朝、行き付けのセルフスタンドでガソリンを入れました。以前より随分高くなり、1リットル-117円です。『堪えるなぁ』 水を忘れたので途中、サークルKで買いました。「六甲のおいしい水」は、500ml-118円です。『なんだなんだ、水の方が倍も高い!』 |
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小牧IC~岡崎ICは、ETCで800円でした。 「本宮山」への登山口、県立自然公園「くらがり渓谷」の駐車場に着きます。料金は500円です。『なんだなんだ、高速と300円違うだけだ!』 案内所でコース図をもらいます。遊歩道沿いには、“くらがり八景”というポイントがあり楽しみです。 (8:50) |
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第一景:不動の滝は、駐車場のすぐ右手を降るとあります。 | |
一旦、県道に出て道を少し登ると“歓迎”のゲートがあり、嬉し恥ずかしい気持ちになります。 まだ私の子供が小さい頃、行楽地のゲートを潜ると、はしゃいで飛び跳ねていたことを思い出します。 (9:00) |
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幅広く緩やかな遊歩道を渓谷に沿って歩いていきました。さすが空気がひんやりしています。いつもと違い緊張感は無く、リラックス気分です。 楽しげな親子が、足早にトミさんを抜かしました。 |
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八景のポイントごとに、左の石碑が案内してくれます。 第二景“猿飛の岩”は、道の右手にそびえる岩壁で天辺に松?が2本立っていました。 (9:10) 第三景“岩根の杉林”は、そこから直ぐ左手斜面にある植林で幹が苔緑になっています。 |
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「くらがり山荘」が見えてきました。ここでは、マスのつかみ取り(1キロ3000円)や渓流マス釣り(竿・餌付2500円)が楽しめます。 (9:20) |
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『おっ』先ほどの親子が、マス釣りを始めるところです。養殖のマスが、放たれました。 お父さん、子供にいいとこ見せて下さい。夏の思い出が、いっぱい釣れるといいですね。 |
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第四景へは「くらがり山荘」横の赤い吊橋を渡り、林間歩道で行きます。 | |
林間歩道、つまりいつもの登山道ですが、2人とも情けないことに、この道の前で躊躇しました。 ここまで広く快適な遊歩道を来たので、この狭い岩だらけの道を気持ちが嫌がっています。いつもなら何でもない道に山男魂は消え、すっかり軟弱なシティボーイと化した自分に驚きました。 地図で確かめると、やはりこの道が正解です。 |
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第四景“猿神の鬼押出し”では、沢山の大岩が斜面に重なっています。 (9:30) トラバースしながら道を進むとバンガロー村を抜け、もとの広い遊歩道に出て『ホッ』としました。 |
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そこから第五景“かえで並木”が、しばらく続きます。 30m級の素晴らしいかえでの高木が、空を覆いくらがりです。 ここは道の傾斜が優しく、お年寄りや子供連れで紅葉を楽しむには絶好のスポットでしょう。 |
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第六景“もみじ橋の岩舞台”は、かえでの木が根付いた大岩だそうですが、良く分かりませんでした。 (9:45) 第七景“おきな淵”は、底が見えるくらい澄んでいて魚も見えます。幼蛇もいました。 (10:10) |
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最後の第八景“まぼろしの滝”は、ヘアピンカーブを曲がって上り、少し渓流側に降ると現れます。 か細い水量で滝壺も無く水は地面にしみ込み消え去ります。だから幻なのでしょうか。 (10:50) |
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トミさんが、会得した“ナンバ歩き”を披露してくれました。これだと筋肉を使わず重心移動だけで坂道を楽に登れるそうです。ようは腰をひねらず手と足を同時に出すやり方です。 私が、横で実況を入れます。『おっと、すべるように歩いてます。これほどなめらかな歩きを見たことがありません‥』 でも彼が、人中でこの歩きをしたら、私は彼とは関わりがないと思われる位置に行きます。 |
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“馬の背平”まで来ました。山頂まで右0.5キロ急登、左1.3キロ緩道の選択をします。ここは躊躇なく右の近道を選びました。 (11:30) |
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ところが手を突かなければならないほどの急坂で、本日始めて息があがります。 | |
やがて明るい園地に出ました。本宮山スカイラインの駐車場は満車です。ここでは、リュックを背負った我々は悲しきドン・キホーテのようだ。 『おぉ』山頂には、沢山の新兵器が立ち並んでいる。何事だろう、戦いが始まるのか‥。 |
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一等三角点のある山頂に着きました。登山者が次々上がってきます。曇り空で全く眺望はありません。 (12:10)~(12:55) |
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近代兵器の柱台でひよこさんの用意してくれた豪華ランチです。食後のデザートみかん、珈琲もあります。 有料道路を飛ばすバイクの爆音が聞こえます。若者が戦いに巻き込まれたようです。 |
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『食った、食った!』 スカイライン上に架かる歩道橋を渡り、奥宮に寄ります。 |
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広場の大鳥居に圧倒されます。 この曇り空でトミさんは、おニューの双眼鏡を使うチャンスは、やはりありませんでした。 |
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御神木の杉は、樹齢1000年・樹周6.5m・樹高30mの巨木です。 | |
最後の目的地「砥鹿神社奥宮」の拝殿に着きました。 (13:10) 帰路は、神社より山道に入り「国見岩」手前まで歩きます。そして「馬の背平」まで降り、来た道を戻りました。 |
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「くらがり山荘」まで来ると辺りは、ファミリーゾーンになります。夏休みに入った子供を喜ばそうとお父さんは、マスのつかみ取りに一生懸命です。 代わってあげますよ。あの時代、子供の喜ぶ姿が、私の喜びでした。 |
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川の向こう岸では、100名ほどのバーベキュー大会が終わったところです。 ちびっ子たちが、川遊びをしています。 『おや?みんなが集まってる』 ここでも“夏の思い出”を探しているのかな。 |
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駐車場に着くとワンボックスカーが、沢山止まっています。この渓谷はマイナーかと思ってましたが、とんでもない勘違いでした。美しい花は見られなかったけれど、多くの親子の触れ合いを見ることができた一日でした。 (15:30) 26000歩も歩き、汗で失った水分補給と“クーリッシュ・バニラ”126円の幸せを買うため、シフトをドライブに入れました。 |
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いつも困ったときお世話になる一宮市のパソコン教授より投稿を頂きました。とてもいい話だったのでお願いして掲載しました。(おかずっぴ・のぞみ・むつみちゃんもありがとう) 。2004年7月16日「天狗倉山」の道草の<前編>からご覧ください。 <後 編> 巣立ち(6月22日) 『あれ?』夜、帰宅すると糞受け板に“つば一郎”が座ってます。彼は、狭くなった巣から真っ先に飛び出たのでしょうか。目立つ所にいては、カラスに襲われる。『巣に戻さなくては‥』脚立を登り、臭いを移さないようナイロン手袋で“つば一郎”を掴みました。せっかくのチャンスなので子供達に見せてあげます。 『かわいいー』『でしょ』 『さわっていい?』『だめ』 『飼っていい?』『絶対だめ』 見るだけ見て、返そうと手を巣の上に伸ばした瞬間‥ ばばばばっ! 私の手に驚き飛べないと思っていたヒナたちが、一斉に巣から飛び出た。私も驚いて“つば一郎”を離してしまう。“つばこ”も遅れて飛び出した。ひょろひょろへろ‥一番小さいだけに巧く飛べません。低空飛行です。子供が『あぶないよー』と追いかけるので余計に逃げる。その時、車のライトが向かって来てー!『あっ!』 はねられる‥と思ったら車の風圧を利用して飛び上がり、隣の高い塀と塀の間に消えました。外も真っ暗で、そこは人が入れないほど狭く手が出ません。子供達に『おかあさんのバカ!みどりむし!』と責められても反論できません。 翌朝早く隣家に行き、あの場所を覗くと何とそこに蛇がいました。『ごめんね、つばめのお父さんお母さん』取り返しのつかないことをしてしまった。つばめの両親に申し訳ない気持ちでいっぱいです。 帰郷(6月23日) 次の日の夕方、帰宅すると玄関前の電線につばめが、沢山とまっています。少し離れているけれど数えると大きいつばめが2羽、小さいつばめが5羽います。『みんな無事だった!良かったー』蛇に食べられる前に“つばこ”は、逃げたんだ。 昨日の事件があったのに自分達の住んでいた場所に帰って来るのは、やっぱり落ち着くのでしょうか。人もつばめも一緒なんだと思い嬉し涙が出てきました。さあ子供達を呼んでこなくちゃ‥ でもあの巣は、7羽が住むにはもう小さ過ぎる。どうするのだろう。翌朝、仕事に出ようと駐車場へ行くと車が糞だらけです。 『やられた!』 その夜、そっと駐車場に行くと、思ったとおりカーポートの梁に一家が揃っている。 それから毎日、夕方になるとつばめは、あの電線に集合し一家団欒をしています。私のせいで巣立ちが早過ぎたのか、まだ親がえさを運んでいる。そして夜は、カーポート御殿でお休みです。 つばめは、幸せを運んでくると言いいますが、いることで心に幸せが満ちてくることは確かです。車に糞をかけられるのは困るけど、来年もまた来てヒナを育ててくれるといいな。 おしまい |