 |
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617mピーク(9:45)を過ぎ、次々と現れる道標を確認して登ります。 ◆下石の滝分岐(9:50) ◆亀石の滝・滝尾根分岐(10:00)右写真 ◆北尾根分岐(10:10) ◆棚山分岐(10:30)ここは3年前通りました。 そして摺れ違いもできない道を急登すると‥ |
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宇連山(ウレヤマ)二等三角点山頂です。この岩場が鳳来湖や明神山を見るベストポジション。今日は、黄砂霞みです。 (10:50)〜(12:25) 二人の話が弾み随分長居しました。まず往きと同じ道で下山します。 |
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北尾根分岐から東方向に転換。これが激降りで登りでなくて良かった。岳魚さんが出場されたここのトレイルランはここが登り。さすがに歩いたそうです。 (12:50) |
30分ほど降りやっと分岐。右上から降って来て、左の山腹道へ。進むと高度が上がる一方で『あれ?』ミスに気づきここへ戻ります。30分のロスです。 (13:50) |
この道も蕾のシャクナゲ゙が多い。もう少し降ると大幸田(ダイコウダ)峠。こんどはしっかりとルートを確認し、写真右へ降ります。 (13:55) |
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植林地を行くと大岩の分岐。涸れ沢を越え向こうの斜面を登ります。何と100mの高度をジグザグしなければなりません。これがきつい、きつい。 (13:05) |
息も絶え絶えに尾根に登り着くと満開のシャクナゲ。左へ折れ、先端まで行くと鎖場です。そこからは、急斜面の山腹をジグザグと降ります。 (13:25) |
やがて小さな流れの左岸を歩くと少しづつ水量が増えてきました。木橋を渡って下を見ると流れは落ちて消滅‥ 滝音が聞こえます。私たちも降りなければいけません。大岩壁の間にある長い鉄階段を落ちるように下へ‥ |
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蔦(ツタ)の滝落差18m、とても感動しました。滝と階段を撮ると中央に樹がどうしても入ります。 辿りつくまで道を間違え、100m登り返し、また100m急階段で降り、その分、感動が大きいのでしょう。 これが逆に下から登って来てこの滝と出逢ったら、これほど心は動かされなかったと思います。 (14:20) |
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次の滝に向いましょう。大きくなった流れに沿って歩き、更に標高を50m下げると‥ |
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亀石の滝落差32m。写真が地デジテレビ仕様のため、滝写真では全容が写りません。 ここも周囲の岸壁に圧倒されます。水量は少ないのですが、舐めるようにサラサラ落ちています。 さらにこの左へ道は進み、もう一回‥ (14:45) |
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登り返し標高差100m。これもまたきつい。また稼いだ高度を降りて全額戻すと‥ |
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何段にもなって曲りながら落ちる総落差86m、下石の滝。 これが本日、最後の滝です。4つの滝はそれぞれ個性的で魅了されます。 私たちは運よく渇水期でなかったため、どの滝も見ごたえがありました。 (15:10) |
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沢沿いに道を降れば、やがて往きの登山口に戻ります。 (15:40) 朝には気づかなかった幹線道路の全国「各県の木展示林」。興味が湧きます。因みに愛知県の木はハンノキでした。 |
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駐車場近くの斜面には、満開のホソバシャクナゲが帰りを待っていてくれました。 (16:15) 後日、岳魚さんからメールが届き「もう一つ標識は無いけどガクノ小滝があります」 調べて地図に参考までに表示しました。 |
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東海岳行 |
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“453cm山頂” | |
1位 天保山(4.53m:2等三角点)大阪府 「1994年版で抹消され1996年版の地形図から再記載される」 2位 日和山(6m:標高点)宮城県 「元祖日本一の低山」(※) 3位 弁天島(6m:標高点)徳島県 「自然地形の日本一の低山」(他の3山は、人工造成山なので) 4位 蘇鉄山(6.8m:1等三角点)大阪府 「日本一低い1等三角点の山」 先回の道草の続きです。コンサートに私たち夫婦は大阪市へ行きました。その日は市内で1泊し、翌日は天保山登山を計画します。所在地は大阪市港区の天保山公園で最寄りの地下鉄駅は大阪港駅です。私たちは車で行きました。近くの有料駐車場に停め、公園(下左写真)へ歩きます。 入口に陶板の「浪花天保山風景」(上右)がありました。江戸時代の桜見物が描かれ当時は人気観光地。天保山は江戸時代天保2年(1831年)ころ作られた人口の山です。安倍川の舟が土砂で進めなくなり、2年間かけて浚渫し積み上げました。当時は高さが18mほどありましたが、地盤沈下などで今の高さになります。 園内に進むと新緑の小高い丘(下左)があるので階段を上がると‥ただのコンクリート敷きの広場です。丘の高さが4.53mより高そうなので違います。反対側に下りると‥公園の注意書ではBBQ禁止ですが、お構いなしファミリー(下中)。関西はパワフルだ。 小さな公園なのに山頂が見つからないのでちょっと焦ります。あと探していないのは「日中友好の碑」の箇所だけです。まさかと思い階段を上がると高さ10mくらいの「明治天皇観艦之碑」(上右)が建立されていました。背後には阪神高速5号湾岸線の天保山大橋が安治川を跨いでいます。 碑の横に‥『あった!』山頂表示と手前に埋められた三角点(下左)。日本一低い山は、日本一高い山富士山と偶然同じ2等三角点です。登山証明書が、以前は地下鉄駅近くの喫茶店「山小屋」で1枚10円で発行されていました。お店は、休業中で郵送のみの扱いです。因みに店主は、天保山山岳会の会長さん。 山岳会の活動は、証明書の発行以外「遭難救助」「4/5のお花見登山」「元旦ご来光登山」と意気盛です。大観覧車に乗ると公園を鳥瞰(上右)できます。写真左端にUSJが写っていて写真中央が天保山山頂です。よくわからないのでズーム(下左)してみると碑の右で男性が山名表示を見ています。 ひよこさんが、海遊館(下中)も行きたいと言うので入館しました。GW最終日ということもあり、子供連れで賑わっています。ここは3度目になりますが、ジンベエザメ(下右)は何度見ても感動的な大きさです。 ※日和山は宮城県仙台市宮城野区蒲生に位置し、東日本大震災による津波の直撃を受け、消滅したと報道されました。地震により地盤沈下したとも言われています。 |